妾
めかけかわらわ
正妻のほかに愛し、扶養する女のこと。経済的援助を伴う愛人を指す。
妻は妾の存在を承知している場合がほとんどで、社会的に必ずしも隠されるものではなかった。
また、妾を囲うにはそれなりの金が必要であるため、「男の甲斐性」の象徴とされる場合も多かった。
なお、情夫として女(あるいは男)に養われている男のことは男妾という。
現在ではほとんどないが、性的欲求のほかに、子を得るために妾を囲う場合もあった。
江戸時代、とくに武家社会では、家の跡継ぎとして男系子孫を得ることが強く望まれたため、妻に男子が生まれない場合は、妾に子を産ませることによって男子を得ようとする場合があった(もちろん普通に養子をとるケースも多かった)。なお、これは儒者によって倫理的にも肯定されていた。
明治時代になってからも、直接、あるいは間接に妾の存在は認められ続けた。明治3年(1870年)12月に制定された「新律綱領」により、法的に妾は妻と同じ夫の2親等としてあつかわれ、戸籍に記載されることになった。また、妾の生んだ子を父が認知すれば庶子となり、庶出男子は嫡出女子に優先して家督相続ができた。
しかし明治31年になると、妾を認める法律はなくなった。
離婚と並んで側室制度が許されなかったキリスト教ヨーロッパ諸国の宮廷では、国王や王の公式な愛人として公妾(こうしょう)が制度として存在していた。
中には政治的な権力を握る女性もいたが、国王と公妾の間に産まれた子には基本王位継承権は無く、産まれた子の多くは、爵位を得て家臣に列せられたり、良家に嫁がされたりした。
妾は「わらわ」とも読み、この場合、古風な女性の一人称として用いられる。また音読み「セフ」(字音仮名遣。新仮名使いでは「ショウ」)は女性の自称として『雨月物語』など(上田秋成大先生は「シャウ」て書いてるけど)18世紀の文献に散見される。また、福田英子『妾の半生涯』(1907年)では、「妾」の字に「セフ」(岩波文庫でも青空文庫でも「ショウ」のしか無い)のルビがあてられている。
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