ちょっとぐらい小さくてもささいな問題だ!
概要
「らき☆すた」の泉こなたの台詞として有名であるが、元ネタはゲーム「SHUFFLE!」の登場人物、麻弓=タイムが放った「小さい胸は貴重なのよっ、ステータスなのよっ!?」という言葉である(負け惜しみである)。
日本人女性の場合、胸は欧米の女性のそれと比べると小さい傾向にある。
とはいえ、実際には女性の胸の中央値は2000年頃でBカップ、2010年以降はCかD、と推計される。
トリンプ調査のデータ(外部リンク)によると日本人のブラジャーのカップサイズは
1980年時点でAカップが58%に対しDカップ以上が5%だったが、
2000年時点でAカップが15%に対しDカップ以上が26%、
2014年に至るとAカップが5%に対しDカップ以上が48%、Fカップ以上に限定しても7%と成っている。
昔は日本人女性は和装の着付けや着物と体形の親和性から胸が小さい方が良いとされていたが、洋服となった現代は欧米人のようなプロポーションに対する憧れなどから、胸が大きいほうが歓迎される傾向にある。
(ただし、当の欧米も性的なものを悪徳とするキリスト教の影響により、過去の時代には貧乳が尊ばれ巨乳は恥ずべきものと言う風潮も存在した。悪魔やダークエルフが巨乳なのもそういう理由である)
更にはファッションモデルは、どんな服でも着こなせなければならないため、概ね貧乳である。ファッションショーにおける主役は「服」の方であるため、服のデザインを崩してしまったり、胸にばかり注目を集めてしまう巨乳は歓迎されないのだ。
Aカップ、またはそれ以下のバストサイズ、というのは現代では少なくなってきており実際希少価値、とまでは言わなくとも珍しくなっているのは確かである。
貧乳がステータスとなっている例
魔界戦記ディスガイア4には「ぺたんこ同盟」(習得者)なるアビリティーが存在し、貧乳であれば能力アップという恩恵を受けることができる。
(逆に、貧乳でないキャラに対する恩恵は特に存在しない)
ToHeart2ダンジョントラベラーズでは、移植において追加された「パーティスキル」という概念があり、特定の共通点を持つ仲間たちでパーティーを編成すると発動する(その中の構成メンバーが戦闘不能になり、編成条件を満たさなくなると発動しなくなる)。
その中で「80以下」という物があり、B80以下のメンバー3人以上で編成すると該当者のAGIがアップする、という効果がある(余談だが、愛佳・郁乃・珊瑚・瑠璃の4人で編成する「姉妹's」では、構成メンバー3人が「80以下」の条件を満たしているため該当者3人は「80以下」の恩恵にも与れる)。
B85以上のメンバー4人以上で編成すると発動する「85以上」は構成メンバーがファイター・スカウト系に偏っているためやや使い辛いが、「80以下」の構成メンバーは全クラスに存在する(なんと19人中8人が該当。マジックユーザー系に偏っているのはご愛敬だが)ため、ゲーム中一番お世話になるパーティスキルと言われている。
貧乳が希少価値となっている例
デッドオアアライブシリーズは1996年発売の第一作から一貫して、巨乳な女性キャラの乳揺れを作品の魅力として前面に押し出し続けてきた対戦格闘ゲームだが、2013年に実に13年振りにアーケードゲーム復帰を果たしたDOA5UAにおいて、遂に貧乳キャラのマリー・ローズが登場した。
それまでスリーサイズのバスト最小値はレイファン及びミラの87だったが、マリーは驚異の13cmダウンである74。推定カップサイズもそれまでの最小がレイファン・エレナ・ヒトミ・ミラのFカップだったのに対し、マリーは5サイズダウンのAカップ。身長においてもそれまでの最小であるあやねの157cmを10cm下回る147cmであり、正に"最小"のコンセプトを体現している。
それ以外にも「金髪」「ツインテール」「メスガキ」等の典型的なロリ要素がこれでもかと詰め込まれた彼女は瞬く間にシリーズ屈指の人気キャラとなり、2014年発売のDOA5LRではパッケージキャラとして主人公のかすみと並び立ち、更に2015年に行われた人気投票ではそのかすみすら抑えて堂々の1位に輝いた、正に希少価値の体現者である。
「貧乳需要と言うよりはロリ需要では?」と突っ込みたくなる人も少なからずいるだろうし正直否定は出来ないが、これでもマリーはれっきとした18歳なので、ま、多少はね?