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概要編集

てんとう虫コミックス16巻及び、藤子・F・不二雄大全集5巻に収録「サハラ砂漠で勉強はできない」に登場。


緯度と経度を指定しダイヤルを回すと、好きな場所の風景を周囲に立体映像として投影することができる。


ストーリー編集

ママに怒鳴られのび太が居間から出て来たのでドラえもんは「またとんでもないこと言って怒らせたな」と尋ねたが、のび太はそうではなく勉強させたければ、まず環境を整えてくれと言ったことだった。そしてスネ夫が、ある有名私立中学に入るため軽井沢の別荘を夏休み中借り切って猛勉強しているのに、自分の部屋は物が散乱している狭苦しく暑苦しい状態なため、別荘を借りてくれとママに頼んだことを説明。


これにドラえもんは「環境さえ整えば勉強するわけ?」とのび太に尋ね、「いたしますとも」と返されると軽井沢なんて言わず、スイスの高原あたりや、フロリダの森の中、カナディアンロッキーの湖水のあたりを勧め、これらにのび太が猛勉強すると答えると、「観光ビジョン」を操作しこの部屋をカナダのジャスパー公園に変え、驚くのび太にこの機械について説明。


そんな中のび太は「水が冷たそうだ」と湖の方に走って行ったが、部屋の広さは変わっていないため壁に衝突。それでダイヤルを操作し北極やうちの庭のような近場の庭を写し、のび太はスネ夫の別荘を覗いてみることを提案。するとその中は雨漏りがひどい状態で、勉強中のスネ夫に母親が傘を持ってきていて、こんなボロ別荘になったのは一番安かったからだった。


面白がったのび太はこの別荘に電話をし、「雨もりの具合はどう?」と尋ねて驚かし、その後も上半身裸でアイスを横に置いているジャイアン、アイスを舐めながら下着姿のなっているしずかが、それぞれ暑さにダレて横になっている姿を見て面白がっていた。だがドラえもんに何のためにこの機械を出したのか言われ、気を取り直して「天神様の言う通り」と再びダイヤルを操作し、サハラ砂漠を映し出した。


広すぎて気が散りそうだったので他を探そうかと思っていたが、その時かなたに人影を発見し、北西1Kmに移動すると水を求めている遭難者の男性を発見。急いで水を持ってきたが本当にこの場にいるわけではなかったためすり抜けてしまい、大急ぎで電話で救急車を呼んでもサハラ砂漠のことを言うと切られてしまった。


そこでどこでもドアで現場に移動することにしたが鍵が中々見つからず、タケコプターを使おうとするも鈍いから10日かかると言われてしまった。遭難者も「死ぬ...死ぬ...」と呻き出しもうダメかと思われたが、その時ヘリコプターの飛行音が聞こえこちらに気付いてくれたため安心し2人は帰宅。だがのび太が、勉強むきの景色が中々みつからないと昼寝を始めたため、ドラえもんはこの機械で部屋を先生の家に変え、のび太はたまらず勉強を始めた。



アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版は1979年8月20日に、水田版は2013年8月30日及び、2020年9月19日にそれぞれ放送している。


1979年版編集

  • サブタイトルが「サハラ砂漠で勉強できない」に変更
  • のび太とママは台所で話していた。またスネ夫がある私立有名中学を目指していることは言及されなかった。
  • ジャイアンは手にうちわを持っていて、横にアイスは置かれていなかった。
  • 「死ぬ死ぬ」と呻く遭難者を見てのび太は「可愛そうだな、こんなとこで死んじゃって」と言っていたが、ドラえもんから「まだ死んじゃいないよ、縁起でもない」とツッコまれている。
  • 本編終了後のショートアニメは、観光ビジョンのスクリーンにドラえもん本人と「ドラえもん」というタイトルが映し出されるものだった。

2013年版編集

  • のび太はまざわざママに言ったのではなく、宿題をやったのかママが部屋にやって来た先に言っていた。
  • スネ夫は雨漏りを避けるため机を動かしてばかりいたので全く勉強に集中できずイライラしていて、母親から帰宅することも提案されたが、皆に別荘で勉強することを自慢してしまったため引き返せなかった。だがドラえもんはスネ夫のこの姿勢だけは認めていて、のび太も見習った方がいいと言っていた。
  • サハラ砂漠を勉強場所に選んだのは、再び最初の場所で勉強したところ熊の喧嘩を目の当たりにしてしまい、この後出木杉の部屋にして宿題を覗き見したらドラえもんに注意されたからだった。
  • のび太は救急車に電話をかけた際、死にそうなことは伝えていなかった
  • どこでもドアは鍵が見つからなかったのではなく、のび太がドアノブを壊したため使用不可となった。
  • ドラえもん達はママが庭で七輪を使って魚を焼いているのを見つけると、これを「忘れ物おくりとどけ機」でサハラ砂漠まで転送し、飛行機がこれの煙に気付いたことで遭難者は救出された。

2020年版編集

  • 原作の扉絵をオマージュしたサブタイトルでは、ドラえもんが左側に、のび太が右側に配置されていて、のび太はドラえもんの方を振り向いていた。
  • 冒頭の下りは2013年版と同じだったが、ドラえもんは押し入れの中にいた。
  • スネ夫は電話に出た際、最初は最高だと嘘をついていたが、のび太にすぐ見破られて驚いていた。
  • しずかが椅子に座りながらアイスを舐め、扇風機を2台同時に動かし、足先を水を貼った盥につけていた。
  • 2013年版と同じく部屋を出木杉の部屋や初めの公園に設定したが、のび太がリスや鹿に気を取られてばかりいたのでナイヤガラの滝に設定しなおすも、滝の音がうるさすぎたため、夜のウルグアイの森の中やオランダの風車、夕暮れサバンナの設定したが、ここでもダメだったためサハラ砂漠に設定した。
  • ドラえもん達はやくよけシールやムードもりあげ楽団も使用したが、実際に貼ったり聞こえたりするわけではなかったためダメだった。

関連タグ編集

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