東淀川駅
ひがしよどがわえき
大阪府大阪市淀川区宮原二丁目3-17にあるJR京都線(東海道本線)の駅。新大阪駅が管理する。
駅番号はJR-A45。
駅名の由来は開業当初は東淀川区に属していたことが由来で、1974年に駅を境界に淀川区と東淀川区に分割されたため、所在と駅名が一致しなくなった(なお淀川駅は別に存在するが、こちらは逆に淀川区にはない。詳細は後述)。
南隣の駅である新大阪駅とは至近で、たがいのホームとホームの端は数百メートルという距離だが、東海道新幹線の元になった戦前の弾丸列車の計画では、現在の東淀川駅の位置に弾丸列車の駅を設ける予定だった。
しかしながら、東海道新幹線の建設時には、将来の山陽新幹線延伸を見据えて計画時とはルートを変更、これにより現在の新大阪駅が誕生している。このため、1964年の新幹線開業時には新大阪駅との統廃合も検討されたが地元の反対もあり頓挫し、現在に至っている。このような経緯から、新大阪駅と東淀川駅との間は僅か0.7kmと、東海道本線でも有数の短い駅間距離となっている。
2019年3月に開業したおおさか東線はホ-ムが設けられず(おおさか東線としては当駅は存在しない扱い)、橋上駅舎工事でもおおさか東線ホームの設置を考慮していないため、全列車通過となる。そのため、当駅からおおさか東線の南吹田駅以南に出るにはいったん新大阪駅まで出て折り返すことになる。
尚、東海道線における大阪支社の管轄対象駅では最も東に所在し、JRの特定都区市内制度における「大阪市内」の東海道線の駅としても最も東に所在する。
貨物線を除く島式2面4線の地上駅。自由通路つきの橋上駅舎を有する。改札とホームは階段・エレベーター・上りエスカレーターで結ばれている。自由通路はスロープ・エレベーター・階段・上りエスカレーターで地上とつながる。駅舎の自由通路部分もアスファルト舗装となっている。
下り列車の出発相当の信号機は新大阪第1場内信号機だが、上下とも停留場である。
外側は新快速や特急などが使用する通過線になる。
2・3番のりばのみ客扱いする。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | JR京都線 | 下り | (通過列車のみのため閉鎖) | 外側線 |
2 | JR京都線 | 下り | 新大阪・大阪・三ノ宮方面 | 内側線 |
3 | JR京都線 | 上り | 高槻・京都方面 | 内側線 |
4 | JR京都線 | 上り | (通過列車のみのため閉鎖) | 外側線 |
バリアフリー化・開かずの踏切廃止
当駅の東西にはかつて平屋の駅舎があり、ホームとは地下通路で結ばれていた。地下通路は一部自由通路としてもあったが、バリアフリーには対応していなかった。駅舎も経年75年のため老朽化していた。当駅の北側には北宮原踏切(北宮原第1踏切・北宮原第2踏切)、南側には南宮原踏切があったが、どちらも「開かずの踏切」として長年問題視された。バリアフリー非対応の歩道橋と地下道があったため、交通弱者は踏切を横断しなければならなかった。
2016年5月11日にJR西日本がバリアフリー化計画を発表。すでに2011年4月22日から東改札とホームを結ぶ跨線橋(エレベーターでのみ昇降可能)が供用されているが、それを拡張する形で橋上駅舎を建設し、さらには東西自由通路を設置するというものである。工事は順調に進み、2018年11月11日、橋上駅舎と東西自由通路設置の供用を開始し、地上駅舎と地下通路、南北にあった踏切を閉鎖した。
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は8,167人である。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 7,986人 | 15,972人 |
2009年(平成21年)度 | 7,820人 | 15,640人 |
2010年(平成22年)度 | 7,853人 | 15,706人 |
2011年(平成23年)度 | 7,962人 | 15,924人 |
2012年(平成24年)度 | 8,088人 | 16,176人 |
2013年(平成25年)度 | 8,121人 | 16,242人 |
2014年(平成26年)度 | 8,026人 | 16,052人 |
2015年(平成27年)度 | 8,167人 | 16,334人 |
2016年(平成28年)度 | 8,262人 | 16,524人 |
2017年(平成29年)度 | 8,304人 | 16,608人 |
2018年(平成30年)度 | 8,232人 | 16,464人 |