概要
原作はエリック・ナイトの少年向け小説。1938年にアメリカの新聞のひとつであるサタデーイブニングポストに発表された後に書籍化された。
1943年から1951年にかけて計7作品がアメリカで映画が制作されている。また、その第1作にあたる「名犬ラッシー 家路」が、2005年にアメリカで制作された。
これら以外にも、1978年と1994年にもアメリカで映画が制作されている。
さらにテレビドラマ化もされており、1954年から1973年までの19年にかけて、アメリカで放送された。その後1989年から1992年までアメリカで、さらには1997年から1999年にかけてカナダで、それぞれ制作・放映されている。
ちなみにいずれのテレビシリーズも全て日本でも放送された。しかもTBS、CBC、および北海道放送、RKB毎日放送、東北放送、北陸放送、中国放送、朝日放送(放送当時はTBS系列に参加)などで放送されたシリーズでは、放送末期はハウス食品の1社スポンサー番組として放送された。
テレビアニメ
1996年1月から8月までフジテレビ系列(26局のうちフルネット24局で同時放送。クロスネット2局は遅れ放送)および山梨放送(日本テレビ系列)で放送された。
全26話なのだが、実際に放送されたのは25話だった。
平均視聴率が8.6%と低調で、『世界名作劇場』唯一の打ち切り作品となってしまった。ゆえに本来のテーマであったラッシーの放浪の旅が2週で終わってしまう。1996年8月26日は神宮球場で行われたヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ戦のプロ野球中継放送のため、最終26話がお蔵入りしてしまった。ただし、26話に関しては、野球中継があることを前提として作られたアフターストーリーであり、本編は25話で終わらせてはいる。
あらすじ
1930年代の中頃。イギリス・ヨークシャー州の小さな村、グリノール・ブリッジ村に住む9歳のジョンは、ある日村外れで1匹の仔犬を拾う。
ジョンは仔犬を「ラッシー」と名付け、自分の家で飼うことにするが…。
登場キャラクター
主役
- ジョン・キャラクロー(CV:日高奈留美)
- ラッシー(CV:山崎たくみ)
友達
ジョンの家族
- サム・キャラクロー(CV:野島昭生)
- メリッサ・キャラクロー(CV:吉田理保子)
グリノール・ブリッジ村の人々
- リチャード・ジョーンズ(CV:田中亮一)
- モナハン(CV:丸山詠二)
- ビリー・モナハン(CV:阪口大助)
- ロバート・カリー(CV:島田敏)
- ホッパー先生(CV:佐藤正治)
- グッドマン(CV:辻親八)
- メアリー(CV:野田順子)
- アイアン・コッパー(CV:大塚明夫)
- ハインズ(CV:平野正人)
- フォレスト(CV:津田延代)
- エルロイ(CV:山崎たくみ)
- バーンセン(CV:石森達幸)
- ヘンリー(CV:稲葉実)
- ドーハン(CV:山下啓介)
- ハミルトン(CV:島田敏)
- ラドリング公爵(CV:寺島幹夫)
主題歌
オープニングテーマ
「終らない物語」
作詞 - とみたきょうこ / 作曲 - 桐生千弘 / 編曲 - 笹路正徳 / 歌 - 森岡純
エンディングテーマ
「少年の丘」
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 桐生千弘 / 編曲 - 笹路正徳 / 歌 - 森岡純
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | ひとりじゃない |
第2話 | 大さわぎの留守番 |
第3話 | さよならラッシー |
第4話 | 父さんの給料日 |
第5話 | ごちそう求めて6マイル |
第6話 | 嵐の中をかけぬけろ |
第7話 | マフラー泥棒を捕まえろ |
第8話 | ラッシーなんか大嫌い |
第9話 | 空から来たおてんばお嬢様 |
第10話 | はじめてのケーキ作り |
第11話 | プリシラ・最後のわがまま |
第12話 | 火事をおこしたのは誰だ |
第13話 | サンディは牛どろぼう? |
第14話 | 怪しい大男を追跡しろ! |
第15話 | アイアンの無実をはらせ! |
第16話 | 急げ! ホッパー先生を助けろ |
第17話 | カリー先生の結婚 |
第18話 | 大騒動! サーカスの象が逃げた |
第19話 | コリンの初恋とたからもの |
第20話 | 大変だ! 母さんが倒れた |
第21話 | おばあちゃんに会いたい |
第22話 | ジョンの決意・鉱山を救え! |
第23話 | 頑張れジョン・ラッシーを守れ! |
第24話 | 消息不明・ラッシーを探せ! |
第25話 | お帰りラッシー |
第26話 | 夢に向かって走れ! |