私が好きになった人は、“おおかみおとこ”でした。
概要
2012年7月21日公開の細田守監督原作によるアニメ映画で、「親子」をテーマにした13年間の物語。
キャラクターデザインは貞本義行。
タイトルの「おおかみこども」を漢字やカタカナの表記ではなく、ひらがなにしたのは、
細田監督によるとその方が優しい感じがしたからとのこと。
作中に登場する舞台は実在の場所を多くモデルにしている。
都会は一橋大学周辺の国立市近辺。田舎は監督の出身地である、富山県は上市町や立山連峰。
観客動員数341万人、興行収入42.2億円という大ヒット作品となった。なお、アニメ映画で興行収入が40億を突破したことがあるのは2013年現在で、スタジオジブリ作品、ポケモンシリーズ、エヴァンゲリヲンシリーズ、ONEPIECEシリーズだけであり、単発作品としては異例のヒット作となっている。
ストーリー
19歳の女子大生・花は大学で、とある男と出会い恋に落ちたが、彼は「おおかみおとこ」だった。
それでも花は彼を愛し、女の子の雪が生まれたが、弟の雨が生まれた直後、彼は突然亡くなってしまう。
悲しみに打ち拉がれる花だったが、幼い姉弟二人を育てていくことを心に誓う。
雨と雪は人間とオオカミの二つの顔を持つ「おおかみこども」だった。
しかし、都会でおおかみこどもという秘密を隠し、人目を避けながら二人を育てるには限界があった。
花は二人がオオカミか人間、将来どちらでも選べるように、田舎へ引っ越すことに決めた。
花達は山里の古民家に移住し、慣れない農作業で自給自足を試みるが失敗ばかり。
そのうち山里の人々と交流するようになり、子供達の成長を見守りながら生活を続けた。
そして、成長していき様々な経験をする姉弟に、自らの生きる道を選択する時が近づいていた。
登場人物
父子家庭に育ち、高校の時に一人ぼっちとなり、アルバイトをしながら大学に通っていた。
運送ドライバーをしながら大学に忍び込んでいた青年。ニホンオオカミの血を受け継ぐ狼男の末裔。
活発で好奇心旺盛な少女。小学校に入ってからは、女の子らしくお淑やかに振舞う。
泣き虫で大人しい気弱な男の子。成長するにつれて自身の本能に目覚めていく。
草平(平岡拓真) 雪が4年生の時に転校してきた少年。雪に興味を持って接しようとする。
草平の母(林原めぐみ) 女手一つで草平を育てた気の強い母親。
細川(中村正) 近所の農家の主人で、花を手助けするがよく一緒にいる山岡とは言い争う仲良し。
山岡(大木民夫) 近所の農家の主人で、花を手助けするがよく一緒にいる細川とは言い争う仲良し。
韮崎のおばさん(片岡富枝) 韮崎の娘。明るくて人懐こく、花を色々と気遣ってくれる。
韮崎のおじさん(小林隆) 韮崎のおばさんの旦那さん。花に会計を手伝ってもらっている。
黒田(橋本一郎) 花に古民家を紹介してくれた町役場の職員。彼のモデルは細田監督の旧友らしい。
天童(井上肇) 「新川自然観察の森」の理事。花の上司に当たる寛容な人。
土肥の奥さん(谷村美月) 近所で暮らす母親の一人。花に母親の色々を教えてくれる。
堀田の奥さん(麻生久美子) 近所で暮らす母親の一人。花の生活に色々驚く。
韮崎(菅原文太) 近所の農家の老爺で、強面で手厳しいが花に農業を教え手助けしてくれる。
先生 雨が山で出会った師と仰ぐ存在で、雨に山の色々を教える。
スタッフ
原作、監督:細田守
脚本:細田守、奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:山下高明
美術監督:大野広司
音楽:高木正勝
製作幹事:日本テレビ
製作:おおかみこどもの雨と雪製作委員会(日本テレビ放送網、スタジオ地図、マッドハウス、角川書店、バップ、D.N.ドリームパートナーズ、読売テレビ放送、東宝、電通、デジタル・フロンティア / STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS)
企画、制作:スタジオ地図
プロダクション協力:マッドハウス
配給:東宝
主題歌
「おかあさんの唄」
唄:アン・サリー/高木正勝
作詞:細田守、作曲:高木正勝
関連イラスト
外部リンク
「おおかみこども」公式twitter(ookamikodomo)
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