概要
てんとう虫コミックス43巻、藤子・F・不二雄大全集14巻に収録
これを手に持って、何をどのくらいの時間繰り下げ、あるいは繰り上げると宣言すると、その通りに自分の予定を行うことができる。だたし、同じ予定は一度変更したら、再び変更することは出来ないが、取り消しは可能。
カラーリングは水田版では実際の栗と同じでボタンも赤と青の二色だが、大山版では青っぽいカラーリングでボタンの色は2つ共赤になっている。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版が1985年8月2日に、水田版が2010年12月8日及び2021年10月2日にそれぞれ放送している。
1985年版
- のび太にぶつかりそうになった野球ボールは空地で野球をしていた男子たちが投げたもの。
- のび太が先生に質問していたのは計算問題で、のび太が代わりにタバコを買いに行こうとする描写はカット。
- のび太がママからもらった来月分のお小遣いは1000円。
2010年版
- サブタイトルは「上げ下げくりであとまわし」。
- 「今度忘れてきたら絶対に許さん!」のセリフは先生自身が言うという回想シーンで表現。また、昨日のび太が遊んでしまったのも同様に表現している。
- のび太が勢いよく下校していく様子はしずかだけでなく、ジャイアンとスネ夫も見ている。
- ドラえもんは悪そうな笑みを浮かべながら、のび太のこの先の行動パターンを予想しており、最後には「ストライキだ!」と鼻息を吐いてその場に腕組みをしながら胡坐をかいてすわった。
- 上げ下げくりを持ち出したのび太は「僕の人生はバラ色だ~!」と浮かれており、バラの花びらが舞う演出も追加された。
- のび太が着た時しずかは廊下の雑巾がけをしていて、のび太から「部屋を貸して」と急に言われたので、最初は戸惑っていた。ちなみに廊下を雑巾がけしていたのは拾ってきた犬の足跡を消すため。
- 先生が席を離れたのは「喉が渇いただろう」とのび太たちにジュースを持ってくるため。
- ラストドラえもんから明日はどうしても宿題を出さなきゃいけないと告げられたのび太は「だからどーだっていうの?」と返し、ドラえもんは「泣いてもわめいても助けてあげないよーだ!」と言うが、のび太は「別にいいよ助けてくれなくたって」と言い上げ下げくりのボタンを押した。そしてドラえもんのラストのセリフも悔しがりながらいっている。
2021年版
- 登校時、のび太に声をかけられたしずかは遅刻と勘違いして急ぎ足になった。
- 下校してきたのび太は部屋にあった甘栗をつまんでおり、帰ってきたドラえもんから「そのくり返せ!」と言われると、「それって甘栗?それとも上げ下げくり?」と冗談半分で答えているが、「どっちのくりも返せ!」と言われたので、「こっち(上げ下げくり)のはしばらく貸してよ」と言って上げ下げくりを持ち出した。
- のび太に噛みつこうとした犬には飼い主がいたため、しずかはこの犬をひろったのではなく、一時預かっていただけだった。けれども母親に断りなく預かっていたため怒られたのに変わりはなかった。
- 先生が席を離れた理由は回覧板を回しにいくためで、一度席を離れるも即座にのび太が「ここが分からないんです!」と質問してきたため、ジャイアンも1度は殴りそこなったが、今度は「何か飲み物でも買ってこよう」と再び席を立ったため、のび太はジャイアンにボコボコにされた。
- その後のび太はドラえもんに会うが、そこにスネ夫がやってきて「パパの知り合いに映画の特殊メイクをしてる人がいるから来月のハロウィンのための仮装メイクをお願いする予定なんだ」と言ったため、のび太は上げ下げくりでその仮装も先取りして見ている。
- のび太がママからもらった来月分のお小遣いは大山版と同じく1000円。