概要
- 「仮面ライダーアマゾンズ」season2の主人公・千翼の過酷な境遇を表現する言葉。主にニコニコ動画の赤字弾幕やネタに使用される。
- いわゆる「なろう系主人公」と逆の印象を受ける主人公。それを主題とした創作においては「アンチテンプレ」を用いるのが好ましい。
「なろう系主人公」についてはなろう系を参照のこと。
この言葉に対して強い嫌悪感を抱く人がいるので、使用する場合には要注意。
「逆なろう主人公」をインターネット検索すると、仮面ライダーアマゾンズの千翼の境遇や、「小説家になろう」のアンチテンプレに対する話題が出てくるが、この言葉自体を解説・説明するサイトはなく、Pixiv内でもタグに使用されている作品はないに等しい。(ニコニコ静画には少数存在する)
アマゾンズseason2の放送時期を考えると2017年4~6月頃に使われ始めたと思われる。
アマゾンズの千翼として
千翼は「仮面ライダーシリーズの主人公」のイメージとは裏腹に、シーズン2主題歌の歌詞にある「この世に生まれたことが消えない罪」、「生きる事が背負いし罰」と言わんばかりに悲惨な運命をたどった。主人公が主人公であるがゆえに逆境に立たされる展開はいわゆる燃え展開としてよく見かける話ではあるが、それは後に挽回が控えているがゆえに成立するのであって、何一つ挽回も出来ず終わった彼には本当に一切の救いがない。
これらの境遇が同時期に流行したなろう主人公という言葉の「大概のことは特に苦労することなく乗り越えられ、仮に苦労したとしても都合良くどうにかなり、みんなから受け入れられ、有用かつ強大な能力を持っていて、最後は大団円」というイメージと真逆の「なんでもない事でひたすらに苦労させられ、仮に少し幸せになれたとしても都合悪く全部ぶち壊しになり、みんなから拒絶され、有害かつ強大な能力をもっていて、最期の最後まで何一つ報われず殺される」という印象だったために広まったと思われる。
ニコニコ動画の赤字弾幕では他に
等、一見するとひどいコメントが流れるが、決して嫌われているわけではなくこの悲惨な境遇を真摯に見続けたファンだからこそのコメントがほとんどである。 つまりネタとしてコメントしているだけである。
とはいえ、何度も言うが上述した彼の境遇は本当に悲惨なものだったのでこのネタ扱いをネタとしてでも不快感を抱くユーザーが多いのも事実である。
主人公として
言葉通りだと「なろう系主人公」によくあるイメージの設定や展開の主人公に対し、逆の印象を受ける主人公を指す言葉なのだが、該当すると思われる作品は少なからず存在するものの、実際には上述のアマゾンズの千翼以外に定着しているとは言い難い。
つまり「主人公」というワードを含むが、創作の主人公像としてそんなものはない。
『小説家になろう』では「アンチテンプレ」という言葉が使われており、そちらを使用することが好ましい。
「アマゾンズの千翼」を金字塔とする場合もあるが、千翼も客観的には数ある物語の中の悲劇の主人公の1人に過ぎず、あくまで「仮面ライダーシリーズの主人公」として、それだけ衝撃が強かったという話でしかない。
また、創作の歴史とは「流行に逆らって創る」ことの連続なので、この言葉を作るほどもない自然な行為であることを留意しておきたい。
度が過ぎれば「逆張り」のレッテルを貼られ、マトモに話も聞いてもらえなくなりかねないので気をつけるように
関連タグ
ガッツ(ベルセルク):詳細は各自で調べていただきたいが、彼自身あまりにも過酷過ぎる人生を経験してきている為に、比較対象にされることがある。