徳川慶喜(大河ドラマ)
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とくがわよしのぶ
「徳川慶喜」とは、1998年に放送された大河ドラマ第37作。
「徳川慶喜」とは、1998年1月4日~同年12月13日に放送されたNHK大河ドラマ。
司馬遼太郎作の「最後の将軍 徳川慶喜」を原作としているが、司馬の原作が彼のものにしては短めであったため、渋沢栄一らが編んだ『徳川慶喜公伝』を原作以上に用いている。
大河ドラマにおいて幕末が舞台となったのは「翔ぶが如く」以来8年ぶりであり、また主演の本木雅弘は「太平記」以来2度目の大河出演である。
ナレーションを担当したのは新門辰五郎(町火消)の妻・れん(架空人物)を演じた大原麗子であり、本作は江戸っ子のれんが江戸弁で話すという設定であったため、慶喜を「ケイキさん」と呼んだり「これは後から判ったことなんだけど」「ここだけの話なんだけど」「わっちら下々の者は知らなかったんだけど」といったフレーズがよく用いられた。
大御所俳優や若手女優などを起用して人気確保を図ったが、主人公の慶喜の動きの乏しさ、そして数多く登場する架空人物の存在意義の低さなどから、視聴率は伸び悩んだ。
一方で、主演の本木雅弘のクールで聡明、策謀にも長けた慶喜を表現した演技に好評価を得た。
また、本作では慶喜の77年間の生涯のうち、江戸開城以降の45年間はほぼカットされているが、十数年後に出てきた大河ドラマでは、ちゃんと最期までクローズアップされている。報われたようで何より。
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