台湾の人形劇「霹靂布袋戲」シリーズの第16作目。
1996年3月開始で、全20集。
作品解説
概要
素還真と一頁書の唐突ないがみ合いから始まるシリーズ。三教主と三傳人の決闘、西武林に持ち去られた無敵戦龍の動向、東武林から持ち込まれる五大神器の問題、「智慧之星」の到来により活性化する魔域等、第二部も中身が濃い。
極めつけが「海上浮屍」の出現だが、前シリーズ内でも名前が挙がった崎路人等、ある程度以前から観ている人間でなければ判りにくい話題が「霹靂英雄榜」まで続く。
なお、無敵戦龍については、このシリーズでひとまず解決する。
主な登場人物
中原一の賢人。無敵戦龍の「龍気」を宿すと言われている。一頁書と仲違いをする。
雲渡山の高僧。無敵戦龍の「龍心」を持つと推測されている。素還真と仲違いをする。
- 秦假仙
中原の情報屋。東武林で騒動に巻き込まれ、死亡する。
- 亂世間
西洋風の服装をした謎の男。唐突に現れ、素還真たちを補助する。
- 道尊、聖夫子、老佛
道教、儒教、仏教の教主。自らが魔物化する前に、傳人たちに宗教武学の奥義を伝えようとする。
道教、儒教、仏教の傳人に選ばれた武侠。三教主との決闘を控えている。
東武林に潜んでいた闇の賢人。血靈魔尊の軍師となる。
- 血靈魔尊
七重冥王亡きあとの魔域の指導者。
- 夔神、夔蘿、夔嬰
「靈魅殿の三執法」と呼ばれる魔域の裁判官。血靈魔尊の部下だが、玉天璣に不満を持つ。
- 一花香
百合に似た花を手にした魔域の将。玉天璣に反感を抱く。
- 雪鴉
白髪白衣の刀使い。玉天璣の護衛。
魔域と三教の血を継ぐ「三教之子」。再起のため、故郷である東瀛に戻ろうとする。
合修會の長。無敵戦龍の「龍脳」であるとされている。血道天宮に無敵戦龍を奪われる。
- 鬼王棺
滅境邪霊。東武林五大神器のひとつ「血不沾」を手に入れるが、命隨刀に倒される。
手提灯篭を手に現れる青年武侠。武林の混乱を抑えるために素還真たちに協力する。
- 骨董
天下の名品を収集しているという黒衣の青年。魔域にも平気で足を踏み入れる。
- 金小開
葉小釵の孫で魔域の一員。玉天璣に五暴魂の力を与えられる。
- 雷公嬰
十八種の神器を収めた「巨書岩」の創造者を自称する老人。鬼王棺に敵意を持っている。
- 龍琴一品
血道天宮の刺客。琵琶を武器とする。
- 瀟湘子
「玉面聖尊」と呼ばれる血道天宮の第二宮主。血道天宮の実質的指導者。
- 風雪生
血道天宮の第四宮主。血道天宮の実務を取り仕切る。
- 命隨刀
東武林の刀客。命の恩人である地靈手との約束で、五大神器の関係者を殺している。
- 地靈手
東武林五大神器の由来を知る老人。命隨刀を操り五大神器の関係者を殺させている。
武林の伝説的英雄。葬屍江で網中人の繭を保護している。
- 神鶴佐木
隠棲していた東瀛の忍者。行方不明になった非凡公子を探す。
- 驚虹留恨
東武林の殺し屋。葉小釵との決闘で死亡する。
- 非常女
浮世離れした美少女。武林の情勢に興味がある。
- 飄浪客
非常女に付き添う貴公子。
- 慕容嬋
亂世狂刀の恋人。玉天機により、鏡花水月台に連れて来られる。
- 百里抱信
儒教五儒生のひとり。上司が次々亡くなり、儒家の維持に苦労している。
- 因果來
仏教元老。菩提學院院主らと協力して仏僧たちをまとめる。
- 菩提學院院主
本名不明。菩提學院の院主。
苦境と滅境の中間にある「西丘」の住人で、一頁書の親友。秦假仙を救う方法を書き残す。
- 花非花
葉小釵の孫で、秦假仙の恋人。
関連タグ
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