概要
愛知県豊橋市横須賀町後口に位置するJR東海飯田線の駅。駅番号はCD02。
豊川鉄道は建設当初この周辺の下地町にターミナル駅を建設する予定だったが、競願者への対抗から豊橋駅を起点とすることが決まり1897年の開業時には駅は開設されなかった。
その後1925年12月23日に下地停留場として開業、1943年の国有化の際に下地駅となった。
開設後の1927年6月に愛知電気鉄道が線路を共用して豊橋駅に乗り入れているが、開設以来愛知電気鉄道→名古屋鉄道の列車は当駅に停車しない。
1991年以降は飯田線普通列車も当駅を通過する列車が多い。
国有化当初は飯田線内および東海道本線浜松駅~名古屋駅間、中央本線上諏訪駅~塩尻駅間および長野駅を発着する旅客のみ利用できたが、1947年10月21日に利用制限は撤廃されている。
隣の船町駅は豊川の対岸に位置し、駅間距離は約700m。
小坂井駅方にも豊川放水路があり、鉄橋に挟まれた駅になっている。
駅構造
築堤上に位置する単式ホーム2面2線の地上駅。単式ホーム2本が背中合わせに配置される特異な形態になっている。
元々は船町駅同様島式ホームだったが、1974年8月21日に駅南方(船町駅方)の豊川橋梁が東海道本線に隣接する形に架け替えられたため、ホームを移設改修し現在の形になった。駅周辺には旧線跡のレンガ造りの橋脚が複数残されている。
上下線のホームに挟まれる形で駅舎が設置されている。
豊川駅管理下の無人駅。開設時は有人駅だったが、1969年の業務委託駅化を経て1984年に無人駅となった。
長らくホーム移設以来の駅舎が使用されていたが、2024年3月16日に駅舎が改築され、東海道新幹線の廃車発生品であるアルミニウム合金を活用したガラス張りの開放感ある駅舎になった。旧駅舎跡はスロープが設けられ、その両脇に木枕木が敷き詰められている。