概要
静岡県静岡市の新静岡駅と同市新清水駅を結ぶ中小私鉄、静岡鉄道の唯一の路線。かつては両端で静岡鉄道の運営する静岡市内線・清水市内線とつながっていた。
全線に亘ってJR東海東海道線と並走しており、狐ヶ崎駅-入江岡駅間では線路が並ぶ区間がある。
途中駅は殆ど無人駅だが、券売機と自動改札が完備され、交通系ICカード「LuLuCa」「PiTaPa」も導入されている。都市型ワンマン運転になっており、車内での運賃の授受は行なわれていない。
路線データ
営業キロ | 11.0km |
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駅数 | 15駅 |
開業 | 1908年5月18日 |
軌間 | 1,067mm |
複線区間 | 全線 |
運行形態
急行
2011年10月1日のダイヤ改正より運行。
平日の朝に新清水行きが運行されていて、先行する普通を追い越すことは無いが、県総合運動場駅で新静岡発県総合運動場行き普通の接続を受ける。
過去、1996年3月31日までにも急行が運行されていて、1985年までは日中の運行もあった。
2021年現在は新型コロナウイルス感染拡大による利用客減少の為運行休止中。
通勤急行
急行と同じく、2011年10月1日のダイヤ改正より運行。
平日の朝に新静岡行きが運行されていて、県総合運動場駅で先行する普通を追い越す列車も存在する。
こちらも2021年現在は新型コロナウイルス感染拡大による利用客減少の為運行休止中。
臨時急行「セノバ号」
大晦日を除く2011年12月10日-2012年1月9日の土休日に「セノバ号」として運行。
通常の急行とは異なり、新静岡・(日吉町、新静岡行きのみ)・古庄-新清水間の各駅に停車した。
普通
日中は毎時9本(6分-7分間隔)で運行されており、並行する東海道線の1.5倍の本数を運行している。
全線通しの運行が大多数だが、朝には新静岡-県総合運動場間、長沼駅隣接の車庫への入出庫を兼ねた新静岡-柚木間と新清水-長沼間の区間運転も存在する。
使用車両
2016年3月24日に上記の1000形の置き換え車両として43年ぶりに導入した車両。
A3001編成~A3005編成、A3007編成、A3008編成の7編成は静岡県にちなんだ七色が使用されており、「Shizuoka Rainbow Trains」の愛称がついている。
過去の使用車両
1973年から1985年にかけて導入されたステンレス車。東急7200系をベースにしている。
このうちの1011編成は静岡を舞台にした作品ちびまる子ちゃんのラッピング車である。
老朽化の為2016年から新型車両のA3000形に随時置き換えられ、2024年6月30日のラストランをもって全ての営業運転を終了した。
このうち1009編成が熊本電鉄、1010編成がえちぜん鉄道にそれぞれ譲渡された。
駅一覧
●:停車、▲:停車(新静岡方面のみ)、↑↓:通過(片方向のみ)、|:通過
駅番号 | 駅名 | 急行 | 通勤急行 | 臨時急行「セノバ号」 | 乗り換え路線 | 備考 |
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S01 | 新静岡 | ● | ● | ● | JR東海道本線/東海道新幹線(静岡駅) | |
S02 | 日吉町 | ↓ | ● | ▲ | ||
S03 | 音羽町 | ↓ | ↑ | | | ||
S04 | 春日町 | ↓ | ↑ | | | ||
S05 | 柚木 | ↓ | ↑ | | | ||
S06 | 長沼 | ↓ | ↑ | | | JR東海道本線(東静岡駅) | |
S07 | 古庄 | ↓ | ● | ● | ||
S08 | 県総合運動場 | ● | ↑ | ● | 追い越し可能駅 | |
S09 | 県立美術館 | ↓ | ↑ | ● | ||
S10 | 草薙 | ● | ● | ● | JR東海道本線(草薙駅) | |
S11 | 御門台 | ● | ● | ● | ||
S12 | 狐ヶ崎 | ● | ● | ● | ||
S13 | 桜橋 | ● | ● | ● | ||
S14 | 入江岡 | ↓ | ↑ | ● | ||
S15 | 新清水 | ● | ● | ● | JR東海道本線(清水駅) |