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最高の試合しろよ!最高の記事書くからな!!

概要編集

CV:関俊彦

日刊エヴリースポーツの若手新聞記者で、ある意味もう一人の主人公(…なのだが、彼は扉絵やオープニングアニメーションには一切登場しない)。初登場時24歳。身長不詳(180の富士子より少し低いぐらい)。猪熊柔とは7歳差。誕生日不詳(おそらく4月※)。大卒とはいわれているが、これも原作からは不明。


自分の仕事に情熱的であり、試合の感動がよく伝わる熱い記事を書く。作品の要所要所において登場するサブキャラ達には日刊エヴリーの松田耕作署名記事のファンもいる。そのため、実際に松田と面識が無くとも、「信用できるのは松田だけだ」とか、「松田の記事が一番うまい」などのエピソードが挿入される。また、虎滋郎の件でショックを受け柔道をやめていた柔が再起したきっかけも、松田の記事だった(文面に感動したのではない)。かたや、周囲からは「三流紙の三流記者」と表現されることが多々あり、自分もそう卑下していることがある。


いでたち編集

山形県村上山村(架空の地名。なお山形県には村山市と上山市はある)出身、民宿まつだを営む父母の元で育つ。若い頃は自分がスーパースターに憧れ、野球、サッカー、ラグビーと経験する(アニメ版のみの語り)が挫折を繰り返し、いつしか自分がスーパースターを追いかけることを夢見て「日本一のスポーツ記者になる」と両親に告げ、故郷を飛び出し上京した。


しかし、彼に待ち受けていた現実は三流スポーツ新聞「日刊エブリー」でのスキャンダル、ゴシップ記事取材ばかり。そんな失意の元に現れたのがひったくり犯を巴投げで投げ飛ばす猪熊柔であり、彼女はいずれ世界が注目するスーパースターになると予感し、その姿を追いかけるようになる。つまり、彼にとっても猪熊柔は自分にとって生き甲斐となり、それが後の展開や想いにもつながっていく。


一方で、取材対象「猪熊柔」の、普通の女の子でいたいという切な気持ちも酌み取るようになり、彼女の気持ちを尊重してあげたいという心とスーパースターとして輝く彼女の取材を続けたい、という二つの相反する心の相剋が始まる。加えて彼女に対して異性としても見るようにもなるが彼自身、終始猪熊柔に一途なのに紆余曲折を繰り返すのは、この二律背反の感情が常に取り巻いているからである。また、自分は三流新聞の一介の三流記者(これは卑下)でしかなく、彼女とは月とスッポンだという気持ちも、向こうからの強まる想いに対し、後込みを続けてしまった原因となっている。


さやかとの決戦後、二人の距離は急速に近づくもののバルセロナ五輪では仕事仲間、加賀邦子誘拐事件などもあってなかなか柔の試合に立ち会えなかった。そして恋敵でもあった邦子には「好きな人がいる」と告げて、関係を清算。しかし柔が2階級制覇の偉業を達成すると、相手は国民的スーパースターだと一層の距離を置くようになり、黙ってアメリカ転勤(会社の辞令ではあるとはいえ)を決意。


それでも6年間選手としてだけでなく異性としても追ってきた猪熊柔への想いが募るとともに、彼女が見せていた涙の意味を知らされ(回想シーンの最後)、最後の最後で彼女に告白し相思相愛の関係となる。

性格編集

情熱的で行動力旺盛。鶴亀トラベルの羽衣係長など熱意に漲った彼の記事のファンもいた。また、物事に対する責任感が強く周囲の気配りもできる人間で正義感にも漲っており、ときにマスコミの立場も忘れ、柔や富士子たちの味方になったりするなど公私をしっかりと弁えることができる人格者である。一方で、仕事に情熱を傾けすぎるあまり、相手の気持ちに疎い部分はあり、それで度々猪熊柔を怒らせたりしていることも。また、常にジャンパーやブルゾンにシャツ、ジーンズとファッションセンスは疎く、一人暮らしのアパートは常にゴミまみれで、日夜カップラーメンと生活能力は低い。英語は苦手だが地理には強い。特に方向感覚は抜群に優れており、日本、世界を問わずどんな場所でも地図無しで移動している。


二輪免許を持っており、原作ではヤマハRZV500(柔高校時、のちに水没)、FZR(柔鶴亀入社時)など、アニメではスズキGSR(柔高校時、のちに水没)やホンダVFR(柔鶴亀入社時)などを乗りこなしているなどバイク姿がサマになっている(高校時の柔でもバイク姿がかっこいいと思っていた節はあった)。また、もともとスポーツ経験者だけあって基礎体力は高く、運動神経は決して悪い方ではなく体格も良い(原作では猪熊虎滋郎の逃走に追いついているほか、バルセロナでマフィア相手に大健闘している)。


周囲の評価編集

実は猪熊柔以外はみんなはすぐにその良さに気づいていた、劇中でも屈指のモテる男である。ジョディ・ロックウェルは最初見たときから柔に対し彼のことを「新聞記者の彼氏」と呼んでおり、伊東富士子は「二人の間には何かある」と感じており、また自身も彼の人柄を認めている。他の三葉女子短大の連中からもみんな松田さんと呼ばれ慕われていた(特に小田真理は、彼を気に入っているような描写がが目立つ)。花園とも意気投合しており、後で柔に「松田さんとか(彼氏に)どうだ?」と伝えたり、自分の結婚式に招待したりしている。


また、猪熊家の人物の皆に好かれており柔は言うまでもなく(猪熊柔の記事参照)、母親の玉緒からは受験結果の報告から「いい人」という評価をしており、柔失踪事件のときも彼女のプライベートにかかわる少女時代の情報をマスコミである彼に提供している。そして、父親の虎滋郎からも「今後とも娘をよろしく頼む」とまるで彼女の将来までお願いするような物言いをされており、滋悟郎からも「三流記者」などとこき下ろしている割に、柔復帰のきっかけとなった新聞記事の件や、他へは一切許していない柔への独占インタビューを許しているなど、ある意味彼の仕事や人柄を認めている。


勤務先の日刊エヴリーでもカメラウーマンの加賀邦子に一方的な想いを寄せられているほか、編集長からもその記事の熱さと仕事ぶりを評価されている。


一方、本阿弥さやかは当初こそ松田を味方にしている節があった(恋敵の柔が松田の方に靡いてくれた方が好都合だから)が、後に柔自身が松田に興味を持つようになるや、新聞記事で柔ばっかり贔屓するため疎ましい存在としても見ている。そして、風祭とは猪熊柔をめぐって、お互い犬猿の仲ではあるものの、記事内容に対して「鋭い」とその彼の分析力や洞察力を恐れている場面があり、後になれば彼を強敵と認め、そして終盤、自分が劣勢に立たされると意地でもあいつには負けたくないというヤケ感情に変わっている。


また、フィクションの外側に対しても、異性ファンだけでなく同性ファンも多く、松田なら柔とくっついても許せるという意見も非常に多かったりするなど、どちらからも好かれていたキャラであった(アンチがほとんどいなかった)。


それを物語るようにねとらぼで開催された人気投票ではヒロインの猪熊柔を出し抜いて、堂々の1位に輝いている。



関連タグ編集

YAWARA! 猪熊柔 熱血漢 ライダー もう一人の主人公


桜田純二……浦沢直樹の次回作『Happy!』に登場する松田タイプの熱血漢。松田より血の気が多く、羽振りは良い。本作とは異なりヒロインとはくっつかない


編集

※柔の初試合をセッティングしたときに、居酒屋で、「俺はスーパースターに憧れて25年間生きてきた」と鴨田に伝えている。その後の葉山のエピソード(4月か5月)で日刊エヴリー編集局にて「彼女とは7つ差ですよ」と発言(柔の誕生日は12月8日だが、高校三年生なので18という前提)。一方、翌年のソウル五輪前、山形へ帰省中(6月か7月)に母親が「お前ももう26だべ」と言われている。これらの条件に合致するのは4月のみである。

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