概要
モンスターに対する迎撃用兵器の中でもトップクラスの威力を誇る代物。まさに最終兵器と呼べるに相応しいものである。
その名のとおり超巨大な槍のような武器を高速射出して触れた敵に大ダメージを与える。基本的に巨大かつ長大なドリル型兵器である場合が多いが、戦闘街や海底遺跡などのものは巨大な極太の杭(いわゆるパイルバンカー)を射出するものとなっている。
撃龍槍は多くの地域に普及しており、古代文明の遺跡にも設置されていることから、はるか昔から活用されていたことが分かる。
かつてはMHシリーズを通して文句なしの最強兵器であったが、現在はドンドルマの戦闘街、およびシュレイド地方の砦に新設された超ド級大砲『巨龍砲』にその座を譲った。
MHR:Sの時代では技術が進歩し、射出可能な上に火薬を仕込み命中後に炸裂させることで追撃を与える機構が搭載された、遠距離向けの『連装式撃龍槍』も存在している。
使用
主に動力は蒸気機関で、設置されているフィールドによって形状は多少異なるが使い方は変わらない。
ボタン一つで簡単に発動できるが、一度使うと再使用できるまで蒸気を溜める時間が必要で基本的に約10分かかるか、一度しか使えないことも。
与えられるダメージは多大だが、それ故に的を外すと非常に手痛い。ちなみに与えられる最大ダメージはどれも変わらない。
上記の通り兵器としての威力最強は巨龍砲に譲ったが、あちらは撃龍槍を遥かに超える巨大さと専用の燃料が必要になることから、運用のし易さで見れば難があると言える。
その点、クールタイムさえ凌げば蒸気機関だけで連発も可能で、船などにも積める規模である撃龍槍は比較的扱いやすく、対巨龍兵器の主軸である事は今も昔も変わらないようだ。
各フィールドでの扱い
回転する細長い4本の槍となっており、ヒット数は1本につき1回。
立ち上がったラオシャンロンにヒットさせた場合、四足歩行に戻すことが可能。下にいると梯子を登るのにかなり時間がかかるため、攻撃阻止に使用する場合は早めに離脱して待機しておくか、
MHXXで復活した砦にもエリア2(旧エリア5)の同じ場所にきちんと用意されているが、今回は1回しか使用できなくなっているので慎重に狙おう。
タイミングによっては体を砦に凭れさせるダウンを取ることも可能。
極太の2本の槍。MHP2G以前の場合回転はしないが1本につき2ヒットする。
シェンガオレンだけでなくクシャルダオラやテオ・テスカトル、オオナズチにも使用できるが、的の小ささから命中させるのは少し難しい。
MH2と最初期のMHFではヤマツカミにも使用できた。
大型古龍の場合、当たりさえすればほぼ一撃で翼の部位破壊が達成できる。
登場作品:MH~MHP2G、MHF、MH4~MHXX、MHW:I
回転する剣山のような槍、長時間出続け多段ヒットする。
流石のミラボレアスもこの一撃をまともに食らえば大きく仰け反り、滞空中であれば間違いなく叩き落せる。
但し、発射ボタンがある位置には壁際の中央付近にある階段からしか上がれないため、使うタイミングはかなり限られる。MH4以降の新シュレイド城にも存在しフィールドの4分の1ほどを占める高台の下に
2本の赤と蒼の撃龍槍が備え付けられている。
仕様的には以前のシュレイド城のそれとほぼ同じであるが発射ボタンは登りやすく広い高台の上にあるため、旧作より使いやすくなっている。
また、ベースキャンプには超大型モンスターすら一撃で屠れそうな超巨大撃龍槍が稼働している。ギミックなので残念ながらミラボレアスに対して使用することは出来ない。
MHW:Iではミラボレアスの体力を一定割合まで減らすと使用可能になる。
仕様もMHWの他の撃龍槍と同じ割合ダメージ&単発ヒット×2本になっているがミラボレアスの体力が莫大なため、マルチプレイだと余裕で1万ダメージを超えてくるほど強力な兵器に変貌した。
更に当たると空中だろうが地上だろうがダウンするので、追撃を確実に決めることも可能。
3本の槍、エリア3の奥にある。
この遺跡はかつてここに暮していた村長の祖先が作ったものらしい。ということは村長の家系は古代文明の時代から続いているのだろうか…?
撃龍船の船頭に回転式の撃龍槍が備え付けられている。
形状はシュレイド城のものとほぼ同じ、これ以降の撃龍槍は殆どがシュレイド型である。
使用することになる相手はジエン・モーランとその亜種、及び近縁種のダレン・モーラン。
移動エリアと決戦エリアでそれぞれ一度ずつ使用でき、起動スイッチは船頭に設置されている。
この撃龍槍の使用タイミングは彼らが撃龍船の前方へ移動して正面から体当たりを繰り出す大技を前にした時であり、巨体が激突する寸前に使用することで突進に対するカウンターとして働き、船体の損害を回避しながら大ダメージを与えることができる。
決戦エリアで使用するものは船体に対して90度横、迫る古龍へ向き直った形になっている。
こちらは明確な使用タイミングはなく、進撃を続けて密着した相手に対してハンターが任意のタイミングで使用し、命中させるとお馴染みのあの曲が流れ出す。
登場作品:MH3G
破壊された撃龍船が海岸の左端と海底に存在し、両方撃龍槍が装備されている。
此方は船頭から一本の巨大な槍が飛び出すタイプなのだが、破壊された影響かリーチが非常に短い。
グラン・ミラオスが余程近付いたときでないとまず当たらないのでしっかり見極めよう。
MH3におけるロックラックの闘技場では、上位イベントクエストで邪魔な岩が取り除かれ、撃龍槍を使用することが出来るようになる。高台の上にスイッチがあり闘技場の奥に撃龍槍がある。
普通では当てづらいので槍の前で拘束しておくと当てやすい。ただし高台は攻撃で崩れるので使うのならお早めに。
水中闘技場でも同じく4本の槍。底の壁にスイッチがあり、その上に撃龍槍がある。高台ではない分いつでも使えるが、槍が上にあることと水中なので非常に当てづらい。
MHP3の闘技場は3と同じ場所のハズなのだが、何故か撃龍槍そのものが撤去されており、使う事ができなくなってしまった。3Gで再び撃龍槍が設置されたものの、やはり使用することはできなくなってしまっている。
MH4で初登場した立体闘技場にも登場。ただし、種目によって岩が置かれている事がある。
槍の目の前にスイッチがあるため、確実に当てるには自らを囮にして攻撃を食らう前にスイッチを押す必要がある。
MHXでは砦も撃龍船も存在しないため、立体闘技場に設置されているものが唯一の撃龍槍である。
登場作品:MHXX
旧砦跡の撃龍槍は1本の回転式のドリルが飛び出すというもの。
しかしこの撃龍槍、普段はアトラル・カが糸で塞いでしまっているのか、糸の操作が墟城に集中するアトラル・ネセト(墟城形態)として活動している時か、旧砦跡全体がアトラル・カの支配から解放された討伐後にしか使用できない。
アトラル・カも折れた撃龍槍の残骸を武器として利用してくる。
第3・第5形態時に時折フィールドの地面に埋没していた撃龍槍の残骸を背負うようになり、この状態から特殊な糸で残骸を持ち上げ、振り回したりぶん投げたりする。
更に、これとは別に錆びた撃龍槍を数本引きずり出し、ミサイルの如くハンターに飛ばし、第5形態では糸でどこかから吊るした撃龍槍を、自身を守るかのように回転させる攻撃も披露する。
- 特殊闘技場と新型船
登場作品:MHWorld
闘技場の設備に加え、対ゾラ・マグダラオス用に投入された調査団製新型船の内蔵兵器として登場。
闘技場の物は左右二連装、新型船の物は単装式だが、どちらも望遠鏡のような多段式構造で待機時の長さをコンパクト化しつつ、発射時は従来型並みの射程を確保している。
登場作品:MHRise
百竜夜行の迎撃拠点、砦のレイアウトによっては撃龍槍が5本ほど用意されている豪華な配置の場合や、三方向から一点に向かって撃龍槍を放つことができる殺意に満ちた状態の場合もある。
その性質上、真価を発揮するにはモンスターをその場に固定する必要がある。幸い、命中すれば通常のモンスターなら、その威力から次々とすっ転んでダウンするので、適当に使用しても最大ダメージを与えられることが多い。
登場作品:MHR:S
かつて使われていたとされる撃龍槍が3本残されており、第三形態の移行後にハンターが使う事ができるようになる。
直径だけでもハンターの背ほどはあり、その射程は何とエリア半分まで至る。
横方向の幅は当たり判定がやや狭めなので、定位置に移動してしばらくその場に居座るようになる形態変化時など、確実に当てられるときを見極めて使いたいところ。当たるとかなり痛々しい音がする。
地下の空洞に移行すると百竜ノ淵源ナルハタタヒメが磁力と風による浮力で地中から古びた撃龍槍を幾つも掘り出し、柱状に配置したと思いきやグルグルと高速回転させ巻き込もうとしてくる。
接触すればもちろん大ダメージかつ大きく吹き飛ばされる。動き自体は読みやすいが動きが速く、また何本もの槍が回転しているため回避しづらい。
登場作品:MHR:S
ガイアデルムとの決戦場である淵劫の奈落上層に緊急配備されたものが登場。
1本あたりは小型だが連装発射され、そして噛生虫キュリアの脅威への対策か投射型兵器になっている。
数にものを言わせて複数叩きこむことで、トータルでは龍宮砦跡の破龍砲並のダメージを叩き出している。
ムービー中では対ガイアデルム用に投入された決戦型狩猟船の内蔵兵器としても登場している。
やはり投射型だが、こちらは船に搭載される相応の大型サイズであり、突き刺さった後に柄の先端部が爆発・衝撃で槍の外装ごと対象を抉る構造になっている。
ガイアデルムの地上出現時に発射された際は、左右の二射を爆発前に引き抜かれてしまうも、下部の三発目がクリーンヒット。ガイアデルムを押し戻し、淵劫の奈落での決戦に持ち込んだ。
この下部の三番撃龍槍は決戦時にも再び使用され、中層から下層へさらに押し込む大ダメージを与えている。ちなみにこれらはベースキャンプ近くに待機しているセルバジーナとラパーチェからの観測情報に基づき発射されている。
番外
登場作品:MHR:S
エリア2から3へ至る石橋の先には巨大な城門があるが、その左右に剣山状の撃龍槍が一基ずつ設置されているのが確認できる。
城門の上には壊れた大砲も点在し、橋を通って進軍してくるモンスターへ対抗するための備えだったのだろう。しかしメル・ゼナによって城塞都市が陥落して以降、損壊が激しく片方に至っては中ほどから折れて橋に刺さったままという無惨な有様である。
城門の屋上にスイッチらしきものも見受けられるが、レバーが根元から折れてしまっており当然使用は不可能。
槍が飛び出したまま停止していることを見るに自動的に収納されることもないほど壊されている、もしくは壊れるほど酷使したと思われる。
登場作品:MHRise
エリアの中央部に横たわる巨大なゾラ・マグダラオスの頭蓋に突き刺さっており、エリア8には大きな船の残骸が無残な姿で散らばっている。
激しい戦いを物語るかのように巨大な撃龍槍が一本残されている。
MH4GではなんとG級のラスボスのゴグマジオスが初代撃龍槍を背負って登場する。
実際には武器庫を襲った時に偶然引っ付いただけのようで、これを攻撃に使ってくることはないが、背中を2段階まで破壊すると撃龍槍が落ちてフィールド上に残る。
まさかと思って近づいてみれば使うことができる。しかもこんなボロボロでも威力は普通のものと同じ大火力。
ただしやはり整備不良等の無理が祟ったか、1回使うとバラバラになって壊れてしまう。圧倒的なタフネスを誇るゴグマジオスに対しての貴重なダメージソースなので、しっかりと狙って発射しよう。