概要
武侠ファンタジー人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の外伝作品。2019年10月25日から劇場で上映開始した。PG-12。
正式名称は『Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌』(サンダーボルトファンタジー・せいゆうげんか)。
TVシリーズ2期『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2』の外伝であり、2期で活躍した「浪巫謠」を主役とした過去、西幽での物語が描かれる。
虚淵玄原案・脚本・総監修による完全新作であり、今作はTVシリーズ3期に関わる内容になっている。
主題歌は、西川貴教と澤野弘之が再びタッグを組んだ新曲「Crescent Cutlass」。
物語
異能の歌声を生まれ持つ少年、浪巫謠。
雪山に隠遁した盲目の母親の元で、苛烈な修練を積んでいた。
母の野心は、息子の歌声を天下無双のものに完成させて宮廷へと送り込むこと。
だが苛烈に過ぎた修練は不幸なる事故を招き、母は浪の眼前にて命を落とす。
庇護者を失い、流浪の身となった浪。
その異才は心ない人々に利用され欲望の道具にされるばかりで、少年の心は次第に磨り減っていく。
それでも類稀なる歌声はついに西幽の皇女の目に留まり、浪はかつて母が夢見た通りの栄達を掴み取る。
だがそんな彼を待ち受けていたのは、為政者の慰み物として、他の楽師と生死を賭けた演奏勝負を繰り広げるという残忍な遊興だった。
そんなある日、浪は西幽各地で魔剣を強奪し我が物としている大罪人「啖劍太歳」の噂を耳にする。
そしてその啖劍太歳が狙う次なる獲物が、宮中に帝が隠し持つ聖剣であることも。
登場人物
浪巫謠(ロウフヨウ)
キャラクターデザイン:三杜シノヴ(ニトロプラス)
西幽で生まれ育った吟遊詩人。
幼少は母と山で過ごし、歌と刀の稽古に明け暮れていた。鍛えられた魔性の歌声は周りの者を魅了し、自らの人生も大きく狂わせていく。
聆牙(リョウガ)
CV:小西克幸
浪巫謠の母が愛用していた琵琶。旅立ちに際して浪が持ち出し、以後、ずっと苦楽を共にする。
魔力のこもった浪巫謠の言霊を間近で浴び続けた結果、意思を持ち人語を話せるようになった。
睦天命(ムツテンメイ)
CV:東山奈央
キャラクターデザイン:源覚(ニトロプラス)
旅の女吟遊詩人、その歌声は浪巫謠の魂をも震わせて、閉ざされていた彼の心を開かせる程。
秘して自身の正体を明かす事はない。
咒旬瘖(ジュシュンイン)
CV:井上喜久子
キャラクターデザイン:なまにくATK(ニトロプラス)
浪巫謠の母。
嘲風(チョウフウ)
CV:釘宮理恵
キャラクターデザイン:minoa(ニトロプラス)
西幽の皇女。父の幽皇に政務のすべてを任されているが、その権力を濫用し、残虐な遊戯で芸人を次々と死に追いやっていく。
嘯狂狷(ショウキョウケン)
CV:新垣樽助
キャラクターデザイン:源覚(ニトロプラス)
西幽の役人。
優秀だが汚職も辞さない卑劣感。宮廷に取り入り出世する好機を虎視眈々と狙っている。
幽皇 (ユウコウ)
西幽の皇帝。自らの姿を決して世に晒さず、近縁の者にしか謁見を許さない。
そのため政務は常に宰相に一任しており、現在は皇女の嘲風がその役を務めている
宰相
CV:高橋伸也
西幽の宰相。常に張り付いた笑顔で、皇女の嘲風に媚び諂う。
天工詭匠(テンコキショウ)
CV:利根健太朗
西幽各地で魔剣を強奪している大罪人啖劍太歳の仲間。
啖劍太歳(タンケンタイサイ)
CV:?????
キャラクターデザイン:源覚(ニトロプラス)
西幽各地で魔剣を強奪している大罪人。邪教結社の教祖「禍世螟蝗」と並び、西幽を脅かす邪悪の徒と言われる人物されているが……。
実際は災いを阻止するために奮闘している流浪の剣客。厭世的な皮肉屋を装い、常に憎まれ口ばかり叩いているが、性根は義に篤い人情家。
関連動画
関連タグ
東離劍遊紀 / 生死一劍 → 東離劍遊紀2 / 西幽玹歌 → 東離劍遊紀3 → 東離劍遊紀4 → 東離劍遊紀 最終章