概要
自転車以外の軽車両通行止め(じてんしゃ いがい の けいしゃりょう つうこうどめ)は、日本の道路標識の一つ。自転車以外の軽車両の通行を禁止するもの。
軽車両とは、エンジンやモーターを持たない車両の総称であり、自転車のほか、大八車やリヤカー、人力車、馬車などが該当する。
標識に描かれているのは大八車である。
多くの場合、自転車通行止めとの組合せで規制されるため、自転車以外の軽車両を単独で規制する標識、通称「単独大八車」は激レア標識の一つである。
なお、高速道路ではこの標識が無くても強制的に軽車両は通行禁止である。
主な設置場所
比較的に知名度が高いのは、東京の銀座(東京都中央区京橋地域に所在)にあるものかも知れない(※a)。銀座界隈では「屋台など」を対象に1993年(平成5年)3月から時間帯指定(18時~3時)付きで通行禁止になった(※a)。これは、1991年(平成3年)頃から、銀座地区を中心に夕方から深夜帯にかけてラーメンや磯辺焼きを始めとする屋台など物売り (cf.Wikipedia) の出店が激増し、周辺地域の交通に大きな影響が出て社会問題化していたことに原因があった(※a)
また、江の島と神奈川県藤沢市本土を結ぶ江ノ島大橋にもこの標識がある。こちらは軽車両(自転車を除く)と歩行者が規制されているが、自転車は通ることができる。
その他の「軽車両が通れないこと」を意味する標識
出典
※a 「大八車なんて走ってるか? 銀座の激レア「通行止め標識」が自転車とセットじゃないワケ 警視庁に聞くと意外な答えが」 株式会社メディア・ヴァーグ『乗りものニュース』、2024年2月29日作成。