積木くずし
つみきくずし
俳優の穂積隆信が突如不良となった娘・由香里との200日間の葛藤を描いた作品。
当時非行は社会問題となっており、著名な俳優が自分の家庭環境として綴った内容が反響を呼び、国内で300万部を出版するベストセラーとなった。
出版の1年後の1983年から1984年にかけて、東宝によりテレビドラマ化、映画化、舞台化された。中でも1983年からTBSで放送された最初のテレビドラマ版である『積木くずし・親と子の200日戦争』は全7回で放送され、高い視聴率を獲得した。
2004年に実質完結篇となった『由香里の死 そして愛 積木くずし終章』はそれまで明らかにならなかった真実などが書かれており、これを基に出版から約1年後の2005年9月に「積木くずし真相 〜あの家族、その後の悲劇〜(フジテレビ)」というタイトルでドラマ化された。
2012年には、穂積が「積木くずし終章」の後日談を書き綴った『積木くずし 最終章』(2012年3月)を発表した。
映像化作品はいずれも実話をもとにしたフィクションであり、登場人物の名前と状況設定はそれぞれの作品で異なっている。
フルタイトルは『積木くずし・親と子の200日戦争』。TBS系列で毎週火曜日20:00~20:54に放送された。
2月15日から3月29日まで全7話が放送され、最終回は関東地区での視聴率45.3%を記録した。
穂積隆信に相当する父親は穂高信彦、穂積由香里に相当する娘は穂高香緒里となっている。信彦役の前田吟は『男はつらいよ』で穂積と兄弟役で共演したことがあった。
1985年に続編として『続・積木くずし』が企画され、主演に仙道敦子が決定していたが、娘の非行が悪化したため、穂積氏からの要望でお蔵入りとなった。
『'85年型家族あわせ』はこの代替として企画されたドラマである。
キャスト
穂高香緒里:高部知子
穂高信彦:前田吟
穂高三枝子:小川真由美
竹村宏:古谷一行
三枝子の友人:弓恵子
マミ:牛山蕗子
他校の不良少女:鈴木真代
不良の上級生:村野仁美
浩二:川原田新一
中学校教師:大石吾朗
中学校校長:真田健一郎
少年課刑事:久富惟晴
少年課々長:横沢裕一
少年課々長:横沢裕一
穂高のマネージャー:住吉正博
刑事:常泉忠通
家裁判事:糸博
家裁調査員:川野耕司
三枝子の主治医:灰地順
三枝子の母親:本間文子
信彦の母親:滝奈保栄
島倉千代子:島倉千代子(本人役)
主題歌
来生たかお「無口な夜」
1983年11月3日公開。斎藤光正監督作品。
1983年テレビドラマ版とはつながりのない別作品としてキャストを一新。当初は娘役は高部知子が続投する予定だったが、高部の不祥事により降板。一時は制作が危ぶまれるが渡辺典子に交代、9月を予定していた公開を11月に延期した。
本作では娘の名前は穂波由布子、父親の名前は穂波高介。
主題歌は穂積家と親交の深かった島倉千代子、挿入歌は杉本哲太がボーカルを務めた紅麗威甦(グリース)が担当した。
キャスト
穂波高介:藤田まこと
穂波美知江:いしだあゆみ
穂波由布子:渡辺典子
竹田潔:林隆三
少年相談室事務員:和気喜和子
河野:三谷昇
高介の知人:森川正太
高介の知人:磯村みどり
よしこ:二宮さよ子
土肥たか子:風見章子
のり子:須藤由香
笹原明子:有元瑞枝
笹原咲枝:稲野和子
直美:玉木弓子
浩太郎:荒川亮
三郎:館川喜年
森山峰子:杉浦一恵
原宿の少女:川島光代
k町中学のツッパリ:武石明美、相沢真由美、中村ゆきの、佐々木なおみ、瀬野かおり
中村:河原崎長一郎
中村由美:弓恵子
河野:井上昭文
宇沢医師:坂部文昭
K町中学校校長:高原駿雄
K町中学校担任・須川:菅貫太郎
A坂中学校校長:和崎俊哉
A坂中学校担任・佐伯:大林丈史
私立明生中学校校長:矢島高人
仙北中学校校長:横沢祐一
渋谷署警部補:勝部演之
酒巻:佐藤仁哉
赤坂署巡査:下川辰平
2005年9月2日にフジテレビ系列「金曜エンタテイメント」、翌9月3日「プレミアムステージ」内で放送。
実質的な完結編である『由香里の死 そして愛 積木くずし終章』が原作で、タイトルは『積木くずし真相 〜あの家族、その後の悲劇〜』。
前編は非行に走る娘と両親の闘いの日々、後編は『積木くずし』の大ブームと社会的影響、娘の逮捕、両親の離婚、母の自殺、娘の突然死を描き高視聴率を記録した。
父親の名前は稲場信悟、娘の名前は稲場朋美。
キャスト
稲場信悟:舘ひろし
稲場静子:杉田かおる
稲場朋美:安達祐実
石塚智子:鷲尾真知子
田宮光子:木村多江
谷口透:平山広行
緑川サチ:財前直見
高橋順:武田鉄矢
杉原憲一:藤木直人
野間俊一:中井貴一(特別出演)
クマちゃん:佐藤二朗
あゆみ:金子さやか
郁子:久保田磨希
森山:阪田マサノブ
丸谷:ほあししんいち
レポーター:梨元勝