概要
35~65mm程の大型バッタで、オスよりメスの方が大きく、オスがメスにおんぶされた状態をよく見かける。
アジア、アフリカに広く分布し、日当たりのよいイネ科植物の草原に生息する。食物はイネ科植物の葉だが、昆虫の死骸なども食べる。
敵に襲われると発達した後脚でジャンプした後、ジグザグに飛翔して逃げる。
日本ではショウリョウバッタに次いで巨大な体を持ち、仮面ライダーのような大きな目がキュートな昆虫。
群生相
通常は緑色の「孤独相」と呼ばれる形態で、孤独を好みおとなしい。
しかし、食物となる草が不足するとフェロモンを発して大群を作り、褐色ないし黒色の「群生相」と呼ばれる形態に変わり、進路上の全ての植物を食い尽くして進み、蝗害を引き起こす。「蝗(イナゴ)の害」と書くものの、イナゴではなくトノサマバッタやサバクトビバッタなどの大型バッタの群生相により発生する。
人類史上、蝗害による飢饉は数え切れないほど発生しており、ひょうきんな外見に似合わず恐ろしい昆虫と言えよう。
手塚治虫の「シュマリ」、「ブッダ」等の漫画にも蝗害を描いたシーンがある。
群生相のトノサマバッタは性質も荒くなり、安易に捕まえると血が出るレベルで噛まれる。植物の他、昆虫なども捕食し、餌が尽きると共食いをする。
また、群生相の個体をたくさん入れたケージの中に孤独相の個体を入れると、数日で群生相に変化する。
ただし、日本で見られる褐色の個体は、単に河原やそういった類の植物類の近くで育っただけの個体、あるいは形のよく似たクルマバッタやクルマバッタモドキの場合が大半であり、日本での群生相の発生は稀である。
新甲虫王者ムシキング
初弾の2015ファーストより登場。属性はパーでレアリティはSR。肩書きは「ノーブル・ホッパー」。
おたすけ技は体力が半分以下の時にパーで勝つとじゃんけん封じを発動する「高貴なる跳躍」。
お助け昆虫の候補が少なかった当初ですら微妙なスキルを持っており評価は低かった。
それでも2015ファースト時点ではSR以上の強さを持つ唯一のパーお助け昆虫だったのもあり消去法で採用されることは多かったが、続く2015セカンドではパーで勝つと必殺封じを発動するパーのSRお助け昆虫であるナナホシキンカメムシの実装(ご丁寧にトノサマバッタと能力値も酷似している)により完全に立場を無くした。
一応じゃんけん封じ自体はそこまで悪い能力ではないため同期の似たような境遇にあるキアシナガバチ、ゴマダラカミキリよりは幾分かマシなスペックではあるのだが。