概要
唐辛子を利かせた辛いスープで、主に白身魚を煮た料理。本式の中華としては中国四大家魚と呼ばれる川魚、特にソウギョという鯉の仲間が用いられる。実際には白身であればタラ、鯛、カレイ、ブラックバス、ナイルパーチ、パンガシウスなど何でもよく、それ以外にも煮て食べられる魚ならアレンジ次第で使用できる。日本の煮魚と違い、骨を抜いた切り身を使う場合が多く、尾頭付きの物は稀。
「水煮」という字面から淡白な料理だと思い込んでしまう事故が、中国本土を含め各地で発生しているが、実際は刺激的な辛さを持つ派手な料理である。多くの中華料理は下ごしらえとして油で素揚げする工程を持つのに対し、いきなりスープの中に魚を入れるのが四川における「水煮」という調理方法である。
付け合わせとして野菜が沢山入った、日本で言うと鍋物に近い料理となり、宴席のメインディッシュとして提供される。仕上げに熱した油を注ぎこみ、バチバチと爆ぜる大皿がテーブルにやってくれば、宴が盛り上がる事請け合い。
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四川料理紹介シリーズ:水煮魚 - 実は、中華料理の中ではかなり近年に考案された料理。