概要
バウンティハンターとしてその名を轟かせている名護啓介は、取り押さえた犯罪者から洋服のボタンを記念に一つ貰いコレクションするという変わった癖をもつ。ただ、ボタンへの執着は時に異常という言葉では表現しきれないほどになるようで…。
その奇行
第17話、名護は強盗犯の坂口佐吉に狙いを定め、いつも通り取り押さえた坂口にボタンを要求する。
しかし、ボタンを引きちぎるのに手間取り、その隙に坂口は逃げ出してしまう。ここで名護さんはブチギレた。
「俺のボタン…」と繰り返しながら車に乗って逃走する坂口を生身で追いかけ、普通に追いつく。
坂口が正体を現しシースターファンガイアに変貌すると駆け付けたキバからフェイクフエッスルを用いてガルルセイバーを強奪。
しかも坂口を攻撃するのかと思いきやキバを斬りまくる。案の定坂口には逃げられたので怒りが頂点に達した名護さんはその辺のコンクリ柱に八つ当たり、拳から血を流す。
続く第18話ではマウントポジションで坂口をフルボッコにしていたところを複数の警官に止められ、今度はその警官をぶん殴る。坂口と共に逮捕されるも、嶋さんのコネによりなんとかお咎めなしで一見一着。
かと思いきや、名護さんはなんとボタン欲しさにわざわざ警官の変装をして坂口の護送車を強襲。もはや坂口の逮捕ではなくボタンにしか目に入っていない名護さんはここでついに念願のボタンをGET!だが坂口の逃走を許してしまう…。(常に快楽の表情を浮かべている流石の坂口も終始引き気味だった)
にも拘わらず名護さんは満足げにボタンを天高く掲げながら狂気的な高笑いする始末。
このヤバすぎる言動に視聴者は戦慄、あるいは爆笑し、名護さんは無事「妖怪ボタンむしり」の称号を得た。
余談
上記の妖怪ボタンむしりが描かれた第17・18話では主人公の渡と音也のバイオリンと一人の少女を通じた奇妙なつながりが描かれており、感動的なエピソードと名護さんの奇行との差が実に激しい。
名護は自身の強すぎる正義感が原因で小さな書類上のミスを見逃せず、実の父親を摘発したことで彼を自殺に追い込んことがある。このとき父と揉み合いになりボタンを引きちぎったことが、彼がボタンをコレクションする理由になっている。完璧主義な名護にも何か思うところがあったのだろうか。
誰かのためじゃなく自分の生き方を証明したい
名護啓介イメージソング『Fight for Justice』より
また、第27・28話で名護が1986年にタイムスリップした際、初恋相手となった真夜にバウンティハンターとして初めて手に入れたボタンを縁起がいいとしてプレゼントしている。これがとある人物の正体に迫るきっかけになるのはまた別のお話。
関連タグ
仮面ライダーキバ 仮面ライダーイクサ 753 名護さんは最高です!
米村正二:『キバ』のサブライターであり、こうした名護のキャラ崩壊の原因の一つでもある