「老い先短い年寄りの 時間は高くつくぞ」
プロフィール
概要
呪術高専京都校の学長。禿頭で耳、鼻、口にピアスをつけ、白い顎髭と眉毛を伸ばし、着物を着た、物々しい雰囲気をたたえる老人。
両面宿儺の器である虎杖悠仁の存在を認めず、処刑すべきと考えている。
それ故に姉妹校交流会では事故を装った虎杖の抹殺を画策し、京都校の学生に虎杖暗殺を命じたり、躾けた準1級呪霊を使用して虎杖を殺害しようとした。
呪術界の保守派筆頭であり、そのため呪術界の改革を目指す五条悟とは元より折り合いが悪く、彼からは「おじいちゃん」「ジジイ」呼ばわりされるほど舐められており、自身も「糞餓鬼」とぼやくほど険悪な間柄である。とはいえ五条もその人格はそれなりに認めている模様。
実際にもあくまで保守派であるだけで、決して腐敗した上層部と同じではなく、上述した虎杖への処置も、万一に宿儺が彼の体を奪って完全に顕現してしまう危険性や、その際に起こりうる甚大な被害を考慮した故にやむを得ないと考えてのことであり(少々強引なところもあったが)、虎杖自身に悪感情は持っていない。
交流会終了後には、東京校の学長である夜蛾正道の説得もあって、虎杖を高専に置くことにも一定の理解を示すようになった。
実は着物の下にTシャツを着用している。ギタリストであり、ジミヘンが好きらしく、本人の戦闘スタイルにも大きく影響を与えている。バンドメンバーが全員死んでしまったため、ドラマー募集中らしい。
死滅回游編では、パンダの救出に向かった夜蛾学長を上層部の刺客と共に処刑。刺客が去り二人きりになったタイミングで、夜蛾の助命条件とされた「完全自立型呪骸(=パンダ)」の製造法を死に際の夜蛾から「私から貴方への呪い」として明かされる。
夜蛾殺害の件を五条に報告した際に、夜蛾・五条が共に自身に対して呪いをかけなかった(恨みつらみの感情を向けなかった)ことに疑問を呈するも、五条からは「潔癖マニュアル人間の成れの果てであるアンタだからこそ信用できるものもある(=悪意や利己的な理由で夜蛾を殺したわけではないことを理解している)」と返された。さらにパンダの製法は上層部に明かしていなかったらしく五条には「今までのアンタならあり得ない。その歳でも人は変われるんだな」と評されるなど、夜蛾の「呪い」が良い方向に作用していたことが分かった。
一見すると一線を退いていながら実力者である老人キャラというキャラクターは数多いが、Tシャツスタイルでエレキギターをかき鳴らすという積み重ねた年齢にそぐわない造形は読者の度肝を抜いた。
このあたりは、同じく老人キャラでありながら24コマアニメをモチーフにした生得術式を用いる禪院直毘人に近いものがあるのかもしれない。なお、「呪術界の保守派は伝統的な術式を好む」という設定がありエレキギターを用いる彼の術式はそれに反するように思えるのだが、人外魔境新宿決戦では琵琶を使用しているため「音楽によって呪力を増幅させる」という術式自体は伝統的なものである可能性がある。
宿儺との決戦後、新たな上層部として呪術界のトップに立ったかは不明。
術式
呪力の増幅・放出(名称不明)
エレキギター(フライングV)で奏でた旋律を増幅させ呪力として打ち出す術式。
自身の体をアンプとし、ギターの音から衝撃波を放出する中距離攻撃で戦う。術者の呪力以外に、楽器の演奏技術も問われる、珍しいタイプの術式。
戦闘前の和服からは想像もできないような戦闘スタイルである。
なお、楽器は音を出せるなら琵琶の様な古い楽器でもいい模様。