史実
中国春秋戦国時代の秦の将軍。長平の戦いで白起の副将を務めた司馬靳の祖父。
前漢の史家・司馬遷の八世の祖。恵文王・武王・昭襄王の3代に仕えた。蜀の併合と経営に尽力し、また楚や魏との戦いで功績を挙げ、秦の勢力拡大に貢献した。
紀元前316年、蜀で内乱が起き、また韓が攻めてきた。
恵文王は対応を決めかねたので、張儀と司馬錯に意見を述べさせた。
張儀は「征蜀に利益はない。韓を討った上でそのまま周を脅迫し、天下に号令をかけるべきである」と主張した。
これに対し、司馬錯は「秦はまだ弱いので、先ずは広大な蜀を手に入れて国力の増強を図るべきである」と主張し、併せて周を脅迫することの不利益を述べた。
恵文王は、司馬錯の意見を採用し、司馬錯が蜀を攻め滅ぼした。
これにより、秦は、国土が広がり、また楚に対しては背後をとる形になって優位に立った。
キングダム
秦国六大将軍の一人。故人。翼の飾りが付いた兜を被っている。
六大将軍筆頭で最強の白起、作中人物から慕われ読者からも人気が高い王騎、その苛烈さで数多の城を落とした摎、その軍略で他の六将を操った胡傷、勇猛さで鳴らした王齕らは既に話に出てきているが、彼はまだ具体的なエピソードが存在しない。
これから彼の話が出てくることを期待するばかりである。
しかし上記の史実やWikipediaの司馬錯の記載を鑑みるに、司馬錯を出すのは非常に難しいと言わざるを得ない。
史実では紀元前279年以降の記載が見られない割に明確に司馬錯と時期が被るのは白起のみである一方、作中では若手の六大将軍である摎と同じ時代を生きた設定である。
このため年齢的に50代前後が妥当であり、その年齢に見合った活躍をいかに見せるかが問題となる。
ところが、軍師としては胡傷、怪力としては王齕、武将としての強さは王騎や摎、策略面では白起がいる中、彼らとの差別化が難しいのが実情である。
幸い、史実は気にせず好き放題描けるものの、逆に明確に司馬錯を出さなければならない状況も存在しないため、描く側としてもキャラを立てつつ出す事情を考えるのが難儀するキャラクターであると言える。
一応、後述のような弓兵軍で差別化できるだろうか。
一方、スマートフォンゲーム『キングダム乱』では最強クラスの武将の1体。
ゲーム内では弓兵隊が強力な武将として扱われ、同盟討伐戦イベントでは騎馬兵に対し高いメタ性能を発揮する。
どちらかと言えば副将での活躍が期待でき、王騎や白起が総大将なら裏スキルなどによっては高いシナジーを発揮できる。