概要
ウルトラマンシリーズ45周年記念作品。
正直、大人がみても感動してしまう程ハイクリオリティな作品である。
あらすじ
ある日、ウルトラの国を襲ってきた謎の飛行物体…中から現れたのは3体のダークロプス。
突然のことで驚くものの、ゼロはセブンと共にこれを退ける。
調査の結果、ダークロプスの残骸から強力なマイナスエネルギーが確認された。
それは自分達の住む宇宙とは全く違う宇宙「アナザースペース」から発せられるものであった。
原因を探るべくゼロ一人が行く事となり、降り立った惑星アヌーで破壊の限りを尽くすレギオノイドを倒す。
しかしそこで不測の事態が起きた…アナザースペースの太陽にはウルトラ戦士にパワーを与える力がなかったのだ。
カラータイマーが赤色に点滅する中、止むを得ずゼロは負傷したアヌーの青年・ランに憑依し、彼の弟・ナオに「俺が君を守る」と約束した。
そして偶然出会ったエメラナ姫と共に、アナザースペースの危機を救う要であるバラージの盾を探す旅に出る…
登場人物
ウルトラ戦士
本作の主人公。
セブンからウルトラゼロブレスレットを授かり、アナザースペースへと向かう。
アナザースペースの戦士達
何か違う?
←主要人物
ラン
惑星アヌーの開拓民の青年。
ナオの窮地を救った際に致命傷を負い、自分達の前に現れたゼロに憑依される。
ナオ
ランの弟で、父から託されたバラージの盾のかけらを持っている。
幼いながらも高い戦闘技術を持ち、ベリアル軍との決戦ではジャンボットと共にダークゴーネと戦った。
本作のヒロインで惑星エスメラルダの第二王女。
ミラーナイトによって一人ジャンバードに転送されていた矢先にラン・ナオ兄弟と出会った。
その他アナザースペースの協力者
炎の海賊
ベリアル軍に抵抗する正義の宇宙海賊で、グレンファイヤーが用心棒を務めていた。
船長はガル・ギル・グルの三兄弟で、他にも構成員が沢山いる。
ちなみにガル役の平泉成氏は、過去にウルトラマンガイアにて千葉参謀を、ウルトラマンメビウスにてバン・テツロウを演じている。
二次元の民
鏡の星に暮らす人々で、劇中では声だけの出演。
ベリアルウィルスに侵されたミラーナイトを保護していた。
声を担当したのはかつてミラーマンこと鏡京太郎役を演じた石田信之氏。
ベリアル銀河帝国
前作において怪獣墓場におけるウルトラマンゼロとの死闘の末、アナザースペースへとやって来た(迷い込んだ)ウルトラマンベリアルが築き上げた一大帝国。
余談
- この映画に出てくる「惑星エスメラルダ」は、円谷作品のスターウルフの第2話で宇宙港のアナウンスのセリフで名前だけ登場している。同じ星なのかは不明。
- 撮影が行われていたスタジオのすぐ隣のスタジオでは電人ザボーガーが撮影されていた。
- ナオを演じた濱田龍臣は、この6年7カ月後に放送開始される『ウルトラマンジード』で主人公の朝倉リク(ウルトラマンジード)役を演じることになった。しかも、映画に出演した際は敵であったベリアルの息子という何とも因縁深い間柄になっている。