概要
『ドラゴンボールGT』に登場した敵キャラクター。ドラゴンボールの一つである五星球の化身であり、地球で誕生した邪悪龍の一体。
外見はイワトビペンギンに似た紫色の小型恐竜で、体躯は少年体の孫悟空の約半分程と、他の生物に寄生していない状態の七星龍を除けば邪悪龍の中では最も小柄。核である五星球は腹部にヘソのように収まっている。欧米圏での名称は「Rage Shenron(レイジ・シェンロン)」。日本国内では、他の邪悪龍たちのように時折「五神龍」と間違えられる事がある。
性格は自分の力を絶対と信じている自信家で、彼もまた「邪悪龍最強」を自負しており、仲間の二星龍を最弱と罵っている。この自信過剰な性格が災いし、時として自分の力に溺れてしまう欠点を抱えている。
本編では二番目に登場した邪悪龍である反面、『ドラゴンボールヒーローズ』では邪悪龍ミッション7弾よりやや遅れて参戦……したのだが、超サイヤ人4になった某サイヤ人の影響で少し隠れがちである。
ただ、性能自体はなかなか侮れず、2ラウンド目以降に下記の能力のように巨大化が可能となり、この形態時は必殺技を毎回使用可能になり相手へのダメージも上がるなど、敵に回すとかなり厄介な相手である。
能力や技など
電磁波を自在に操る能力を持ち、電力を持つ物体から電気を吸収する「電気スライム」を使役する。
攻撃技は、指先などから悟空たちをも瀕死に追い込む程の強力な電撃を浴びせる「ドラゴンサンダー」。使役能力を活かした技は、「電気スライム」を身体に纏い巨大化・パワーアップする「合体スライムビルドアップ」。この姿は体色を除き五星龍をそのまま巨大化させたようなもので、五星球が浮かび上がっていた箇所にシェルターが形成されており、そこに五星龍本体が収まっている。
最大で山をも超える巨体は強度と弾性に優れており、通常の気功弾はおろか悟空の『10倍かめはめ波』をものともせず、逆に跳ね返してしまう程である。しかし、常に帯電しているという性質から水には弱く、作中では雨が降った事で身体中が漏電を起こしてしまい自滅している。
この「ドラゴンサンダー」と「電気スライム」能力は、後に五星球を取り込んだ一星龍に受け継がれた。前者は落雷のように放ち、後者は再生能力の一環にと、主に応用技として活用している。
生い立ち、作中での役どころなど
「悟空、覚えているか? ベジータとナッパが地球に来襲した時の事を……!」
彼が誕生する要因となったマイナスエネルギーは、「ラディッツとの戦いで死んだ悟空を生き返らせる」願いによるもので、邪悪龍の中では五星龍のみ自分から出自を明かしている。このような願いから生まれた五星龍に対し、悟空曰く「自分とは兄弟みたいなもの」。しかし、普段は自信満々であるのに追い詰められると騙し討ちを仕掛ける点は関わりがあるラディッツと同じである。
作中では、とある都で「電気スライム」を使い街中の電気を吸い付くし都市としての機能を麻痺させ、このせいで住人たちは退去を余儀なくされた。街が完全に無人になったところで悟空たちの目の前に現れ、そのまま対決する事となった。
「電気スライム」を使い悟空たちに電磁波を浴びせるが、多少の電圧では悟空たちを倒せないと判断し、「合体スライムビルドアップ」で巨大化。必殺技の「ドラゴンサンダー」をかけつつ、超サイヤ人4になった悟空の『10倍かめはめ波』を跳ね返す事で変身を解除させ、確実に仕留めるべく身体から伸ばした触手状のスライムで周辺の発電施設から電気を吸収し更に巨大化。悟空たちを捕らえる事に成功し最大電圧で瀕死に追い込むが、あと一歩というところで弱点の雨が降り出し、すぐさま「電気スライム」を分離させ始めるが、電力の過剰摂取と巨大化し過ぎたせいで間に合わず、自爆。
辛うじて一命を取り留めた五星龍は降伏を装い、近づいたパンへ騙し討ちを仕掛けるが、「電気スライム」を躱された直後に悟空の「かめはめ波」で跡形も無く消し飛ばされ敗死。
浄化された五星球は、後に一星龍に取り込まれ彼の一部となった。
関連イラスト
関連タグ
- 主な関連タグ…ドラゴンボールGT、ドラゴンボールヒーローズ、神龍、邪悪龍、一星龍、二星龍、三星龍、四星龍、六星龍、七星龍
- 誕生の要因・遠因となった人物…ラディッツ、ベジータ、ナッパ、孫悟空、ピッコロ(※)
- その他…鈴置洋孝、真殿光昭、電撃、電磁波、雷属性、エレキスライム
- セル(ドラゴンボール):エルネルギーを集めた結果無人の街にする、パワーに傾倒した変身により自滅、巨大化して自爆するなどシチュエーションは異なるが五星龍と類似点が多い。
※悟空が死亡した直接の原因であるため