概要
東京郊外にある一風変わった建物で、コンクリートに特殊な合金を加えた物質で作られており、あらゆる光線や熱線を遮る事が出来るという。(しかしゼットンの一兆度の火球にはさすがに耐えきれず火災が発生していた)
科特隊専用車が通過するスロープに囲まれた五面体型で銀色の建造物と五面体型で黒色の建造物を組み合わせた本部棟、ジェットビートルや小型ビートルの発進ポート、別棟で構成されている。
隊員たちが勤務する大型電子頭脳を備えた司令室をはじめ、司令室の上階とポールで繋がる仮眠室、ホテル並みの環境が整った来客用のVIPルーム、回収された遺留品を研究する分析室に、新装備開発のための作業室などが置かれ、基地周囲には消火用のスプリンクラーも設置されている。
司令室の大型電子頭脳以外に様々なレーダー機や計測器といったコンソールシステムが導入されている。
ウルトラマン終了後のパラレルの世界を描いた漫画『ULTRAMAN』では怪獣や宇宙人の侵略が無くなった為に科特隊が表向きは解隊されたことで、この施設も「光の巨人記念館」というジオラマやパネルなどでウルトラマンや科特隊の武勇伝を紹介するミュージアムになっている。しかしこの施設には侵略宇宙人の再襲来と言う万が一の事態に備えて当時の設備や装備が使用できるようになっている。だが実際それはハヤタの秘密を守る為のイデの処置であった。
ちなみに漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ』に登場する私立円谷学園の校舎がまんまこの科特隊基地と全く同じである。また周辺には何故かスパイダーショット等が埋まっていた。
『スーパーヒーロー作戦』でも登場しており、過去の時代に来た主人公の最初の拠点となっている。作戦室はもちろんビートルの格納庫も再現されている他、同作品オリジナル要素としてアールガン用の格納庫がある。
余談
科学特捜隊日本支部の本拠地であるためか、作中では単に本部と呼ばれることもあった。
初期のビートル発進バンク、第16話からの宇宙ビートル発進バンク&第17話ブルトン戦、そして最終回と3回セットが組まれており、それぞれで細部の形態が異なる。
- 初期発進バンク版:手前の建物が銀色、屋根上のパラボラアンテナが低い。黒い建物の屋根上に赤いアンテナとポールがある。
- ブルトン戦版:手前の建物がグレー、屋根上のパラボラアンテナが櫓の上に設置された形になる。黒い建物の屋根上には赤いアンテナのみ。建物を囲むスロープの向きが逆になる。
- 最終回版:手前の建物が薄いグレー、黒い建物ともども屋根上に照明のような構造物がある。黒い建物の窓が1段少ない。建物を囲むスロープがない。別棟が白鳥の格納庫らしきグレーの建物になっている。
立体化される場合は資料の多い最終回版になることが多い。
当初は八王子の大学セミナーハウス(→公式サイト)の建物をロケ地として使用する構想であり、銀色の建物が独特の逆ピラミッド型になっているのはこの建物の外観をオマージュしたものといわれている。この建物は後に『快獣ブースカ』の最終回や『ウルトラマンタロウ』に登場している。
ブルトン戦版でスロープが逆向きになったのは科特隊専用車の発進バンクが当初の予定とは逆にスロープを上るようになったためではないかといわれている。
成田亨のデザイン画では黒い建物の屋根上に小型ビートルの発進口のドームがあり、銀色の建物の横に宇宙ビートルのカタパルトらしき尖った建物があった。
関連項目
科学特捜隊日本支部基地→地球防衛軍極東基地