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概要編集

1996年9月から1997年3月まで全26話が放送された。


主人公は8歳の少年から10歳の少女に設定され、一座の仲間・ドルチェ・ゼルビーノの死因は変更され、もう1人の仲間・ジョリクールは生存している設定になった。また、リーズはヒロイン役から主人公の友人役、マチアは主人公の友人役から物語後半のヒーローに設定される。


鳥海浩輔にとっては、1996年9月1日が本放送の本作1話に登場するアンリ役がテレビアニメの初出演。


20世紀最後の世界名作劇場である。


物語編集

第1部・ヴィタリス一座編編集

レミ・バルブランは貧しいながらも母親アンヌと妹ナナとともに幸福に暮らしていた。

しかしパリまで出稼ぎに行っていた父親が大怪我をしてレミたち家族の元へ帰ってくると、レミは自分が捨て子だったという出生の秘密を知らされる。

そして父によって人買いに売られたのがきっかけで、村を訪れた旅芸人・ヴィタリスと共に愛する者、親しんだ土地から離れなければならなくなった。


レミはヴィタリスから字や芸などの知識を受けながら旅を続けていく中、放火犯に出くわしたのがきっかけで一座の仲間を次々と失い、一座を立て直すためにヴィタリスの知人・ガルパールに会いにパリに向かうのだった。


第2部・パリ編編集

ガスパールの住むルールシーヌ通りの集合住宅を訪れたレミ・ジョリクール・カピは、ある大柄な男性と出会う。その男性はヴィタリスの友人の辻音楽師・ガルパールの甥のガスパールで、伯父の死後は家業を引き継ぐがかなりの極悪人である。パリに身寄りのないレミは彼の元で働くことになった。


そんな中、パリではトゥールーズの屋敷で知り合ったイギリス名門の大富豪・ミリガン家のメイド・ネリーと弁護士・ブレルがレミの消息を追っていた。なんとレミはミリガン家の娘で赤ん坊の時に何者かに攫われて、パリに置き去りになっていたところを養父に拾われたのだった。


全てを知ったレミは仲間の協力を得て母と再会し、ガスパールもブレルとネリーによって警察に逮捕されてしまう。

こうして母との再会を得たレミの長い旅は幕を閉じていったのだった。


登場キャラクター編集


主題歌編集

オープニングテーマ

「愛について」

作詞・歌 - さだまさし / 作曲・編曲 - 服部克久


エンディングテーマ

「しあわせの予感」

作詞 - 岡田冨美子 / 作曲・編曲 - 服部克久 / 歌 - Youcaうちやえゆか


各話リスト編集

話数サブタイトル
第1話悲しい誕生日
第2話さよなら お母さん
第3話ヴィタリス一座
第4話素敵な贈り物
第5話奇跡のマリア像
第6話幻のおかあさん
第7話もうひとつの家族
第8話さよなら私たちの家
第9話運命の出会い
第10話ひとりぼっちのアーサー
第11話ペンダントの秘密
第12話悲しみの雪山
第13話雪の日の別れ
第14話新しい旅の始まり
第15話新しい仲間
第16話雨の日の子猫
第17話地下迷路での誓い
第18話すれちがう母と子
第19話旅の一家
第20話心の友達
第21話思い出のバイオリン
第22話地下からの生還
第23話二人の願い
第24話引き裂かれた愛
第25話脱出!
第26話私のお母さん

余談編集

当初、レミ役に安達祐実を起用したかったのだが、安達祐実の事務所から断られる。

本来なら1997年度に放送予定だった本作も、名犬ラッシーの短縮打ち切りで急遽繰り上がったが、「1997年春を以て世界名作劇場を終了する」通達がフジテレビから来た可能性も否定せず、何れにせよ地上波時代の世界名作劇場の最終作となってしまった。

「世間に流されず迎合しない」世界名作劇場の製作ポリシーだった筈が安達祐実の家なき子に触発され、その要素を取り入れた事が世間への迎合にも思え、世界名作劇場に引導を渡し、終止符を打つ羽目になった。


関連タグ編集

家なき子:原作では主人公は男性である。

ペリーヌ物語:同じ作者の世界名作劇場作品。

名犬ラッシー家なき子レミ少女コゼット


外部リンク編集

公式サイト

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