概要
金属生命体『ガイスト』の脅威に立ち向かう少年たち(ガイストクラッシャー)の成長を描く。
ゲームを起点に、アニメ、コミカライズ、ホビーなど広く展開したメディアミックス作品。
ゲーム
"ガイストギア"という鎧を纏い、金属生命体『ガイスト』と戦うカスタム武装アクションゲーム。全5章、52話構成からなる。
1ステージ5分前後で終わるお手軽さながら、アクションゲームの面白さが詰まった痛快な作品に仕上がっている。
後日談を含め大幅増強した、『ガイストクラッシャーゴッド』もリリースされた。
TVシリーズ
基本的にはコミカライズとゲーム本編をベースにした物語。全51話。TVシリーズは後半『ゴッド編』と改名するも、色ちがいのアルファガイストは登場しない。サブタイトルには全て『~盛り』と付いている。
コミカライズ
最強ジャンプにおいて、ゲーム本編よりも早い2013年5月号から2015年5月号まで。作画は田中靖規。
劇中後半の一部を拡張型続編である"ゴッド"に移行、主要人物の数人は省かれてるいるものの、ここからTVシリーズへと逆輸入展開され、登場したキャラもいる。複雑な鎧やメカニックを描きながらも、〆切以前に仕上げていると言う(サキよみジャンBANG!より)。先行発表されながらメディアの最後に終了した為に当然結末の一部が異なっている。全21話(+番外編1話)。
登場人物
ガイストクラッシャー
シレン・クォーツハート(CV:古川慎)
GCG
オペレーター。
GCG所長。元ガイストクラッシャーファーストチームの一人。
戦闘班長。
GCG科学班チーフ。
GCGメカニック班チーフ。
マグネスの助手。
オペレーター兼科学班。ハヤトの妹。
オペレーター兼医療班。
クロム(CV:西村太佑)
戦闘班メンバー。
技術班チーフ。コミカライズ『ファースト』及びTVシリーズ『ゴッド』編からの登場。
メッキ三兄弟
ガイストクラッシャー候補生だったが、技術班見習い補佐になっている。
GCGアイスガルド支部長。トウヤの父親。
GCGデザドラド支部長。
周辺人物
レッカの親友。通称ニッケル。
レッカの父親。しろめし屋店主。
レッカの母親。
レッカの姉。
自称永久番長。
ガスの腰巾着。
鉄鋼中学生徒会長。
レッカとニッケルの担任。
TVレポーター。モデルは言うまでも無くカプコンの萩原良輔氏。
トーマスの息子。
ベン(CV:西村太佑)
トーマスの兄でトウヤの叔父。
ノザン村村長の孫娘。
セリサの母親。
ワレサ(CV:佐々木義人)
セリサの父親。
セリサの祖父。ノザン村村長。
デザドラドで観光案内をする少年。
ジプの兄。アズワンダムの管理責任者。
観光協会の女主人。
テルル族の少年。
テルル族の若長。
ガイストクラッシャーファーストチームの一人。流体力学の権威で気功の使い手。
ハヤトとコハクの師。地質学の権威でファーストチームの一人。
ファーストチームの一人。遺伝子工学の権威。
天文学の権威でファーストチームの一人。
イレイザー
Ω(CV:石塚運昇)
ガイスト
ブラッディー・オーガ(CV:二又一成)
巨人型ガイスト
ムーンライト・ツクヨミ(CV:榊原良子)
ヤマトガイストの一体。
バンパイア・ニーズヘッグ]]
五大龍ガイスト
マイク・マーキュリー(CV:大谷育江)
神章『ゴッド編』から登場する伝令ガイスト。
正覚神ゴッド・アトゥム(CV:小西克幸)
ゴッドガイストの一体。
用語
ガイストクラッシャーギャリソン
ガイメタル研究所が無数のガイストによって壊滅的打撃を受けた後にボルカンを所長として再編された超国家間ガイスト対策組織。劇中では専ら頭文字を取って『GCG』と略称。レッカを除く殆どのメンバーは大学を卒業している。構成員は約百名前後常駐しているが、少数精鋭でこなしている為、前線基地とも言えるGCGベースにいるのは一握りである(残りはコミカライズでは戦闘班が多数。TVシリーズでは整備班と推測される)。規約には給料や休日。任務中に殉職した場合。未成年には親の承諾など事細かく記され、学業に支障をきたした場合には、解雇すると明記されている。
ガイメタル
莫大な高純度エネルギーを持つ鉱物。特定の刺激を受けることで金属生命体に変化し、ガイストとなる。炎、氷、地、雷、風の自然属性で相対分別される。TVシリーズでは小さな視聴者でも分かりやすいように五つに色分けされている。
ガイスト
ガイメタルが強力な外的刺激を受け金属生命体となった姿。幻獣や神獣に酷似し、神話のルーツになったとも言われている。通常兵器は全く効かず、対抗できるのは同じガイストか、ガイストクラッシャーが繰り出す直接攻撃ガイストアーツのみ。ただ破壊しただけでは時間をおいて身体が再生する為、内部のクラッシュメタルから完全にガイメタルを取り出さなければならない。現時点では小型のものや、亜種を含めれば二百種を超えている。
ガイストクラッシャー
この物語のタイトルであり、『ガイストを破壊する者』の意味。国家公務員(大学入試)レベルの試験に実技も兼ねたエントリーテストを受けてはじめてなれると言う。但し、全員が合格点を出してなれる訳ではなく、体内のG波が高レベル(10000GV)以上の数値で、それ相応の『命懸けの覚悟』も求められている。
一応はGCG戦闘班の特殊部隊に属しており、チーフであるバナの命令は重視される。
ガイストオン
ガイフォンにガイメタルを接続しガイストクラッシャーになるための掛け声。
ガイストギア
ガイメタル製の鎧。命懸けの覚悟と潜在的に強力なG波を持つ者にしか装着できない。ゲーム本編ではレッカがハヤトのギアを使用しても何ら支障なく纏っているが、TVシリーズにおいてその傾向は見られない。
下記の3形態がある。
メイルフォーム
ガイストギアの基本形態であるバランス型のフォーム。軽く転倒してもノーダメージで、走力や跳躍力も倍加する事により、ビルの壁走りも可能となる。主に格闘や属性を含んだ直接攻撃で戦う。水中などでは3分間のみ行動可能な酸素吸引用ゴーグルが装着される(ゴッド編38話参照)が単純な力に関しては特撮ヒーロー並みの戦闘力しかない。状況によってウェポンフォームへ自在に移行する事が可能。ガイフォンは左腰のホルダーに装着される。
ウェポンフォーム
アンダーアーマーに一部のパーツを残し、身の丈よりも巨大な武器へと可変させた対大型ガイスト用攻撃特化型のフォーム。その一方で防御能力は半分に低下する(超攻撃型ガイストはそれ以下の傾向が強い)。
自然属性と異なる五つの武器相対属性が存在し、ブレイド、ガン、ハンマー、サイズ、ランスに分類される。ゲーム本編ではこれらは大型ガイストに対して苦手な属性であっても問題ないが、クラッシュメタルを破壊するには連打で高速回転させ攻撃技を用い、ダメージ率を上げて切り崩し砕く事が重要である。
更に区分されると以下の通りになる。
【ブレイド】
大剣 バスターソード級の大きさを誇る剣。ガイストアーツには『~円斬破』が付く。代表はフレイム・フェンリル。通常ガイストにおいてはその種類は少ない。
両刃大剣 両端に剣が付属したもの。ガイストアーツには『~インフィニティ』が付く。代表はバイト・アシペンサー。
双剣 サイズは大剣の半分であり、有効半径は狭いものの、手数と接近戦闘で威力を発揮する。ガイストアーツには『~ドライバー』が付く。代表はジャングル・キジムナー。
武器手甲 両腕に装着される攻防一体の爪。ガイストアーツには『X~』の名が付く。但し、有効距離は短く遠くから放っても意味はない。主な代表はガイア・オロチ。
【ガン】
銃 唯一の長距離装備。その名称よりもバズーカに近く、弾丸ですら光弾かミサイルである。ガイストアーツには『ディストラクション~』の名が付く。主な代表はヘイル・フロスト。
弓 銃よりも射程は短いものの身軽に動け、複数の方向から閃光矢をもって射つ。ガイストアーツには『空破~葬』 の名が付く。代表はブリザード・ユニコーン。
【ハンマー】
大槌 射程範囲内の敵を大降りに振り回し粉砕する。一撃だけでは弱いものの、気絶させる威力は高い。ガイストアーツには『~プレッシャー』の名称が付く。代表はマキシマム・タウロス。
斧 切断よりも破壊力重視。名称には『~パワーヴァニッシュ』が付く。代表はカゼマスター・フウジン。
【サイズ】
大鎌 大型曲刀系の刃での攻撃が特徴。ガイストアーツには『~デスブランド』の名が付く。代表はムーンライト・ツクヨミ。
両刃鎌 左右対象の刃での攻撃が特徴。ガイストアーツには『~テンペスト』の名称が付く。代表はバーバリアン・ヒュドラ。
二丁鎌 射程では双剣と同様。動作に時間がかかるものも存在する。ガイストアーツには『回転~十字斬』の名称が付く。代表はウインド・ガルーダ。ミリオン・マンネンもこの種に入る。
【ランス】
長槍 凪ぎ払いなどで切り裂く。ガイストアーツには『千本槍~』が付く。代表はライトニング・ドラグーンなど。
大槍 長槍よりも一直線での連撃と一撃粉砕に特価。ガイストアーツには『メガ~ランサー』が付く。代表はテッコウ・リュウジン、アーク・フェニックスなど。
両刃長槍 両刃大剣に似ているが、G波エネルギーで吹き飛ばす技がある。ガイストアーツには『~無縫陣』が付く。代表はエアロ・グリフォンなど。
両刃大槍 両刃剣と大差無いが、刃が無いものもある。ガイストアーツには『~刃脚』が付く。代表はカンフー・ソンゴクウなど。
エクストリームフォーム
G波を同調させガイストそのものの姿になる奥の手といえるフォーム。超活性化以上のGVを十秒以上維持しこの形態となる。力を最大限に引き出せるも、未熟な者が使用すると肉体を乗っ取られる場合がある。この為、GCG所長の許可が下りなければ使うことが出来ない。使用後はかなりの重疲労状態に陥るが、内部で活性化している事で重傷級のダメージすら回復する。ゲーム本編では何度でも行使可能であるが、(色違い含め)同キャラ対決に於いては一回り小さい。
G波
すべての生物(動植物)が発する波長。強さは区々だが、人間が持っているものは30~50GVと微弱。刺激を受けると強くなり、活性化すると上述のように深い傷をも癒せるが、これが乱れるとガイストギアが装着すら出来なくなる。医療面においては研究が始まったばかりである。
アリス
GCGが所有する多機能メカ。本来はガイメタル研究所が移動用に使われていたもの。ゲーム本編では万能ヘリと言っていたが、TVシリーズにおいて陸海空を自在に可変するものへと変化する。ステルス機能はアルーミの研究成果によるもの。同型機にアリエル、ウェンディ、名称不明のオレンジカラー、そして裏セクションの灰褐色が登場している。
TVシリーズでは一部を覗いて全機種が破壊されているが、ゲーム本編はアリスのみ突入用として残った。
エアドライバー
GCGが所有する小型移動ボード。サーフィンの要領で上に乗ったり、どこぞの作品の様に側底部のグリップを掴み、ぶら下がって移動する。ゲーム本編では数千km離れた場所でも行き来出来る。
同時に双剣使用のウェポンフォームによる風属性ガイストアーツの名称でもある。
バレットレイン
GCGが所有する逆噴射が可能な六人乗りの巨大有人弾丸。ガイストに向かって体当たり戦術をすることもある。戦闘後、自力では戻れないのでアリスによって懸架し、回収される。絶叫マシン以上のGが掛かり、乗り心地も史上最悪(クラマ談)。隊員全て射出訓練は受けている。デザドラドのルイン内部にG波遮断フィールド粒子を散布し、雷属性のガイメタルや弁当などの補給物資を運搬、暗黒島の光学迷彩を晴らすなど元々の役割と違う目的にも使用される。ゲーム本編ではOP1カットのみ。
鉄鋼町
レッカが生まれ育った町。自然と都会、海と山が調和し合っている。一方で伝説が至るところにあり、竜神の伝説が四つもある。最初のガイメタルは湾岸から採取され、GCG本部も此処に存在する。
ガイストオフ
装着したガイストギアが分離した状態。纏った者のG波が低下する事でも起こりやすいが、任意で脱ぐ事も可能である。
ルイン
究極活性化した巨大なガイメタルの塊。正確には無数のガイメタルが内包しているものである。ガイストの巣窟とも、要塞とも呼べる代物。中は自然に出来ているにも関わらず階段や回廊が起立し、奥深くの広間に居る『ルインの主』と呼ばれる大型ガイストをクラッシュしない限り無制限に成長し、無数の小型ガイストも発生、最悪別種類の大型ガイストすら現れてしまう。主を破壊すると成長は止まり、自然崩壊する。
但し、TVシリーズでは内部が高温高圧で、生身の身体では十秒も持たず、イレイザーの本拠地であった暗黒島のルインはアジトをオリンポリス火山に移動する際、Ωの手により施設も含めて破壊され、その殆どが死に絶えた状態であり、マイクロ活性化した小型ガイストが出てこなかったりする。
アイスガルド
ヒノモトより北東4000キロに位置する雪と氷の国。過去十年で最もガイストが出現しやすい地域のひとつで、鉄鋼町と同様に伝説が至るところに残っている。地底湖のある山脈地下深くにルインが眠っていた。
GCGベース
ヒノモトにあるガイメタル研究所をGCG改編に伴い改装した移動基地。ゲーム本編では着陸用のダンパーのみで降りていたが、TVシリーズでは本部と同型の土台が各支部に設置されている。修復時には海中エレベーターで降下させ、採掘坑跡を利用した修理ドッグへレールによって運ばれる。
暗黒島へ突入する際に、G共鳴によるバリアで大破してしまうが、メディア別にその状況は異なっている。
デザドラド
鉄鋼町より北西部に位置する砂漠と丘陵の国。古代遺跡が無数に点在している。ダダのピラミッド地下にルインが眠っていた。
オリンポリス
ゼウス事件の起きた場所でイズナの故郷。火山地帯には不特定多数のガイストが何かに引き寄せられるかの様に集まる。ルインはオリンポリス火山の火口内部に当時のまま眠っている。
オペレーション・ゼウス
イレイザーが引き起こしたバニシング・ゼウス復活計画の事。メディア毎に経緯が異なる。
オペレーション・カオス
カオス復活計画の事。但しメディア毎に経緯が異なる。
GCGファルコン
最終決戦後に登場したGCGベースの後継艦。ガイストの出現が地中からとの理由で地中潜航能力も付加し、マグネスが制作した(TVシリーズではあまりんと共同で。劇中、ボルカンが問い質したものはこれである)。変形パターンやブリッジの位置が異なっている。
主題歌
OP
『エクスドリーマー』
ED