野中藍(OVA、電撃学園RPG、電撃文庫FIGHTING CLIMAX IGNITION)
概要
秋山瑞人の小説『イリヤの空、UFOの夏』(電撃文庫)の登場人物。
主人公・浅羽直之が夏休みの夜に出会った謎の美少女。手首に金属の球が埋め込まれていて、舐めると電気の味がする(本人談)。
細身で色白、かなり病弱なようで、薬が手放せず、鼻血が出ることも多い。
2学期にて浅羽の通う中学校に転校してくる。
人物像
常に表情を崩さず、口数も極端に少ない。感情を表に出すことは少ないが、しゃべり始めると年相応の女言葉を使う。
また、蝉の死骸を見るなり何かに怯えるかの如く泣きじゃくるなど、感受性が豊かな一面もある。
結構な大食いであり、トイレのドアをパンチ数発でぶち抜くなど怪力の持ち主でもある。
関連項目
以下、ネタバレ注意
彼女の正体は、対異星人用に作られた宇宙戦闘機「ブラックマンタ」の操縦士である。
1947年から地球に侵攻をかけたエイリアンに対し、人類側は秘密裏に戦争を続けてきた。彼女は地球空軍の最後の切り札だったのだ。
薬が手放せないのはドーピングされた身体能力を維持するためであり、手首の珠は機体の操縦に必要なコントローラーである。
蝉の死骸如きで泣きはらしたのは、訓練中に友人を事故で亡くした経験からであり、「死」に対して非常に身近な世界で生きてきたため、それに直面すると感情のタガが外れてしまうという哀しい理由だった。
そして彼女が浅羽の学校に通うことになったのも、「護るべきモノ」を与え、人生が決して無駄ではないことを悟らせるための軍の作戦にすぎなかったのである…。