概要
騎士くんとは、ゲーム『プリンセスコネクト!』『プリンセスコネクト!Re:Dive』の主人公を指す通称。
当記事では無印版となるプリンセスコネクト!における主人公について解説する。
Re:Diveにおける主人公についてはユウキ(プリコネ)の記事を参照。
最初期に出会ったヒロインの草野優衣が「騎士クン」、春咲ひよりが「騎士くん」と呼んでいたことから、プレイヤー間においてもプリコネ及びプリコネRの主人公を指す通称として「騎士くん」が定着した。各ヒロインからはそれ以外にも様々な呼ばれ方をしている。
「騎士くん」から転じて「岸くん」という名字に派生したりもする。
また、他作品でいうところの「騎空士」や「提督」などのような、プリコネRをプレイしているユーザー自身を指す呼称として「騎士くん」が用いられることもある。
無印版におけるデフォルトの名前は「プリコネ」。ゲーム内ではプレイヤーが自由に名前を設定することができた。
Webノベル版では「坂井直人 / ナオ」という名前が設定されている。
略歴
ある日、何気なく公園のベンチに座ったところに模索路晶と名乗る謎の女性が現れ、彼女の手によってVRゲーム『レジェンド・オブ・アストルム』の世界に引き込まれ、半ば強引に「プリンセスナイト」になってしまったという経緯を持つ。
当初は無理やり始められたアストルムに戸惑う場面もあったが、多くのヒロインのプレイヤーとの交流や、敵プレイヤーとの戦いを通じて成長していく。
人物像
都心からそう遠くはない場所にある「椿ヶ丘」という地域に住む高校2年生の少年。
一人称は僕(稀に俺も使う)。台詞はあるがボイスはついていない。両親は共に健在だが、自宅に主人公一人をおいて外出していることも多い(そこに関してはギャルゲーにありがちな事情によるものだと思われる)。ただ、学校のお弁当は母に作ってもらっている様子。
年相応だが、困ってる人を放ってはおけない性格。しかし色恋沙汰には鈍感で、さらにギャルゲ主人公にはありがちな騒動に巻き込まれることもしばしばな不幸体質である。
毎回ヒロイン達に振り回されては吹き飛ばされたり、恥ずかしい目にあったり、氷川鏡華のストーリーなどで変態扱いされたり、姫宮真歩のストーリーでは変な人扱いされては男達の嫉妬買ったり、何度も警察に捕まりそうになった。
さらに、アストルム内ではたくさんの女の子と出会う割に、リアルでも会う際はほぼ向こうから明かされるまで本人と気づかないという勘の鈍さまで持っている(作中に登場するVRデバイス「mimi」の仕様上、アバターは現実の姿がベースとなっているため、普通ならば一度会えば容姿である程度は気づく)。
また、趣味かは不明だが散歩をよくしており(暇を持て余してブラブラしているとも)、その道すがらでリアルの方でも女の子たちと出会うことが非常に多い。
アイドルに関してもそれほど関心は無いらしく、桜井望と出会ってもすぐにアイドルの望と認識できなかった模様(他にも理由があるが、それが理由で望から一方的な好意を寄せられる事となる)。ただし、倉石恵理子のストーカーによる調べによると好きなアイドルはいたらしい(それが望だったのかは不明)。
ちなみに女の子どころか男からリアルの動物にまでフラグを立てていた一級フラグ建築士。幼馴染の佐々木咲恋からしても、昔から割とモテる方だったらしい。
ただ、ギャルゲの男友達みたいなノリの軽いイマドキ男子といったキャラ付けもされており、ならず者ギルドが送られた偽のラブレターに大喜びしたり、咲恋の呼び出しを愛の告白と勘違いするなど、浅慮で軽薄なお調子者といった、主人公(プレイヤーが感情移入や自己投影する対象)としてはアクが強い性格だったため、ユーザーからの好き嫌いが分かれる存在ではあった。
Re:Diveでは、コラボしたRe:ゼロから始める異世界生活のエミリアとのやり取りから「スバルに似ている」と彼女に言われており、物語の主人公として彼との共通点も指摘されている。
しかし、Re:Diveにおける現実世界の描写ではそういったチャラい面は見られず、赤ちゃん状態を順当に成長させた温厚かつ献身的な性格として描かれており、現在それらは所謂死に設定とされている可能性が高い。
その性格の変化から、勘の良い人物や咲恋からは若干の違和感を持たれているが、晶が彼を見出すに至った幼少期のエピソードを見るに、人物像としての根底はやはりRe:Diveの方が近いのだろう。
なお当時は現在でいうキャルのようなツッコミ属性のキャラが少なかったことも有り、やり取りでは常識人よりのツッコミ役に回ることが多かった。一方で茜ミミに対しては妹のように可愛がっており、そのままお持ち帰りしそうになったり、別のエリアにいるのに「ミミちゃんが泣いている」と猛スピードでリトルリリカルたちの元に駆け付けるなど、現在のともまた違う明らかなへんたいふしんしゃさんぶりも見せている。
基本的には寛容で心が広い性格だが、現実・アストルムにおいて何かと攻撃してくる現士実似々花に対しては割と塩対応。
人間関係
都立椿ヶ丘高校に通っており草野優衣と安芸真琴、森近鈴、ジータ、モニカ・ヴァイスヴィントとはクラスメイト、石橋あゆみ、霧原かすみは後輩。星野静流は自称姉、衣之咲璃乃は妹分。佐々木咲恋は幼馴染で支倉伊緒はクラスの担任という現実世界の人間関係を持つ。
アストルムでは草野優衣・士条怜・春咲ひよりの3人と同じギルドに所属しており、ギルドマスターをひよりから譲られたことにより務めている。
ほか、アストルム内では前述の通り様々な女の子のプレイヤーとの交流がある。また、霊媒師の上喜しのぶによれば凄まじい量の背後霊がついているらしく、血縁者の曾祖母(ただしノリが軽い…)はともかく、
婦人警官
看護婦
記者
年下らしき女の子(何故か兄貴と呼ぶ)
までおり、果てはサイボーグとかいう訳の分からないものまで憑いている始末。尚、ちゃんと全員女性で守護霊らしい。
能力
戦闘の際は、『七冠』(セブンクラウンズ)と呼ばれるグループの一人である模索路晶から受け取ったプリンセスナイトという能力を駆使して戦っている。
プリンセスナイトは指揮特化ジョブと言われており、ジョブ能力として味方の強化能力を持つほか、彼のみの固有能力として、敵勢力となる七冠や他のプリンセスナイトを専用の剣で攻撃すると、七冠やプリンセスナイトとしての固有能力の封印が可能。
さらに、それによって敵七冠や敵プリンセスナイトを倒した場合、そのアカウントは削除される。また、ダメージ量の増加と対象への現実と同じ肉体的苦痛を与えることができる(このことから、レジェンドオブアストルムでは痛覚が低減されていることが窺える)。
ただし、いくらレベルアップしても基礎ステータスは成長しないというあんまりなデメリットも抱えている。一応、ボーナスステータスや装備ステータス、プレイスキルである程度はカバー可能。
関連イラスト
関連項目
プリンセスコネクト! プリンセスナイト 模索路晶 トゥインクルウィッシュ
表記ゆれ
前作のクライマックス(ネタバレ)
最終的には、崩壊するアストルムからのログアウトが遅れミネルヴァの再起動及び『世界の再構築』に巻き込まれてしまい、記憶や意識といったデータが失われ意識不明の状態となってしまう。
しかし、ミネルヴァがそれまでの残存している行動データなどから主人公の人格を再構築し、約99.9%とほぼ完全な再構築に成功。その後、復活した主人公は生活に支障を生じることは無く、アストルムへのログインにも支障は起きなかった。
そこで新人プレイヤーの女の子と出会って、プリンセスコネクト!の物語は終わった。
しかし、続編では…。