ヤマぬえとは
東方Projectにおける黒谷ヤマメと封獣ぬえの、二次創作のカップリングのひとつ。
種族
どちらも元の妖怪として語り継がれている姿は、さまざまな生き物が入り混じったものである。
ぬえ…「鵺:猿の顔、狸の胴体、虎の手足、尾は蛇(ただし、文献によって違いが多い)」
原作では
ヤマメもぬえも、経緯は異なるもののいずれも地底世界へ封じられていた。
ぬえは間欠泉騒動(『東方地霊殿』で起きた異変)以後地上世界へと出てきているが、『東方求聞口授』でその後も地底で暮らしているヤマメがぬえの寝泊まりする命蓮寺への入門を申し出ていたことが聖白蓮の発言から明かされており、このときは目的が目的だけに白蓮に断られているが、ヤマメの行動範囲に命蓮寺が含まれ得ることが見て取れる。
それぞれのキャラクター
稗田阿求による危険度は両者とも「高」で、人間友好度はヤマメが「極低」、ぬえが「低」である。ただしヤマメはその能力をむやみに使うことはなく、明るい性格の気さくなタイプである。また、『東方求聞口授』によれば、こっそり地上に出てきて「鬼や河童、天狗の依頼を受けて地上に出てきては一晩で建築物を建てていく」こともある。
ぬえは現在こそ命蓮寺に馴染めていない様子であるが、白蓮の恩義に報いる意味も込めて二ッ岩マミゾウを幻想郷に呼び込むなどの義理堅い面もあり、両者とも誰か他者のために得意分野や縁を生かして行動することのできる性格である。
ただし、ヤマメが命蓮寺への入門を断られた理由や『求聞口授』にみられる「命蓮寺でつまらなそうにしているぬえにちょっかいをだすとどうなるか」などの記述から察するに、対人間という場面においてはまだまだ注意が必要な存在であることも共通するようである。
元となった妖怪にみる共通点
先述のようにヤマメは「土蜘蛛」、ぬえは「鵺」であるが、両者はそれぞれの有名な伝説において、前者は平安時代中期の武将、源頼光(-よりみつ)とその配下の四天王により退治(『平家物語』)され、後者は同じく平安時代の武将、源頼政(-よりまさ)によって退治(『源平盛衰記』)された。
両者とも元ネタがそれぞれの伝説(の一つ)において各々の能力や特徴で時の権力者や貴族を苦難と恐怖に陥れた格のある妖怪であり、最後には源氏一族に退治された経歴を持つという共通点も持つ。
ぬえについてはラストスペル恨弓「源三位頼政の弓」にその関連を見ることができる。