声優:大友龍三郎
独立治安維持部隊アロウズの司令で、グラハム・エーカーをミスター・ブシドーに仕立て上げた張本人。
人物像
アロウズの最高司令官。58歳。イノベイター勢力と深い繋がりがあり、彼らを人類を超えた存在と捉え、その支配を受けることが、恒久和平に繋がると信じている。甥であるビリーとは対照的に厳格な性格で、日本由来の家系という事もあり、日本文化に造詣が深い。自宅も古式ゆかしい純和風で、畳敷きの居間には「我事に於いて後悔せず」と書かれた掛け軸がかけられている。ビリーに対しては度々アロウズへ参加するよう打診し、実際にビリーが着任した時は、技術大尉の地位を与え、故エイフマン教授の後を継いでMSの開発を行うよう告げた。ジェジャン中佐戦死の報を聞いた時には、「これ以上の犠牲を出す訳にはいかん」と呟くなど、部下思いでもある。アロウズの行為が悪であることは自覚しており、メメントモリによる砲撃やオートマトンによる虐殺行為といった、全ての罪を背負う揺るがない信念と覚悟を持っている。
1st Seasonでのホーマー
1st Seasonでは、ユニオン軍の司令官を務めており、エクシアとの激闘から生還したグラハムに、武士道の教えを説いたのもホーマーである。ビリーに対しては甘いところもあり、小説版では、彼の要請でユニオンに提供された10基の擬似太陽炉の内の1基を、「量産化に向けた調査・研究」の名目で提供するという便宜も図っていたことが明かされている。
最期
最終決戦後にアロウズの実態が世に暴かれ、解体が決定されるとともに自宅で切腹し死亡。自身の命により生き残ったアロウズ兵への処分を軽減する旨を書いた遺書を残していた。
余談
イオリアは単独の国家では対抗出来ない脅威としてソレスタルビーイングを創設する事で強引にでも一度全世界規模の組織を作り上げてしまえば、個々の思惑で簡単に離脱は出来ない状態に出来る(仮にした場合、それを口実に他の全ての勢力と敵対関係になりかねない為)と思っていた節があるが、その後の運営についての補助や介入等の計画までしていたのかは劇中では描かれておらず、多くの矛盾を孕んだ状況の対処をホーマーが一方的に押し付けられた結果強硬手段も辞さない行動を取っていたと言えなくもない。
第二次スーパーロボット大戦Z再世篇では、作中で2つある日本のうち、後のエリア11となった方の日本の軍人であったが、体制の弱体さへの憤りなどからブリタニア・ユニオンに亡命したという設定になっており、コードギアスの藤堂などとは既知の関係でミスター・ブシドーを介してアロウズにスカウトをするなどのクロスオーバーがあった。
関連イラスト
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ジャミトフ・ハイマン……腐敗した組織のトップという共通点を持つ。ただし、ティターンズはナンバー2のバスク・オムの暴走のせいで自軍の舵取りが効かなくなっており、バスクの私怨や権勢欲からの大量虐殺をジャミトフは苦々しく思っていたようである。「地球に住まう特権階級の粛清と人類の宇宙移住による地球再生」という理想を持っていたり、自身の行為に巻き込まないために親族とも縁を切るという妙な潔さはホーマーと共通していると言える。
ラスタル・エリオン……同じく腐敗した組織のトップではあるがセブンスターズの特性からトップの1人という位置づけ。ホーマーと同じく、秩序のためならば善行だけでなく、悪行も行い、身内への甘さが悪い方向に出ていることはジャミトフと同じ。ホーマーやジャミトフとは逆に生存し、右腕でもある親友や我が子同然の存在を喪う羽目になったとはいえ、新生ギャラルホルンの初代代表に就任したことから賛否両論が激しい。