概要
CV:藤田淑子
ロマノフ王朝研究家の中国人。27歳。名前の中国語読みは「プース・チンラン」。
チャイナドレスが似合う色っぽい美女で毛利小五郎もデレデレするほど。
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以下ネタバレに付き、閲覧注意 |
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バカな坊や…
その正体は、国際指名手配犯「スコーピオン」。
中国人というのは偽りで、実際にはロシア人。グレゴリー・ラスプーチンの子孫であり、「プース・チンラン」という名前も「ラスプーチン」のアナグラムである。
作中でも、以下のようにロシア人であるという伏線が張られていた。
- 香坂夏美(こちらはロシア人である曾祖母からの遺伝)と同じく灰色の瞳を持つ
- コナンが「(夏美が幼少期に記憶した)『バルシェ肉買ったべか』は実はロシア語ではないか?」と推理した時に「それって、ヴァルシェーブニックカンツァーベカ(=ロシア語で『世紀末の魔術師』の意味)じゃないかしら?」とロシア人であるセルゲイ・オフチンニコフよりも前に指摘する
ロマノフ王朝の財宝はかつてロシアを支配したラスプーチン、ひいては自分のものだと考えるようになり、それらを奪うため次々と強盗殺人を繰り返すようになった。
先祖への思い入れは非常に強く、殺人を行う際には彼の死体と同じように相手の右目を銃で撃ち抜き、さらに彼を少しでも悪く言ったというだけで殺そうとするほど。
自らの正体の手掛かりとなるラスプーチンの写真を偶然撮ってしまった寒川竜と、銃にサイレンサーを装着する場面を見た乾将一を殺害。さらに、同行した関係者全員を閉じ込め城に火を放つなど、冷酷さは犯人でもトップクラスである。
しかし、上記の様に正体の手掛かりを録られたり、サイレンサーを装着する場面を見られてしまったりと、見方を変えれば意外とうっかり屋さんだったりする。
最後は自分の正体を見抜いたコナンをも殺そうとしたが、彼のメガネは阿笠博士に依頼して予め用意してもらっていた防弾グラスだったため弾丸を弾かれてしまい、さらに怪盗キッド(本作では白鳥警部に化けていた)の横槍で銃を失い、そこにコナンのキック力増強シューズで蹴り込まれた兜を腹に受け昏倒、彼女の身柄は白鳥に扮したキッドが回収し(メタ的にいえばコナンひとりでは彼女を連れて脱出する事は非常に厳しい為、キッドが現れたともいえるが)、そのまま警視庁に逮捕された(クライマックスでは目暮警部から取り調べを受けていた)。
ちなみにコナンは彼女を追い詰める際に変声機で彼女が殺害した人間(寒川と乾)の声も使ってビビらせるというなかなかにドSなことをしてたりする(ただし、この行為は推理ショーを完全に無意味にする反則技といえる為、基本的に原作やアニメオリジナルエピソードではこの使用法はしていない)。
似た瞳を持つ本作の依頼人でゲストヒロインである夏美とは正反対の立ち位置にいた人物と言える。
ロシア人が180度違う人種である中国人のふりをすることが可能なのかと思われがちだが、中国にはオロス族と呼ばれるスラヴ系の少数民族も存在しており、白人寄りの容姿を持つ中国人も存在する。
余談
声を担当した藤田淑子女史は2年後に公開された『天国へのカウントダウン』でも常盤美緒役で出演している。
劇場版では史上初となる、外国人かつ女性の犯人である。
彼女がコナンに発砲する際に放った「馬鹿な坊や……」というセリフは、声優陣の中でしばらく流行ったとのこと。
関連タグ(ネタバレあり)
プラーミャ:『ハロウィンの花嫁』の犯人。「ロシアに何らかの関わりがある(プラーミャはロシア語で「炎」の意味)」「異名を持つ国際指名手配犯」などの共通点がある。