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解説編集

CV:山下大輝

漫画家・ぬじまWEB漫画『怪異と乙女と神隠し』に登場する主人公の一人。

もう一人の女性人公(ヒロイン)である化野乙(あだしの おと)の兄。


謎多き化野(あだしの)兄妹は、奇遇な巡り合わせから作家志望・緒川菫子(おがわ すみれこ)と共にある目的で怪異を追う。


容姿編集

年齢不詳の青年。

18歳ぐらいの若者な印象だが、本人の独白では「小僧… そんな年でもないんだけどなぁ」らしい。


無造作に伸ばした黒髪短髪童顔

普段は糸目で物静かな人物を演じているが、素はかなりおしゃべり。真剣な場面や驚いた時には目を見開いて、死んだ魚のような渦目が露になる。彼の目的「怪異絡みの案件」に関わる場面では、真剣さが増し奇異(シリアス)な雰囲気を醸し出す。


細身の体型で、怪異を追うに辺り荒事にも発展しうる事件に関わるも、体力に乏しく弱々しい一面をみせているが…?


人物編集

口達者であり、冗談皮肉毒舌交じりの話口(サディスティック)であるが、好意的に人間関係を築ける好人物。物言いが巧みで、その場しのぎな話を嘯き、相手を思いやる言葉遣いをしてみせるできた男


女性主人公・菫子が勤める書店の同僚でもあり、彼女とは軽口を交える親しい友人関係(会話には時折、毒舌も混じる)。そして作家・緒川菫子のファンで、蓮にとって彼女は一番世話になった恩人でもある(その出来事について詳細は不明)。


妹・乙を大事にしているお兄さんで、彼女からも頼りにされている。だがこれは身寄りがおらず、互いに支え合って生きてきた「信頼」によるものが大きいようである。

と、しても…妹に男の気配があれば怒気を含む口調になったり、学生である彼女の答案を宝物として保管しているなど、少し(?)傾倒した妹思いがある。


蓮の対話から年上が好みのようで、助平な一面もある。確認できる限りでは、(人付き合い的な好意も合わさり)どストライクな菫子の好機な場面(チャンス)は見逃さない!

拘りが強いのか、そういった場面で「ピッチピッチで熟女感が薄いな…」と舌打ちしたり、目の治療後に傷の手当て直後も合わさり血涙を流して絶好のチャンスを見逃し「グヌヌ」と悔しがる事もあった。積極的(がっつり)というより、さり気なく盗み見たりして巧妙に堪能するような言動がみられる。


怪異に詳しく博識オカルトマニアの菫子が驚くほどの知識(マニアック)を披露する。


また親しい身内にも隠し事をしている節があり、あの駅の駅員(?)から『■■し』と呼ばれるなど、謎の多い所がある。


異能編集

妹・乙と同様に怪異のあった痕跡を「警戒標識」として視る視覚、異質呪物の品を嗅ぎ取る嗅覚(効果範囲は顔間近の距離までと狭い)、突然物陰から現れるといった異能を持つ。


特に奇異なのが、怪異を退けるような「目(名称不明)」を扱える。怪異を宿す対象を覗き見るように「視る」と、相手自身にその怪異現象を発現させる、といった効力を持つ。この「目(名称不明)」に関して謎が多く、かつ使った直後に蓮は血涙のようなモノを流し、立っているのもままならない強い痛みに遭う副作用がある。

この「目(名称不明)」は収集目的の怪異を消失させる能力ゆえに、決して良い手段ではない事(デメリット)から、怪異を追うに辺り正当な対処手段を模索し、それで対抗するよう努めている。


目的(ネタバレ注意)編集

謎多き兄妹・化野蓮と乙は、女性主人公(メインヒロイン)・緒川菫子のいる世界とは違う世界から来た異界からの漂流者だという。


自分たちがいた元の世界に戻る手段として、異界へ通ずる駅「駅ぎらさき」で最果てにある元の世界まで乗車するに見合った対価の怪異を探している。

生きて故郷に帰る事が化野兄妹の目的だが、それは決して安心できる手段ではない。言葉通り命を削る事態とも向き合って、2人は「こちらの世界」で生活する術を身に付けつつ、様々な怪異を追ってきた様子。


また、蓮と乙は事情が異なるらしく、「駅ぎらさき」の駅員(?)から『神隠し』と呼ばれるなど、彼自身も「怪異」であると匂わせている…


関蓮タグ編集

童顔 糸目 / 死んだ魚みたいな目

標識 / 警戒標識


緒川菫子 化野乙


関蓮サイト(外部リンク)編集

作者・ぬじまの𝕏️(前代・Twitter)には設定画集などの投稿(ポスト、前代・ツイート)があり、アダシノとスミレコと書かれた2人が描かれている。

























































































以下ネタバレ






自分がどうなろうと「妹・乙だけは必ず元の世界に帰す」と、妹思いな心情は本当に強い化野蓮。それは「目(名称不明)」の副作用で、自分の体が壊れ命を削る事になろうと達成しようとする誠実意志が窺える。それ故なのか、怪異を探す時間は残り少ないと内心焦りも感じている。


これらの悲痛な事情を親しい身内にはみせず抱え込んでいる。上辺は冗談をいう軽快(ユーモラス)なお兄さんだが、一人の時には「目(名称不明)」の副作用で睡眠食事がままならず痛みに耐える悲壮感を見せる。既知のおっさんから「気休め」と言われた「目(名称不明)」の手当ても言葉通りで、包帯を何重にも巻いた大仰な姿とは裏腹に、治療後しばらく経ってから「目(名称不明)」の副作用で血涙のようなモノが流れ痛みに耐えている……。

これに起因してか、体にガタがきているため体力面に弱いかのような場面がある。



単行本1巻の描き下ろしでは、夜中一人でお気に入りの本を読む姿から睡眠がまともに取れないと思わせる一幕が描かれた。因みに読んでいた本『犀の角のようにただ独り歩め(著・緒川スミレコ)』は、緒川菫子が学生時代に執筆した怪奇譚。この本を何回も読み込んでいるようで、時折「僕は作家 緒川菫子のファン」と語っていた事は冗談ではなさそうだ。


また本作「怪異と乙女と神隠し」は、緒川菫子が化野兄妹とのささやかな友情と別れに関する記録という体裁で綴られる物語と示唆されており、果たしてどのような結末を辿るのか…………。

上記の事柄から、化野蓮には悲痛な終末の気配が忍び寄るも、叶うならば幸福な巡り合わせある事を願いたい。

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