概要
てんとう虫コミックス第18巻、藤子・F・不二雄大全集第6巻収録。
これを被ってほしいものを脳内で想像すると、その幻が目の前に現れて被っている本人には本物のようにしか思えない。また、この幻は他人には見えないし、感じることもできない。
大山版においては1980年3月6日と1996年5月3日に、水田版では2022年11月5日にそれぞれ放送している。
これらの際のカラーリングは1980年が青と白、1996年版が赤と黄緑、2022年版が青と黄緑になっている。
アニメにおける原作との主な相違点
1980年版
- 冒頭でのび太がママにラジコンを買ってと頼むも、赤字を理由に断られるシーンがある。
- しずかが実感帽で出した人形は金髪のドレス人形。
- 夜、ジャイアンが枕元で実感帽を使い騒いでいると、母ちゃんが1階から早く寝るよう注意する描写がある。
- 原作では本編終了後、のび太が実感帽でしずかといちゃいちゃしているシーンがあるが、今回のショートアニメではドラえもんが実感帽でノラミャー子(体色はオレンジ色)と手をつなごうとするも、幻だったため、消えてしまいずっこけている。
1996年版
- 今回のみタイトル及び、道具の名前が「リアルキャップ」。
- のび太がラジコンの飛行機を欲しがった理由は冒頭でスネ夫の飛行機のラジコンを操縦させてもらえなかったから。
- のび太が飛行機のラジコンを出す際に参考にしたのはカタログではなく、図鑑。また、出した幻は半分透けている状態で表現されている。
- のび太にお礼として実感帽でどら焼きを出された後、ドラえもんも我慢できず実感帽で特大サイズのどら焼きを出して食べている。
- のび太は実感帽で飛行機のラジコンを出した後、再び川辺で飛行機のラジコンを飛ばしているジャイアンとスネ夫の元に向かい自分のラジコンと競争させている。また、これを見てジャイアンとスネ夫はかかわりにならないほうがいいとその場を去っている。
- しずかが実感帽で出したのはパンダのぬいぐるみ。
- ジャイアンが実感帽で出したものは自転車やテレビ、グローブ、ゲーム機、肉まん、ラーメン、ラジコンカー、バット。
- ジャイアンが恐竜に襲われる夢を見たのは、実感帽を奪った彼に怒ったドラえもんがのび太と協力して、ひみつ道具「恐竜スリッパ」とただのメガフォンを使って先述の夢を見せたから。
- 更に、翌日、目覚めたジャイアンが恐竜に舌なめずりされる描写や、パジャマのまま外へ逃げ出すジャイアンを見てスネ夫としずかが「何に追いかけられてるんだろう?」と不思議がる中、のび太が「さぁ何だろうね」と一人笑う描写もある。
2022年版
- のび太にお礼として実感帽でどら焼きを出された後、ドラえもんは本物のどら焼きを買いに出掛けている。
- のび太は空地でラジコンのテスト飛行を行った際、先ほど出した飛行機のラジコンと同じものをもう2機出して3機を同時に急上昇させている。更にこの後再び実感帽で大型ロボットになったつもりで遊んでいる。
- しずかが実感帽で出した人形は1996年版と同じくパンダの人形だが、サイズは特大のものになっている。
- のび太がジャイアンに実感帽と奪われそうになった際、出した動物はライオンに加え象とゴリラもいた。この後はジャイアンより先にスネ夫が奪い使用しているが、大型犬を出して、これとじゃれ合っている間にジャイアンに横取りされた。この時ジャイアンが実感帽で出したものはかつ丼やミニカー、野球のバット、巨大ケーキなど。
- また、この時ドラえもんは「ジャイアンが実感帽の幻に夢中になってくれれば現実の被害が減る」と言って見逃している。しかし、この後配達の約束を確かめに来た母ちゃんに強引に家に連れ戻された。