概要
『ドラゴンボール』に登場する天津飯が使用する拳法である。チャオズと趣味としてやっていたバレーボールの技から考えたらしい。
相手を投げ捨て「排球拳いくわよーっ!!!」「はぁ〜い♡」とオネェ口調の掛け声と共に駆け出し、「ワン!!」の掛け声と共にレシーブで拾い上げ、「ツー!!」の掛け声と共にトスで高く打ち上げ、「アターック!!!!」の掛け声と共にスパイクで地面に叩きつける。
使用する際のオネェ口調は、アニメでは初代声優鈴置洋孝氏によるものすごい裏声により排球拳の凄さが完璧に表現されており、スパイクまで口調を代えていた。声優交代以降も、ゲーム作品において後任の緑川光氏による排球拳ボイスを聴くことが出来る。
アニメでは天下一武道会のくだり以外にも、『オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』でゴテンクスがヤムチャの狼牙風風拳とともに使用した。
ゲームではマニアックな技なためあまり目にかかることはないが『ドラゴンボールZ 2』ではヤム飯が狼牙排球拳を使ったり、『ドラゴンボールゼノバースシリーズ』では天津飯から直々に排球拳を習うことが出来る。またゼノバースではピッコロまで使用する。
関連技
- 激突ウルトラブウブウバレーボール
魔人ブウに対してゴテンクスが放った技。連続ギャラクティカドーナツで魔人ブウを球状に閉じ込めてから名前の通りバレーボールのようにレシーブ、トス、アタックを繰り出す。ピッコロと協力して放ったが、その際、ゴテンクス:「いくわよ〜〜!!!」ピッコロ:「はぁ〜い♡」 の流れをやることとなった。
余談
天津飯やピッコロがオネェ口調なのは、連載当時の日本においてバレーボールは女子向けスポーツのイメージが強く、男子がバレーボールをすること自体を恥と捉える側面があったからである。
もともとバレーボールは成人男性より身体能力が劣る女性・子供・高齢者でも楽しめる室内スポーツとして考案され、日本では女子バレーチームが戦前から頭角を現し、東京オリンピックで金メダルを獲得したのを期に爆発的に広まり、主婦層の趣味として「ママさんバレー」が定着した。
「ドラゴンボール」の連載時はママさんバレーの全盛期であり、天津飯とピッコロのオネェ口調はママさんバレーの模倣と思われる。
当時の読者層である少年たちにとっては母親の趣味を茶化す描写がギャグとして成立していた時代だったのだろう。