概要
本名:石井勇巳(1941年12月8日~2022年9月17日)
東京都大田区出身の漫画家。
「750ライダー」の作者として知られる。
兄が真樹日佐夫と同級生で、真樹の実兄の梶原一騎とも交流があった。
あだち充は1969年から2年ほどアシスタントを務め、『牙戦』などの初期作品の絵柄は「くたばれ!!涙くん」時代の石井と似ていた。
聖教新聞社会部記者の渡辺紀大(ペンネーム:渡あきら)とのコンビで1970年代初頭より聖教新聞に連載を持ったが、石井本人は創価学会員ではない。
蒲田(大田区)の二番街商店街・すずらん通りはシャッターに「750ライダー」のイラストが描かれている。
作風
もとは熱血や根性をテーマとする劇画系の作風だったが、『750ライダー』中盤辺りから、明朗な青春ドラマ系の作風へシフトし、絵柄も大幅に変化したため、困惑した愛読者も多かったようである。後年の『劇画 人間革命』では初期の絵柄に近くなっている。
来歴
1941年、東京都大田区に誕生。
1957年、実家の建築設計業を継ぐべく東京都立蔵前工業高等学校に入学するが、「トキワ荘」へも足繁く通う。「たけうま兄弟」が「少年クラブ」(講談社)に掲載される。
1960年、日本大学芸術学部写真学科に入学したが中退。「日の丸」(集英社)に「3ちゃん選手」を連載。
1969年、「週刊少年サンデー」(小学館)に連載したサッカー漫画「くたばれ!!涙くん」がヒット。
1973年、「週刊少年サンデー」で「750ロック」を連載。重過ぎる内容でサンデー編集部には喜ばれなかった。
1975年、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)編集部から「750ロックを学園ものにしませんか?」と誘われ、「750ライダー」を連載開始。10年に亘り連載され、代表作となる。
1988年、聖教新聞日曜版で「劇画人間革命」を連載開始。14年間連載が続く。
2022年9月17日、急性心不全により死去。80歳。
主な作品
くたばれ!!涙くん 高校悪名伝 750ライダー 劇画人間革命