解説
デュッセルドルフに本社を置く世界的な軍需企業。
1889年の創立後、第一次世界大戦期に急速にその勢力を拡大。
戦間期には機関車大手のボルジッヒ社を買収・合併して「ラインメタル・ボルジッヒ」と化し、第二次世界大戦期には124トンに達する脅威の重自走砲『カール自走臼砲』を作り上げた。
冷戦期には主力戦車向けの120mm滑腔砲で世界的なシェアを獲得し、90年代には銃器大手のモーゼル(マウザー)軍需部門を吸収合併。
2024年現在は「Kettenfahrzeug」(装軌車輌)シリーズのKF41リンクス歩兵戦闘車やKF51パンターの販路拡大、ウクライナ侵攻に伴う砲弾需要に応じた生産能力拡大に取り組んでいる。
またロシアによるウクライナ侵攻では、欧州でウクライナを支援する企業の一つであるため、ロシア政府によるCEO暗殺計画があったが、アメリカとドイツ当局により阻止されたと発表されている。