間邦夫
はざまくにお
「食べてないんだ・・・!」
演:塚本晋也
映画「シン・ゴジラ」の登場人物。
肩書きは国立城北大学大学院生物圏科学研究科准教授。
泉修一保守第一党政調副会長が集めた巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)のメンバーのひとりで、森課長の言うところの「学界の異端児」。
ほかの巨災対のメンバーがスーツ姿、制服、官給の作業服でいることが多いなか、彼だけはラフな格好をしており、常に首からかけているタオルがトレードマーク。
生物学者の視点からゴジラの生態を分析しており、彼の口から様々なゴジラの生態系などが語られる。さらに巨災対メンバーの安田や森課長の思わぬ一言によってとある着眼点を置き、牧元教授の残したメッセージの解析の糸口を作り出したことで、ヤシオリ作戦が一気に進むことにつながった。
その一方で意外と空気の読める男でもある。立川における巨災対再結成で矢口の訓示に皆がシュンとしているところで森課長に目配せして皆に奮起を即すなど、単なるマッドサイエンティストとは違う部分を見せてくれた。
ゴジラが初上陸した際に、生物学者としての観点で、第1形態から第3形態への変化につて説明している。さらにはゴジラの遺伝子が人類の8倍にも及ぶことから、ゴジラは一個体として進化を続けてきた完全生命体であることを示唆した。場合によっては、可能性として巨体から群体へと変化するだけではなく、有翼化して飛翔する可能性すらあることを見出していた。
ゴジラ東京襲撃後も、残ったメンバーでヤシオリ作戦に向けて準備を急ぐ中、牧が残したレイヤーの謎が解けずに頭を悩ました。そんな時、安田が「なんで紙の媒体で残したんだ」や森の「噛み合わせが悪そうだ。これじゃ核物質も摂取できんだろう」という何気ない言葉、そしてグローリー丸に残されていた折り鶴を思い浮かべた途端、
「食べてないんだ・・・・・・」
という事に気づき、一気に作戦実行を加速させる。
ヤシオリ作戦時は、会議室にてテレビ中継で見守っていた。
滝明久:6年後の庵野秀明監督作品に登場するキャラクター。同じ城北大学(架空)の出身。
緑川弘: 7年後の庵野秀明監督作品に登場する中の人繋がり のキャラクター。こちらも完全なマッドサイエンティストとは言いがたく、組織と息子の野望を止めるため、主人公に人類の行く末を託した。
関連記事
親記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見るミツハ酸タキニウムの驚くべき特性
ネットを散策していて、 『君の名は。』をベタ褒めする一方で『シン・ゴジラ』を不当に貶す人達や、 その逆に、 『シン・ゴジラ』をベタ褒めする一方で『君の名は。』を不当に貶す人達を、 見かけました。 また、ハードSF寄りの作家やハードSFファンの中にも『君の名は。』を不当に貶す人達を見かけました。 そういう人達はネット民の中でも一部に過ぎないとは思いますが、 そういう人達を見て「なんだかなぁ……」と思い、 「私みたいに、両方に大満足した例もいるぞ!」と言いたい気持ちに加え、 pixiv内の秋田 氏のイラスト( http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=59301913 )を見た時の微笑ましくなる気持ちが動機となって、 この冗談論文(のアブストラクトとイントロダクションらしきもの)を書く事を思い立ちました。 (さすがに論文全体を書く力量は私に無いので、アブストラクト(要旨)とイントロダクション(序論)だけでご勘弁を……) 冗談論文の超有名例としてアジモフの『チオチモリンの驚くべき特性』が有り、また、同じアジモフが書いた冗談科学ルポとして『金の卵を産むがちょう』が有りますが、 それらを大いに楽しんだ人なら、私の冗談論文も楽しめる……かも。そうだといいなあ。 この論文はNatureに掲載されたという設定になっていますが、本職の自然科学系博士号所持者から見たら「本職はもっと洗練された書き方をするぞ、出来の悪い妄想乙w」と感じられるかもしれません。 しかしながら、私の筆力では「本職っぽい書き方」に近づけようとすればするほど面白みの無い文体になるのを避けられなかったので、本文は妥協的に今の形になっています。その点、ご容赦を。 また、この論文が書かれたという想定の世界ではティアマト彗星襲来の3年後にシン・ゴジラ事件が起こっている事になり、 「果たして『君の名は。』のラストシーンの様な情景を東京で見る事ができるのか?」などというツッコミ所がどんどん湧いてきますが、細かい事は気にしなーい。 (※追記2・H29.10.4:『あとがき2』を追加) (※追記1・H28.10.24:『君のゴジラは。』タグを付けてくれた人、ありがとうございます)3,450文字pixiv小説作品