もしかして
グレッグ・イーガンの小説『ディアスポラ』の主人公。→ヤチマ(ディアスポラ)
概要
『ニ コチソノ カラ クラモイ ニ コチソノ カラ クラモイ
ニ コチソノ カラ クラモイ ニ コチソノ カラ クラモイ
ニ コチソノ カラ クラモイ ニ コチソノ カラ クラモイ…』
CV:鈴木みのり
イベント『Spaghetti_Syndrome』にて登場。長らく謎に包まれていた「組織」の『中枢』であり、彼女が「組織」の生みの親とも言えなくもない。
外見は赤髪の少女だが、機神との融合により島1つ分を上回る質量の機械細胞を有した超高密度の機神となっている。
元々は約千年前に、カシウスと同様月の「機関」から任務を与えられて空の世界に降りてきた月の民の一人。月の技術に明るいことから、本職は月のエンジニアもしくは近しい技術を持った人物とされる。
しかし帰還コストの関係で月から見捨てられてしまい、当時のヤチマの同胞達は月帰還の悲願を子孫に託す中、ヤチマだけは自分自身が月へ戻ることに拘った。帰還後に月で行われるはずの延命処理のリミットに間に合わないと知るや、機神と同化するというイレギュラーな方法を用いて自身の延命を図り、いつか来るであろう月に帰る日のために現在まで生き続けている。
その後、任務である星晶獣の情報収集と、月へ帰る手段を探すために「組織」を設立する。
普段は落ち着いた口調で各員に命令を下しているが…?
イベントでの活躍
Spaghetti_Syndrome
月による帰還用ロケットのパーツ提供の完了と同時に、カシウスおよび各地の月の民達へ帰還通達が届き、組織本部にいたヤチマもそれを傍受(正式にヤチマ宛に発信されていたのかは不明)。ロケットの安定稼働に必要なカシウスと彼の持つ超演算機器「ノイン」を確保するために行動を開始する。
この日のために機神と融合して延命処理を自分に施し、まさにスパゲティ症候群の文字通り全身にチューブや配線が通った異形の姿になってまで幾百年を生き永らえてきたヤチマであったが、融合が進み過ぎた結果、機神に意識を飲み込まれて"期限切れ"となり、月の言語でただひたすら「ニ コチソノ カラ クラモイ」と繰り返す壊れたラジオのような状態になってしまった。
もはや正常な精神状態を保つことができなくなった結果、カシウスの召喚命令に応じないユーステス達に刺客を仕向けたり組織本部を破壊したりとなりふり構わぬ大暴走を開始。最終的にはアイザックによる「ノイン」の修理が終わっていないにもかかわらずカシウスを伴ってロケットに乗り込もうとしたため、カシウスの身の安全のために彼女を放置するわけにもいかなくなった主人公および組織メンバーと対決する事になる。
配線を触手のように操ったり、機械細胞から大量の無人機を生み出したりと、多彩かつ広範囲を攻撃できる。さらに、コロッサスやティアマトさらにはプロトバハムートと今まで集めた星晶獣の情報を元にその力を再現することも可能で、その戦闘力は極めて高い。主人公、ルリア、組織チーム、イルザ隊、地元の騎空士らが総出で戦ってようやく五分だったほど。
それでも、機械細胞による高速再生が可能なヤチマを完全に破壊することは不可能と判断され、月由来の機械を使用していることから、「ノイン」の停止信号で無力化する作戦を試み……。
HEART_OF_THE_SUN
エンディングで姿を見せる。どこかへと向かっていたフェニックスを月で目撃することになったのだが……。
アランドゥーズとの関係
レイベリィの描写から推察するに、前回の組織イベント『Second_Advent』で暗躍したアランドゥーズとは浅からぬ関係にあり、老齢のアランドゥーズがまだ子供だった頃に「一緒に月に行く」という約束をしたこと、その約束をかなえるための「組織」であったことが示唆されている。
バレンタインキャンペーンでは彼女にも贈り物をすることができるが、機械細胞に蝕まれながらも感謝を表し、「あらん」と一緒にお菓子を食べた在りし日の思い出を語ってくれるなど、単なる利害の一致にとどまらない信頼関係が垣間見える。
そんな二人の悲願は実際には「敵」によって妨害されまくっていたのみならず、機神の脅威を喧伝するための晒し者に仕立て上げられ、新型対星弾の試し撃ちのサンドバッグにされた挙句、「組織」はかつての同僚の子孫達に乗っ取られ、彼女達が狂ってしまったそもそもの原因である月の機関からは微塵も同情されないという報われない末路であった。
召喚石
月光に魅入られた少年が出会った、宵闇の丘に立つ紅き髪の少女。
ふたりが交わしたあどけない約束と、遠き家路を探す旅。
一度は壊れてしまったものだが、形を変えて、今もまだここにある。
2022年大晦日、ルシフェルやベリアルと同じプロヴィデンスシリーズ召喚石としてヤチマが実装。水属性。編成できるのは1つまで。
召喚効果は「味方全体のアビリティ使用間隔を1ターン短縮/ランダムな装備中の召喚石の効果を発動」というもの。なお、装備中の召喚石でもサブ加護召喚石(サブ加護のみでメイン召喚石としては使えない別枠2個)と再使用不能の物は対象に入らない。3凸までは効果は変更なしで、無凸だと召喚までに12ターンかかるのが3凸では9ターンに短縮される。
メイン加護は全属性の攻撃力100%、3凸で攻撃力120%、4凸で攻撃力140%とメイン加護でもかなりの物だが、注目すべきは4凸で追加されるサブ効果。
その効果は「1ターンに2回召喚可能」というもの。
これまではパーティーにルリアを編成しないとできなかった2回召喚が可能になる。
ただし、ルリアも編成したとしても1ターンに4回の召喚は行えない。
また、マイページにセットすると、BGMが『STAY MOON』で流れた「ドビュッシー:月の光」になる。
余談
「ぐらぶるっ!」1489話ではJKおばさんからその境遇を哀れまれるシリアス展開…かと思いきや「機神との同化によって少女の姿を約千年保っている」というレイベリィの余計な解説により食いつかれる羽目に…。
同1776話ではディアスポラの中から逃げる際に能力で機構内に赤い結晶をたっぷりと作っていた。どう考えても尿路結石ですありがとうございました。
名前の元ネタはグレッグ・イーガン『ディアスポラ』の同名のキャラクター(同イベントの登場キャラはSFネタが多い)。同作におけるヤチマの名前の由来はアラビア語圏で孤児を意味するヤティーム(yatam)(يتيم)。あるいは八叉路を指し転じて道に迷う意味の『八衢(やちまた)』説がある。
また、イベント開催直後は『ヤマチ』と誤表記されることも多かった。
2024年のレジェンドフェス近辺では、リミテッドとしてプレイアブルすることがグラブルフェス内での生配信で発表されている。