概要
宮城県名取市において仙台空港へのアクセス路線である仙台空港線を運営する第三セクターの鉄道会社(株式会社)。略称はSAT。
本社は開業準備時点では仙台市青葉区の宮城県庁舎内にあったが、正式開業前に名取市の杜せきのした駅高架下に移転した。
宮城県や仙台市・名取市等の沿線自治体、直通運転を行う東日本旅客鉄道(JR東日本)が株主である他、路線は経由していないものの村山地方からの利用が見込まれる為山形県も出資している。
運営路線である「仙台空港線」はJR東日本東北本線と相互直通運転を行っており、仙台駅~仙台空港駅間の運転系統全体には「仙台空港アクセス線」の愛称が付されている。全区間でSuica及び相互利用可能な交通系ICカードが利用できる。
なお、路線の詳細については仙台空港アクセス線の記事を参照。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災では、沿線が津波により大きな被害を受けた。被災から半年あまり過ぎた10月1日に全線復旧を果たしているが震災による損失額があまりにも大きく、開業以来赤字経営だった同社の財政が悪化した為、施設の一部を宮城県が保有して同社に貸し出すリース方式を用いた上下分離方式を一時的に実施。金融機関からの長期借入金の完済まで行われた。
大型ショッピングモールの開業等沿線の開発が進んだ事もあり、2018年(平成30年)度には開業以来初の営業黒字を達成した。
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