「────死んでも生きろ」
「────貫け、鋼の心を」
概要
蒸気機関が発達した極東の島国・日ノ本(ひのもと)を舞台に、鋼鉄の心臓を持つ生ける屍「カバネ」と装甲蒸気機関車・甲鉄城に乗り込んだ少年少女の生き残りをかけた戦いを描く。
2016年4月より7月までフジテレビ系列ノイタミナ枠にて放送(全12話)。放送終了後に総集編が劇場公開されることが発表され、前編は12月31日から、後編は2017年1月7日から公開。
さらに12月15日実施された「ノイタミナ発表会2017」で2018年の完成を目指し新作アニメ
が制作されることが発表され、2019年5月10日に『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』が2週間限定で劇場公開される。
漫画版は月刊コミックガーデンにて連載(作画:吉田史朗)。小説版は前日譚の『甲鉄城のカバネリ 暁』(著:笠岡淳平)と本編のノベライズ本(著:三輪清宗)が前後編で発売されている。
2017年には観客参加型の脱出ゲーム舞台劇「2.5 Escape Stage『甲鉄城のカバネリ』」が1月6日~12日まで公演された。
本作品の主人公を演じた畠中祐とヒロインを演じた千本木彩花は後に実生活において結婚を発表。
物語
人を襲って数を増やす不死の怪物カバネ。人々はカバネを恐れて「駅」と呼ばれる城塞都市に立てこもり、外の世界に挑む勇気を失った。
製鉄と蒸気機関の生産を生業とする「顕金駅」の若き蒸気鍛冶師生駒はカバネ退治のための研究を密かに行っており、顕金駅に侵撃したカバネと戦うも、その最中、人でもないカバネでもない存在・・・・カバネリとなってしまう。
登場人物
- 生駒(いこま)
(CV:畠中祐)
顕金駅に住む青年。蒸気鍛冶師。
外の世界におびえて日々生きる事や、本来人々を守る役目の武士階級がそれを怠っていることに憤りを感じており、周囲に罵られつつも独自の武器ツラヌキ筒やカバネの生態について研究をしている。
- 無名(むめい)
(CV:千本木彩花)
カバネ退治を生業とする少女。
四方川堅将に客分として招かれており、武士からは特別扱いされている。カバネ化の疑いをかけられた男を助けようとし、武士に盾突いた生駒に興味を抱く。
- 四方川菖蒲(よもかわあやめ)
(CV:内田真礼)
顕金駅を治める四方川家の惣領、その跡取り娘。
- 来栖(くるす)
(CV:増田俊樹)
四方川家に仕える謹厳実直な武士の1人。菖蒲の身辺警護を任されている。
- 逞生(たくみ)
(CV:梶裕貴)
生駒の友人であり同僚。顕金駅の蒸気鍛冶師。
無鉄砲な生駒に呆れながらも、彼の研究と開発に協力している。
- 鰍(かじか)
(CV:沖佳苗)
顕金駅に暮らす蒸気鍛冶師の少女。生駒や逞生の同僚で、家庭的な性格。
- 侑那(ゆきな)
(CV:伊瀬茉莉也)
駿城、甲鉄城の乗組員である女性。寡黙だが仕事熱心な姉御肌。
- 巣刈(すかり)
(CV:逢坂良太)
顕金駅に暮らす蒸気鍛冶師の少年。皮肉屋だが冷静な判断力を持つ。
- 吉備土(きびと)
(CV:佐藤健輔)
来栖と同じく四方川家に仕える武士の1人。身分違いの者にも分け隔てなく接する好漢。
(CV:宮野真守)
カバネに対する独立部隊「狩方衆(かりかたしゅう)」の総長。無名から「兄様(あにさま)」と呼ばれ、慕われている。
用語
ウイルスに感染して人を襲うようになった死体。ゾンビに似ているが中枢神経ではなく心臓が弱点である点や、稀に武器や技を扱える個体がいる点が異なる。
- 心臓皮膜
カバネの心臓を保護する網状の新生組織で、鋼鉄被膜とも呼ばれる(実際の心臓は心膜という組織で覆われており、これが変化したものの可能性もある)。
非常に頑丈であり作中の蒸気銃では破壊が困難であるが、同時にカバネ唯一の弱点とも言える。
- 駿城(はやじろ)
甲鉄城(こうてつじょう)
作中の主舞台として登場する駿城。人間の生活圏及び国の重要拠点である駅と駅、その間を往き来する為の重装甲蒸気機関車の1つ。
英国を技術の開発元とするマクラキー機関によって運用される。ちなみに甲鉄城は物資運搬用。
- 蒸気銃
通称、蒸気筒。作中で一般に普及しているマガジン給弾式の銃。
大圧力蒸気ボイラーにより高い威力を発揮し、同時に利便性もある為、警備や戦闘時、主に武士が装備する。
火薬銃も存在するが、こちらは日ノ本では火薬の大量生産ができないためあまり普及していない。
- ツラヌキ筒
生駒と逞生が独自・共同開発によって製造された対カバネ用兵器。
ネイルガンを改造したものに特殊な弾頭(噴流弾)を装填する事で、圧倒的な貫通力を発揮する。
- 狩方衆
カバネを退治する為に組織された独立部隊。美馬を頭目とし、対カバネ戦闘に秀でた精鋭の集団。
迫撃砲やバイクといった兵装を所持する他、拠点として駿城の一つである克城をもつ。
明確な定義は不明。「人とカバネの狭間に在る者」。
関連イラスト
関連動画
PV第一弾
PV第二弾
PV第三弾
主題歌
「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」(OP、歌:EGOIST)
「ninelie」(ED、歌:Aimer with chelly)
「Through My Blood<AM>」(第11話ED、歌:Aimer)
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関連項目
荒木哲郎(監督) 美樹本晴彦(キャラクターデザイン) 大河内一楼(脚本) 澤野弘之(音楽)
レゾナンス:無限号列車:移動手段に鉄道を用いるという個所が類似するアプリゲーム作品。レゾナンス側でカバネリコラボを行うことがアナウンスされた。