「お前は長生きしろよ、生きてるってのはいいことだからな」
概要
人類の希望にして伝説となったゴッデス部隊の一員。
最後に合流したフェアリーテールモデルの一体。そしてラピの内に眠る切り札。
人間時代は荒れた裏路地に暮らす不良だったが、ニケの人体実験に参加。桁違いの適性を示し今の姿となった。
真紅の長髪に、赤いマフラー、赤いコートから後ろから見るとさながら赤い頭巾(レッドフード)を被っているように見える。
本編より50年前の「アークガーディアン作戦」が描かれている、ハーフアニバーサリーイベント「OVER ZONE」にて彼女の事が語られる。
スノーホワイトや紅蓮達と共にゴッデス部隊に所属し、当時最強のニケとして最前線で活動、任務遂行に大いに活躍していたが、ある時ラプチャーの大隊と交戦し、そのまま消息不明・戦死扱いとなった。
これ以後、対ラプチャー作戦は絶望的な局面へ移行していく。
経緯は不明だが、その後にラピと身体を共有したとのこと。
性格
大雑把で豪快、とてつもなくずぼら。愛用の赤いマフラーは一度として洗濯したことが無く(曰く「お日様の力で消毒できてる」)、専用武装の可変式ライフルには食事のスパゲッティが付着し、何をどうすればそうなるのか台尻にキノコが発生したことすらある。
しかし極めて人当たりが良いサバサバした性格で、特にスノーホワイトを妹分のように可愛がっていた。
「古いものほど、いいもんなんだ」というこだわりを持っており、趣味はもはや骨董品といえるラジカセにテープを入れてレトロな音楽を聞くこと。
注射と苦いお薬が苦手。
育ちのせいか、自分がゴッデスの一員として相応しくないと若干コンプレックスを持っている。
プロフィール
武器
専用武装の『(※)ウルフスベイン』のモデルはアメリカ合衆国のバレット・ファイアーアームズ社が開発した、対空仕様のブルパップ方式、対物ライフル『M82A2』、射撃の際は忠実通り肩に担いで発砲する。
レシーバー部分は新たにクッションパッドが追加され、長時間の携行に対応している。
上部にはNight Owl Optics社が販売するNIGHT SHOTに酷似した、大型狙撃スコープが搭載されている他に、両サイドにはレーザーサイト類を取り付けるピカティニー・レールも追加されている。
フォアグリップは中抜きにする事で銃の軽量化を図っている他に、持ち運びに便利なキャリングハンドルとチョーカー・スリングを装着している(しかしチョーカー・スリングは戦闘時には外している)。
またレシーバー側面には、ウルフスベインの由来通りに狼のイラストが描かれており、アウトローな彼女らしいデザインとなっている。
余談だがA2はメーカー側が期待したほどの評価を得られず少数の生産に終わったので、結構希少な銃だったりする。
※欧州でのトリカブトの呼び名で「狼を殺すほどの毒性を持つ」ということから「狼殺し(ウルフスベイン」と名付けられた。
名前の赤い頭巾(レッドフード)と彼女の立ち位置から考えると中々、皮肉めいたネーミングである。
ゲーム内での性能
レアリティ | SSR |
---|---|
クラス | 火力型 |
コード | 鉄甲 |
武器 | スナイパーライフル |
バースト段階 | I、II、III |
初のバースト複数段階持ち。
通常ニケはそれぞれⅠ、Ⅱ、Ⅲのいずれかの段階の「バーストスキル」を持ち、これを順番に発動することで飛躍的に攻撃力が増大する「バーストタイム」に入ることができる。
つまり、部隊にはⅠ、Ⅱ、Ⅲのスキル段階ごとに一人ずつ、最低三人が必要となる。
しかし、レッドフードは全ての段階のスキルを持ち、単独でバーストタイムに入ることが可能(一戦闘に一度きり)。
スキルはそれぞれ、
Ⅰ段階(全キャラトップの攻撃力バフ)
Ⅱ段階(自身へのターゲット誘引・与えたダメージ分の回復)
Ⅲ段階(チャージ速度100%アップの速射バフ他)
となっており、Ⅰ、Ⅲを活かした超短期戦、複数回バースト発動させる前提の長期戦、いずれもトップクラスの性能を持つ器用万能タイプと言える。
一方で単独で連続バーストタイム発動は一戦闘につき一度切りな上、バーストのチャージタイムはⅠ~Ⅲ全てが40秒のため、1度使用すると40秒待ちとなる点は注意が必要。
特にレイドで何の考えも無しに出してしまうと、他の人に割り込まれてしまい本領を発揮出来ない事もある。
また、アリーナでは配置を気を付けないと一回フルバーストした後はスキルⅠしか使わない事もあるので、配置には気を付けたい所。
その攻撃性能は折り紙付きで、困ったら取り合えずバーストスキルⅢをぶっ放してれば何とかなる事も多く、リセマラでも彼女が入手出来たら、即スタートしても良いと言える。
メインストーリー
- 本編13章にて
強大なヘレティック・モダニアとの交戦中、指揮官の身に危険が及ぶ。
ラピは咄嗟に「モード『レッドフード』」の封印を解いた。
同時にラピの脳内には
『Fairy Tale Model:05【RED HOOD】 A wolf has to die at the bottom of the well(狼は井戸の底で死なねばならない)』
という文字列が表示される……
- 本編24章にて
死体はサンプルとするため、中央政府の施設に厳重に保管された。
しかしニヒリスターはそれを予測して「死んだふり」をしていた。
施設内で目を覚ました彼女によって、同じく保管されていた強大なラプチャー達が復活。
アークは再び存亡の危機に立たされる。
混乱の中、ラピはニヒリスター達を近くの軌道エレベーターに押し込んで地上に射出するしか方法がないとレッドフードを解除。
ドロシーと共闘しながら、自分もろとも射出させ、アーク外に放逐する事に成功した。
しかし活動限界の10分を越えた事により、ラピの身体に異変が生じた。
凄まじい高熱と体組織の変異の中、ラピの意識は途切れ…
レッドフードの姿で目覚めた「彼女」は地上を彷徨い始めた。
- 1周年記念イベント「RED ASH」
在りし日のゴッデス部隊と、その中で活躍していたレッドフードの姿が描かれる。
生来の陽気さと不屈の根性で周囲を鼓舞し、自身に向けられる期待で己を鼓舞して立ち上がる真性のヒーロー。
その在り方は、ニケの原型であり次元違いの力を持つリリーバイスをして「あなたこそ『勝利の女神』にふさわしい」と言わしめた。
チームのムードメーカーかつ主戦力であった彼女だが、コードネーム「ウルトラ」と呼ばれる巨大ラプチャーとの戦闘において、触手攻撃で侵食を受け、余命幾許も無い中、心のどこかで死地を求めるようになっていた。
圧倒的戦力で迫るラプチャーに人類連合軍も追い詰められ、人類に敗北が迫る状況の中、ゴッデス部隊のみで起死回生の作戦が決行される。
しかし、本来ゴッデス部隊に加入予定であったが、ラプチャー側の強奪されたニケ「シンデレラ(のちにアナキオールのコードネームが付与される)」の強力な攻撃を前にゴッデス部隊は撤退を余儀なくされ作戦は失敗。
この作戦の失敗により、人類はラプチャーへの敗北が確定。人類連合軍は中央政府へと改変され、人類を地下都市・アークへ避難させる計画を開始した。
この作戦で死ぬ決意をしていたレッドフードにとっては誤算であった。そのため「故郷で死にたい」と、ゴッデスからの離脱を宣言する。
侵食が進んだレッドフードの処分を上層部から命じられていたゴッデス指揮官は、彼女の意思を尊重し、処分はせずに離脱を許可した。
半ば強引な状況での離脱であったため、スノーホワイトから強く非難され、後味の悪い別れ方になってしまう。
故郷までは徒歩で移動していたところを、アーク中央政府上層部のオスワルドと出会い、故郷の途中まで車で送って貰うことになった。
その車中、レッドフードはオスワルドからゴッデス部隊がいかに活躍していたかを聞かされるも、自分が侵食していることを打ち明け、何かあった場合は撃つようにと、自決用の拳銃を彼に託す。
その道中でラプチャーの群れに襲われるアーク避難民に遭遇。レッドフードは侵食に苦しみながらも武器も無しに素手でラプチャーを全滅させ、ゴッデス部隊の活躍を知っていた避難民に感謝される。
そして車が目的地に到着すると、オスワルドはレッドフードから渡された拳銃を彼女へ返却し、敬礼をして見送った。
数日後、ラプチャーの大軍がアークの入口へ進撃を開始。
用事で抜けた指揮官とリリーバイスを除いたゴッデス隊員も出撃することになったが、あまりのラプチャーの多さに苦戦を強いられる。
また、その後方にはアナキオールがいることが確認された。
同時刻、レッドフードは侵食によってうなされていたが、自分へ感謝してくれた人々のことを思い出していた。
そしてゴッデスの隊員達と最悪な別れ方をしてしまったことを後悔し、改めて別れの挨拶をするために再び戦うことを決意。ラプチャーの大軍の後方より援護に駆けつける。
そしてゴッデス各隊員の連携し、最後はレッドフードがアナキオールを倒した。
その後、改めてゴッデスを抜ける挨拶を各隊員にし、スノーホワイトとも和解。
レッドフードが故郷へ帰るべく去っていた。
その道中、とある民家で寝ていたレッドフードは、頭痛がしないこと、屋外の風景に違和感を感じる。
その時に銃声がしたので、その場所へ赴くと、量産型ニケとラプチャーがそれぞれ1体ずつ対峙していた。
レッドフードは加勢しようとするも、何故か銃が錆び付いていて使用不可能になっていた。
そうしているうちに量産型ニケがラプチャーを撃破した。
レッドフードは量産型ニケに話しかけて年月を尋ねるとタブレットを見せられ、30年もの月日が経っていることを知って驚愕する。
さらにレッドフードは量産型ニケに本名を尋ねると「RR-15436」と刻まれた識別票を見せられる。
しかし、それは本名ではないと思ったレッドフードはさらに問い詰めると、量産型ニケが「ラピ」と名乗ったところでストーリーが終わる。
関連イラスト
関連動画
NIKKE紹介 - レッドフード(Red Hood)
コスチュームをご紹介:ナンセンスレッド
RED ASH主題歌「THE RED HOOD」
RED ASHストーリーイベントBGM 『Our Hometown』
レッドフード主題歌 - Costumes
関連項目
これより最新シナリオのネタバレ注意
- メインストーリー
本編25章では、レッドフードとして覚醒後、ヴァイスリッターのクラウン、チャイムと焼きいもを巡って漫才のようなやり取りを行っている中、ライフルを発砲。その轟音を聞きつけたドロシー及びカウンターズと邂逅する(面談場所や、個別エピソードの背景が荒野なのはこの時系列のため)。
そこで、自分とラピの関係を問われて「友達というか師匠、仲間みたいなもの」と語り、イングリットから聞いた主人公からラピの真実が語られる。
ラピとレッドフードは肉体を共有しているが、コアは二つ存在している。普段はラピが表に出ているが、レッドフードのコアを活性化させコアのエネルギーが共鳴、反発する事でヘレティック相手でさえ圧倒できるほどの戦闘力を発揮する。
しかし使い過ぎればレッドフードの人格が表面化し、肉体もそれに合わせてレッドフードのそれへと変身。レッドフードが表に出る時間が長ければ長いほどラピは記憶を失うリスクが生じてしまう為、それを避けるには専用の薬剤を注射してレッドフードを消してラピに戻さなくてはならない。
当のレッドフードは生き返った事で懐かしの仲間との対面など、やりたかった事が出来る機会を得た事には素直に喜びを表すも、「自分は過去の人間であり、今を生きてるラピを犠牲にしてまで生きる理由はない」と語り、自分の再度の死を受け入れている。
一方でラピの人格は何故かレッドフードの消滅を嫌っており、前に変身した際にはラピの人格が眠りにつくまで薬剤を打つ事に抵抗し続けていた。一行はその解決のためにラピがレッドフードに語りかける「故郷へ」という言葉に従い、レッドフードの故郷を目指す。
本編26章では、たどり着いたレッドフードの故郷において、彼女の死を拒否するドロシーとラピを目覚めさせようとするカウンターズが対立するのだが、レッドフードはカウンターズを叩き伏せたドロシーに「失望させるな」と激怒し発砲。重傷を負わせるが「お前はお嬢様だけど人から奪ったり踏み躙ったりするような奴じゃなかった」「ゴッデスは人類の守り手だ」と語り、「許せなくて辛いのなら自分の為に許せ」「お前ならきっと出来る」と言い残し、注射を受けて消滅。
その後の検査ではレッドフードのコアは消滅したものの、ラピのコア付近に謎のエネルギーが存在しており、未だラピの中で彼女の残滓が残っている事を示唆している。