概要
主にマスターからサーヴァント、魔術師同士の魔力の供給を指す。
魔力供給のためには魔力を流し込むための経路が設けられている必要がある。
Fate/staynightのPC版(R-18)ではその構築の手段として主人公とヒロインが性交をしているシーンがあるため、ファンが非公式である推しカプの妄想を描くpixivでの用法もそちらが多いがあくまでそれらは妄想である。
公式でその方法を行ったのはPC版Fateルートのセイバーと衛宮士郎、ホロウのカレンとアヴェンジャーだけである。
手段
『パス』:一般的な方法。サーヴァントとのパスが繋がっているなら、何もせず魔力を送れる。勘違いしている者が多いが、そもそも物理的方法での魔力供給は非効率的であり、性交など効率として論外。余程の緊急自体でない限り取る必要のない方法。Fateルート(R18版)の士郎の場合は、このパスがちゃんと繋がっていなかった為、パスを正常に繋げる意味を含めて行ったのである。そもそもR18設定のゲームであるためが主な理由だろう。上記に記載した2組だけはその方法で行ったが、それ以外のマスターとサーヴァントは性交といった行為などは行っていないので変な勘違いはしないように。
『キス』:『プリズマ☆イリヤ』ではクロエ・フォン・アインツベルンがイリヤスフィール・フォン・アインツベルンとキス、つまり粘膜接触する事で魔力供給を受けている。原理的には上記の性交に近い。供給効率には相性が関係しており、魔術的に近しい相手ほど効率が上がる。
『電力』:『Fate/GrandOrder』では人理継続保障機関フィニス・カルデアの施設が用いる電力を魔力に変換し、守護英霊召喚システム・フェイトと繋がっているマスターを通して契約サーヴァント達に供給している。電気魔術が存在するように、逆の電気→魔力の変換は特別難しくはない。カルデアではサーヴァントとの契約維持のために電力の四割を費やしている。
『魂食い』:人の魂を食べる。魔力供給効率はいいのだが、一般人に被害が出る場合は「魔術の秘匿」に対する重大なコンプライアンス違反に繋がりやすく、また他者の魂を捕食する事に対する抵抗感の欠如、つまり人格的な異形性または破綻を必要とする。
『魔力の込められた媒体を飲ませる』:本編では宝石を媒体にしている。物理的な手段を取るのであれば、この手段が一番効率的かつ安全。魔力供給量も体液接種より多い。ただしコストは触媒に左右される。
『食物を摂取する』:有機物に含まれる魂を取り込むという手段。効率は最悪。質より量の精神。ただし、特別な術者や触媒を用意する必要が無いため、一番安易である。今でこそ食事を楽しみとしているが、セイバーが食事を摂る元々の理由は魔力供給のため。
仕組み
魔力は体液に溶けやすいため、魔力の混ざったものを接種することで魔力を供給する事が可能である。体液なら血液でも魔力を供給出来る。性的な体液の方が魔力が多いが、体液に混ざった分しか供給出来ない為、効率は良くない。
性的な手段を取るもう一つの理由は、パスは物理的に近ければ近い程、繋がりが太くなり、離れれば離れる程細くなる(マスターが暗殺防止という理由を除いてサーヴァントを基本的に目の届く位置で戦わせるのはこのため)。「近い」の究極系は接触であり、手を握るだけでも一応供給量は増える。そのため身体の接触が多い性交渉に至るという理由があるが先程も述べたようにあくまでR18ゲームでの主人公とヒロイン限定の方法である。
最後に
マスターは全員、自分のサーヴァントと性行為しているのか?という質問があったとしたら、答えは''NO''。パスをろくに繋げられない(本来は契約時に自動的にパスが繋がるため、繋がっていないのは一種のエラーになる)。R18ゲーム設定の半人前以下の魔術師でない限りやらないし、知識のある魔術師から教えてもらわない限り、まずその発想にすら至らない。そもそも、その知識を持つくらいの魔術師が味方にいるのならマスター権限をその魔術師に渡すのが合理的な判断になる。R18ゲームであり、主人公が半人前以下でありながらマスターに選ばれてしまい、敵でありながら懇切丁寧に教えてくれる魔術師が相棒となり手を組むことになる…そんな奇跡的な状況だったからR18のFateルート(士郎とセイバー)では起きたのである。