「小僧諸共死ねい!」(特撮版)
「小癪な半身ロボットめ。貴様の身体こそ元通り二つに裂いてくれるわ」(小説版)
概要
ダーク破壊部隊の尖兵で、キカイダーが最初に戦ったダークロボット。光明寺博士によって作られた13体のダークロボットの1体で、見た目通りサイがモチーフ。
暴力的かつ残酷な性格で、プロフェッサー・ギル以外には人間・ロボット問わず容赦が無い。しかし、ロボットの割にはかなり感情的であり、頭もあまり良くない(ロボットのキカイダー相手に「殺す」という言葉を連呼したりしている)ようである。
10万馬力の怪力とドリルのように回転する頭部の鋭い角が武器で、これを生かした突進攻撃を得意とする。またパワーファイターの割には足も意外と速く、トップスピードは時速700㎞にも達し、サイドマシーンと同等の速度で走れる程(余談になるが、この時のカーブを曲がる走り方が意外と可愛らしい)。劇中の描写から地中も移動できる様子。人間にも擬態できる。
特撮版における活躍
第1話冒頭でトラックを襲撃し運転手ごと爆破。翌日にダム職員を3人も殺害した(2人は既に殺害されており、それを発見した1人も突進によって文字通り粉砕された)。逃げた生き残りも捕らえて怪力で皮膚が変色するまで締め上げるが、ジロー/キカイダーに阻止される。配下のアンドロイドマンをキカイダーに全滅させられ(ただし1人はグレイサイキングによって「邪魔だ、どけ!」と崖から突き落とされた)、サイドマシーンで撤退するキカイダーを追跡するが見失ってしまう。
その後光明寺博士に変装して息子のマサルを誘拐し、誘き出したジローをマサル諸共吊橋ごと爆破しようとするが、キカイダーに変身した事で脱出されマサルも救助された為、再びキカイダーと戦う。突進攻撃を繰り出すも避けられて崖から落ち、ダブルチョップと大車輪投げを受けてダメージを負う。最期はデンジエンド(何故かこの時は「ジエンド」と呼称されていた)を受けて空中に飛ばされ爆散、スクラップ(身体のどこで何の役に立っていたのか分からない部品ばかりだが気にしてはいけない)にされた。
第14話で他の12体共々再登場したが、ギル製のダークロボット・ギンガメによって呆気なく倒されてしまった。
小説版
小説版では身長2m、体重138㎏という設定が追加された。
角はダイヤモンド製(勿体ねえ!)であり、必要に応じてドリルタイプにチェンジする。また、右腕は巨大なドリル、左手は三本のクローになっており、フェンシングのような戦い方を得意とする。体当たりは一撃でビルの屋上の搭屋を粉々にするほどの威力。
キカイダーの左右非対称の姿を「出来損ない」と嘲るも逆に手玉に取られまくり、首筋にデンジエンドを受けて爆発四散した。
『REBOOT』での登場
今作では巨大重機として登場。ミツコとマサルの誘拐を阻止しようと現れたキカイダーの前に立ちふさがるが、高層ビルの屋上から叩き落された。
その後のニュース映像によると表向きには建設用重機の落下事故として処理されたようである。
また、量産されていたらしく複数の個体が自衛隊と共に「ARKプロジェクト」の研究施設を防衛していたが、ハカイダーによって全て破壊された。
他媒体での登場
原作漫画では光明寺邸を襲撃するも、変身したキカイダーの電磁エンドを受けてアッサリ破壊されてしまう。台詞は一切なし。
『キカイダーTheAnimation』に至ってはなんとチョップ一発でごっそり右半身をそぎ落とされ爆発四散している。ちなみに本作ではグレイサイボーグ名義。
PS『スーパーヒーロー作戦』では中近東のバラージで光明寺博士を誘拐し、ダーク・フーマ連合軍に連れ帰る。主人公たちと戦闘になり、敗北するも「自分を破壊すれば光明寺博士の居場所も分からなくなる」とセコい命乞いをして逃げのびる。
その後日本に戻るとギルからダイナマイト強奪(買えよ、そのくらい)の任務を受けて街を荒らし回り、キカイダーに咎められる。その際に逃走するがウルトラ警備隊がギルを攻撃した際には呼び戻されて応戦させられ、捨て石扱いされた挙句に主人公らの攻撃を受け破壊される。
余談
声を演じた田中氏は、他の特撮作品では重甲ビーファイターの老師グルなどで知られる。第4話に登場したブルーバッファロー(こいつもパワータイプのロボット)の声も演じている。
襲われた運転手を演じた団巌氏は、スカイライダー第2話でクモンジンの素体となった男を演じた。
また、アニメ版では「グレイサイボーグ」に名前が変わっている。
関連タグ
サイ怪人:見た目が似ているだけで多分関係は無い。
ズ・ザイン・ダ:トラック嫌いのサイ。