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概要

アメリカ先住民の民間伝承に登場する魔法生物。

英名Wampus cat
原産地北アメリカ・アパラチア山脈
分類動物
危険度XXXXX(飼育不可能・魔法使い殺し)

イルヴァーモーニー魔法魔術学校のワンプス寮のシンボル。

「身体」を象徴し、「戦士」の魔法使いを好んで選ぶ。

現実のアメリカでは地域によって恐怖の象徴であったり、喜劇のキャラクターであったり、外見もそれぞれ異なる。

特徴

外見や大きさはピューマリンクスに似ている(ただし脚は六本)。

主にアパラチア山脈に生息し、アメリカ各地で目撃される。

二本の後ろ足で歩くことができ、弓矢より素早く駆ける俊敏な機動性を持つ。さらに黄色の両目からは催眠術と開心術を放つため、魔法使いでも触れること自体難しい。

これらの特性から、ワンプスキャットは捕獲・殺傷は不可能とされている。

来歴

有名な杖作りジョハネス・ジョンカーは20世紀初頭、この種族の毛を杖の芯に用いた。イゾルト・セイアとジェームズ・スチュワードもまた、17世紀にこの毛を使った杖を何本か作成している。

アパラチア地方に住むネイティブ・アメリカンチェロキー族はワンプス・キャットを広汎に調べてきて、この種族だけがワンプス・キャットの毛を入手し、杖の芯に使うことに成功してきた。

1832年、オハイオ州シンシナティの魔法使い、アベル・ツリートップスがワンプスキャットを手なずけて、魔法使いの家の護衛をさせる方法の特許を取ったと主張した。

しかしマクーザがツリートップスの家を抜き打ち調査した際、彼がニーズルに「肥らせ魔法」を掛けているところを見つけ、インチキが暴露された。

現実のアメリカの伝承

オジブワ族の伝承する、英語で「アンダーウォーターパンサー」や「グレート・リンクス」などと呼ばれるピューマや山猫に角、鰭、翼などが生えた姿の、水の精霊である幻獣の一種。

またチェロキー族の伝承では、山猫の毛皮の下に隠れて秘密の儀式を覗き見ようとした女性が化身してしまった、獣の毛皮を被って変身する魔物「スキン・ウォーカー」の一種といわれる。

開拓者によって冗談めかして語られた怪生物フィアサム・クリッターや、ジュニアスクールやシニアスクールの学校の怪談などで都市伝説的にも語られており、キャンプをしていると夜中に鳴く声が聞こえてくる、緑色の眼をしている不思議な力を持つネコ科動物が山林に棲んでいるという話しが伝わっていた。

フィアサム・クリッターとしては、パンタグラフ状の前脚を持つといわれるが、アイダホ州クラーク・フォークでは、尾の先が球状で棘が生えている黄色いピューマ「ボールテールキャット」の一種であるとされ、アーカンソー州コンウェイの伝承では6本脚のピューマであり、4本の足を使って光速で走り、残りの2本足で全力で戦うのだとされている。

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