知らないのは君だけ。
またしても何も知らない概要さん
元々は北海道テレビ放送(HTB)制作のテレビ番組「水曜どうでしょう」で登場した、大泉洋に重ねられたテロップ。
1997年2月27日、大泉は「水曜どうでしょう」の出演者・企画担当である鈴井貴之のラジオ番組を見学するため、エフエム北海道(AIR-G)を訪れる。ここで若干はしゃぎながらカメラに向かってオープニングトークを始める大泉に、「またしても何も知らない大泉 洋さん(23)」というテロップが重ねられた(テロップ中の「23」は同企画時点での大泉の年齢)。
偽企画とも知らぬまま大泉がトークを続ける中、さらに「大泉くんには『鈴井貴之ラジオのお仕事拝見!』のコーナーの収録」と言ってあります。」というテロップが続く。
番組ではゲストとしてシンガーソングライターの樋口了一(どうでしょうのEDテーマ「1/6の夢旅人2002」の人)が出演。ラジオで顔が映らないのをいい事に、顔芸をしたり妙なオーバーアクションをしたりしながら呑気に見学していた大泉だったが、番組終了間際、鈴井が「東京の方!樋口さんにくっついて行っちゃおうかなーって…」と言い出し、突然東京に行くことが決定(勿論樋口氏はどっきりと知っているから了承)。何か妙な方向に話が進み出した事で大泉も困惑したが、この時点ではまだ何も気づいていない。
そして翌日、北海道から神奈川県川崎市の樋口氏の自宅を訪問。東芝EMIのスタジオでレコーディングまで体験させてもらって大いに満足し帰路に就く……わけがなく、東京・品川まで来たところで、本題のサイコロの旅(サイコロ3前編)がスタートすることが初めて大泉に明かされるのだった。
なお、「またしても」となっているのは「大泉だまし」が水曜どうでしょうの恒例行事であるため(この時点で3回目)。そもそも最初の「サイコロ1」からして「企画がない」と大泉をだまくらかす事から始まっている。以降も大泉はダマされ続け…
- 「西城秀樹のインタビュー」とダマして東京に連れ出し、そこで待ちかまえていた鈴井が真の企画を明かす。(サイコロ2)
- 大泉を「道内での企画」とダマして淡路島へと連行し、企画を再開する。(サイコロ3後編)
- 「カントリーサインの旅の続き」と大泉をダマした上で連れ出して新千歳空港へ向かい、いつ目的地が新千歳空港だと気づくかというドッキリを敢行する。(サイコロ4)
- 大泉を二重ドッキリでダマして海外に連れ出す。(香港大観光旅行)
- 大泉を京都の旅企画だとダマし、途中で真の企画と乗り物を明かす。(原付西日本制覇)
- 途中までは本当の旅の計画を教えて海外に連れ出し、旅先のホテルで真の目的地を明かす。(ジャングル・リベンジ)
- 前述の企画の最後に大泉が希望した牛追い祭りに両Dがロケハンに行き、その様子を番組で製作・出版したムック本「どうでしょう本」で特集し大泉、鈴井も交え盛り上がった挙げ句企画発表も牛追い祭りのコスチュームで闘牛の頭のようなパネルを使って行い、最後の1文字が開く直前まで「うし追い祭り」と視聴者もろとも期待させた末に1文字違いの「むし追い祭り」だと真の企画を開かす(激闘!西表島)
- 事の真相を伏せたまま次の企画のロケに行き、最後にネタばらしをする。(北海道で家、建てます)
なお、一度だけ大泉がダマす側に回り、ヤスケンをダマしたことがある。
ちなみに、ミーム化している画像は「どうでしょうClassic」以降のテロップが付け直された後のもの。本放送及びリターンズでは「またしても、何も知らない 大泉 洋(23)」というテロップだった。
またしてもネットミーム化される大泉洋さん
このように、番組のファンの間ではよく知られているものの、昔よりも番組の知名度は向上したとはいえ、ジョークにするのはごく一部の物好き程度(ネタにするのは他の企画での一場面が多かった)であり、お世辞にもメジャーであるとは言い難いものであった。
だが、何がどう作用したのかは不明ながら、(実写・アニメ問わず)映画の予告編でよく見られる主要人物紹介の映像に乱入させる形で2021年1月から急速にTwitter上のネットミームとして広まったことで注目を集めることに…。
そしてPIXIVではそのミーム画像を別のキャラで模した作品に対してタグがつけられることに。
…なお、「またしても何も知らない大泉洋さん」に対して貼られる「全部知ってるアメフトの皆さん」、これも元ネタは「どうでしょう」(香港大観光旅行。上記の通り、大泉に対する二重ドッキリの仕掛け人として参加した北海学園大学のアメフト部の皆さんである)。
またしてもNHKにまでネタにされてしまう大泉さん
そして時は流れて2021年、大泉洋48歳。
その活躍は俳優業だけに留まらず、紅白歌合戦では日本の顔ともいうべき司会者に抜擢され、VTRのナレーションまでも巧みにこなしてしまう、今や誰もが知る名俳優である。
しかし、NHKスタッフは日本の顔にまで成長したこの男に容赦ない無茶ぶりを求めた。
紅白の第二部、特集コーナーにて突如使徒が襲来。
そこでミサトはある指令を下す。
ミサト「こうなったら大泉、貴方がエヴァに乗りなさい」
大泉「はい!?」
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