概要
赤原猟犬とは、Fateシリーズにおけるサーヴァント・ベオウルフの宝具、並びにアーチャーの投影宝具のひとつである。
アーチャーの「赤原猟犬」
北欧の英雄ベオウルフが振るったとされる魔剣、フルンディング(フルンティング)。
射手が健在かつ狙い続ける限り、標的を襲い続ける効果を持つ追尾型魔剣。
『Fate/hollow ataraxia』では冬木大橋を跨ぐデッド・ブリッジの決戦にて使用。
一度射出されると射手が健在な限り弾かれようとも標的を追尾し続ける。作中では40秒かけてチャージして放たれた。宝具を矢として40秒チャージしたアーチャーの狙撃は、セイバーであってもマスターである士郎を守りながら防ぎきる事は出来ない威力であり、その状況では射手を仕留めるしか対抗手段はない。
逆にセイバー一人であるのなら、赤原猟犬か他の宝具を矢とした場合かは不明だが、アーチャーの狙撃でも剣で弾く事などせず、いくらでもやり過ごせる、もしくは矢を弾きながら前進し、倒される前に狙撃手を打ち倒せるかもしれないと言われている。
少なくとも赤原猟犬を矢として使用した場合はセイバーが弾いた瞬間にこそ、矢は標的に向かって襲いかかるため、セイバーが防御に徹する限りはマスターを守りきることは不可能であり、アーチャーの勝利は揺るがないとされている。また、セイバーとの一対一で「狙撃による一射必中」「聖剣による一撃必殺」どちらに軍配が上がるか?という状況であればマスターの機転で勝った方が勝つとのこと。
直線距離で約4kmの距離を途中セイバーを迎撃する為、少し軌道をずらして迂回したにもかかわらずおよそ2秒弱で到達している。このことから赤原猟犬は少なく見積もってもマッハ6以上のスピードを出していることになる。なお令呪で魔力が満たされたことで、同じ速度で約4kmの距離を跳躍したセイバーは、軌道がずれて向かってきた赤原猟犬を空中で避けている。
参考までにだが最速といわれるアキレウスの速度は、7割減でも音速以上で動いていることから、万全の状態は少なくともマッハ3.4は超えていることになる。
『Fate』シリーズではこちらが先んじて登場。
後述の原典版は、『Fate/Grand Order』で、ベオウルフ当人の登場を待つことになった。
ベオウルフの「赤原猟犬」
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
血の匂いを嗅ぎつけ、ただ振り回すだけで最適な斬撃を打ち込んでくれる魔剣。
一撃喰らわせるたびに、刀身に血液が流れ込み、赤色に輝き出す。
対軍系のビームのような派手さはないが、バーサーカーとしての膂力も相まってとにかく強引に勝負を決めることが出来る。
グレンデル及びその母である水魔退治では、水魔にその刃を弾かれてほとんど通用しなかった。
しかし「血の匂いを嗅ぎつける」特性から、索敵・追跡能力に長ける面があり、剣としてよりもこちらの目的での使用を本途としていた。
赤い外套の弓兵はこの宝具の模造品を矢として撃ち出している。パクリではあるが使い方が上手いと、本人も太鼓判を押しており、「気に食わないが気に入った! 今度あったら殴らせろ!」 と発言している。
なお、ベオウルフ当人はもう一振り「鉄槌蛇潰(ネイリング)」という棍棒染みた名剣をもっている。こちらもクセのある宝具で、使用し続けると壊れる危険性がある半面、破壊の瞬間に最大の威力を発揮する特性を持つ。
そしてどちらの宝具が使えなくなっても、切り札として「源流闘争(グレンデル・バスター)」という強力無比なステゴロ宝具を控えているため、むしろ剣を使っている間はまだリミットをかけているに等しい。