ククルーガ
くくるーが
概要
宇宙幕府ジャークマター最高幹部・フクショーグンの一人。Space.22のラストシーンにて、
テッチュウ・アキャンバーと共に、ショーグン・ドン・アルマゲから召集され、鳳ツルギの抹殺の勅命を受ける。
パイプを配した鋼鉄の左半身を持つサイボーグの様な出で立ちを持ち、左肩には竜の頭部の様な肩当て、左腕には竜の爪をあしらった様なアームを装着している。
斬撃を飛ばす事も可能な若干曲がりくねった形状の刀身を持つ片手剣が武器。剣先は長く伸ばす事も可能で遠い間合いの敵を刺突する。また、左腕のアームからは赤黒い破壊光線を撃ち出す他、敵のエネルギー攻撃を吸収して撃ち返す事も可能。
アルマゲに対して平伏してはいる物の、上記の様に不遜な口の利き方をする自信家。その一方で自身の配下や協力者への義理は持っておらず、自らの都合を優先して撤退、そのせいで仲間が戦死しても全く気に留めない薄情な面がある。
笑ったり激昂した時等、感情が高ぶった際「ククルーガ」と自分の名前を言う癖がある。
各話の活躍
Space.28
チキュウで行動するアキャンバーと合流し、彼女に歪んだ感情を解放され、戦いを楽しみながらインダベーやツヨインダベーと交戦するダークナーガの様子を見物。
ナーガを使ってキュウレンジャーを壊滅させようとするアキャンバーの作戦に納得している様子であった。
Space.32
だが結局、Space.31においてダークナーガは元に戻ってキュウレンジャーに奪還された事でアキャンバーの作戦は失敗。これを受けてドン・アルマゲは全星系のカローに対し、成功した者をフクショーグンへと昇格させる事を踏まえながらキュウレンジャー抹殺の号令を下す演説を行うが、それにより自分達の立場が脅かされる可能性が出てきたにも関わらず呑気に笑っていたアキャンバーをツッコミながらドツいた。
その後、カロー達に遅れをとらぬ為にと自身も配下であるドーギュンを招聘し動き出す。彼の手で密集したモライマーズが一斉自爆するのを止めようとするツルギ達の前に姿を現して交戦、ドーギュンと共に波状攻撃を仕掛けて変身解除へ追い込む。モライマーズの爆発が迫る中、勝利を確信し「クククッ、ククルーガ! じゃあな、キュウレンジャー」と言って撤退する。
結局、これでククルーガの援護を失ったドーギュンは敗北・戦死。しかしその過程でキュウレンジャーの母艦であるオリオン号が轟沈、キュウレンジャーは拠点を失ってしまう。
Space.33
母艦を失ったキュウレンジャーが新たな動きを始めたとの部下のインダベーの報告を受ける。それへ出向こうとした際、前話の演説に同調してチキュウへ来訪して来たオヒツジ座系カロー・マゲラーが自身へ接触。彼と協力関係を結びキュウレンジャーを襲撃する。
そこでマゲラーのマゲマゲパワーにより性格の捻じ曲がったバランス・ハミィ・スパーダ3人に、「お前ら、ここで何をしていた?何か探していたのか?」と質問した事で3人から『ここにはすごい宇宙戦艦が眠っている』と言う情報を獲得。
そこで一旦引く事でキュウレンジャーを地下にある宇宙戦艦=バトルオリオンシップに乗り込ませた後、マゲラーが連れて来たビッグモライマーズやモライマーズを使い地上から砲撃、オリオンバトルシップごとキュウレンジャーを生き埋めにしようとする。
そして地下より現れて、マゲラーの足止めを掻い潜ったラッキーの前へ出現。オライオンの墓の前でシシレッドと交戦するがレグルスクラッシュの一撃をアームで吸収して撃ち返す等して圧倒、変身解除へ追い込む。更にその勢いで止めの斬撃を放つが、やはりそれでも諦めないラッキーが傍らに転がっていたオライオンの棍棒を構えた際、それを介して現れたオリオンキュータマに斬撃を防がれてしまう。
そしてすかさず、ラッキーがセイザブラスターにオリオンキュータマを装填した事でオリオンボイジャーが誕生。それからの攻撃で吹っ飛ばされた挙句、それが合体して起動したバトルオリオンシップにビッグモライマーズが撃沈されるのを目撃。これで今回は不利を悟ったのか、マゲラーの事はそっちのけで自身一人だけ撤退した。
こうして結局、キュウレンジャーにみすみす力を与えてしまったククルーガだが、その後アキャンバーへ連れられかつて自分達フクショーグンが改造された施設・ジャークマターラボに赴く。
Space.34
ジャークマターラボに眠っていたロボット兵士・牛型汎用破壊兵器ゼロ号をアキャンバーに起動させて貰う。それを従えつつアームからのビームで衛星軌道上のバトルオリオンシップを攻撃、誘き出したキュウレンジャーへチャンプに擬装させたゼロ号と共に襲い掛かる。
しかし、ゼロ号が突如現れた戦士・ヤギュウジュウベエに正体を暴かれ、彼やサソリオレンジ・オオカミブルーと戦闘する中、シシレッド・ホウオウソルジャーと交戦。2人からのダブルスターインパクトを吸収して撃ち返す事で優位に立つが、不利を感じたレッドにヒカリキュータマで目晦ましをされて逃げられる。
その後、ゼロ号と共にヤギュウジュウベエとスティンガー・ガルの前へ出現。アームからの攻撃等で相手を圧倒、2人を変身解除へ追い込んだが、間一髪で放たれたシシボイジャーの攻撃に吹き飛ばされる。
程無く復帰後、スティンガーの言葉よりヤギュウジュウベエと言う仮の姿を解いたチャンプ/オウシブラックも含めたキュウレンジャーと交戦。
援護にモライマーズロボを2体も召喚したが、ショウ指令、ハミィ、スパーダ達が繰り出したリュウテイオーに抑えらる。
今度はレッドとソルジャーにコグマスカイブルーを含めた3人と戦闘するもやはりアームの吸収・反射能力で優位に立つ。そこでレッドはシシレッドオリオンへとチェンジ、スカイブルーやソルジャーと共に強力な一撃を撃ってアームの能力へ抵抗しようとするがククルーガは余裕で3人の攻撃を吸収する。
しかし、「シシとオリオン、奇跡の力を舐めるな!」と叫ぶシシレッドオリオンの攻撃は吸収し切れず、それにより身動きが出来ない隙を突いたスカイブルーとソルジャーがアームを攻撃、破壊してしまう。これにより防御能力が低下、抵抗するも形勢逆転したキュウレンジャーに攻め立てられた末、結局ゼロ号と共に一所へ纏められインフィニッシュブラスト・オールスタークラッシュ・フェニックスエンドを喰らって敗北する。
だが致命傷にはなっておらず、「ククルーガッ!勝った気でいるんじゃねぇぞ!」と悪態を吐きながらヒカエオローで巨大化。同じく巨大化したゼロ号と共にキュウレンオー・リュウテイオー・ギガントホウオー・オリオンバトラーの四大スぺースロボと交戦するが、相手の連携により悉く自分達の攻撃を潰された上で反撃される。
そしてそのまま再び追い込まれた後、四大スペースロボの必殺フォーメーション技『オリオンビッグバンキャノン』をゼロ号諸共浴び爆散した。
しかしテレビ朝日のHPに、ククルーガの記事は掲載されなかったのだが…?
Space.36
案の定、肉体は回収されておりジャークマターラボで復活を果たしたとともにラッキーの生まれ故郷惑星・カイエンを侵略・制圧していた事も判明。
自身を一度を打ち倒したラッキーをこの手で始末するため、カイエンへ向かう。
過去Ver.(Space.29、30)
トケイキュータマの力で333年前へ渡ったラッキーの前に姿を現した過去のククルーガ。姿はあまり現代と変わらないが、左腕のアームが装着されておらず、片手剣のみで戦う。
この時代のアキャンバーやテッチュウと共に、ドン・アルマゲを倒し損ねて弱体化した過去のツルギ一派や未来より来訪したキュウレンジャーを抹殺しようとする。
Space.29
アルマゲにオリオン号ごと撃墜されたキュウレンジャーへ止めを刺す為チキュウへ来訪。墜落したオリオン号の傍らで動かなくなっている目標を狙ったが、ラッキーや彼と邂逅したオライオンに妨害された隙に意識を取り戻したキュウレンジャーがオリオン号に乗って逃走。ラッキー達もタイヨウシシレッドの放つ光で目晦まされ逃してしまう。
その後、過去のツルギ達に攻められ弱体化している筈のこの時代のアルマゲを倒す事を決めたキュウレンジャーと対決。一度は変身解除へと追い込み、トドメを刺そうとするもキュウレンジャーへ同調したオライオンによって攻撃を防がれて失敗。
その流れでフクショーグン3人ともキュウレンジャー達に食い付かれる中、状況打破の為にテッチュウへヒカエオローを行わせて巨大化させるも、シシレッドとオライオンによりアキャンバーが爆散、巨大化したテッチュウもリュウテイオーとギガントホウオーに倒されてしまい袋の鼠に。
最期に止めを刺されそうになるも、キュウレンジャーを妨害したアルマゲによって事なきを得た。
Space.30
アルマゲの参入で形勢は逆転したが、隙を作られてキュウレンジャー達へ逃げられたのでこれを追撃。しかし消耗しながらも抵抗する相手に手こずったので一旦引き、アルマゲと合流した後改めて進軍。ラッキーが蘇生するまでの時間を稼ごうとするキュウレンジャー達と交戦するも今度はアルマゲの規格外な戦闘力によって追い込んだ。
だが止めを刺すギリギリで蘇生したラッキーが乱入。彼とオライオンの心のシンクロから誕生した最高の救世主・シシレッドオリオンに臆さず剣先を伸ばして貫こうとしたが相手の空間操作で剣先を自身に当てられてしまう。
更にそこから相手にマントを巻き付けて引き寄せられ、その勢いのままキューソードで斬られつつ後方へ放り投げられて爆散、瞬殺される。
しかしこの状況に動揺し始めたアルマゲの手で、前話で倒されたテッチュウやアキャンバー諸共巨大化した姿で再生。今度はギガントホウオーにリュウコマンダー中心で操るキュウレンオーと交戦するが、ラッキーの復活とパワーアップに沸くキュウレンジャー相手には分が悪く一方的に圧倒され、最後は他の2人諸共キュウレンオーメテオブレイクとギガントホウオーブレイジングを同時に喰らっても耐え抜いたが、ギガントホウオーの斬撃でとどめを刺されて爆散した。
余談
羽毛の生えた蛇の姿をしたマヤの最高神ククルカン(一般にはケツァルコアトルの名で知られる)を祀った神殿である事でも知られ、それが名前の由来と思われる。
また、顔部分はマヤの遺跡都市パレンケ、その墓所に安置されていた王のミイラが付けていた翡翠のマスクがモデルとされている。
声を演じる内田氏は、スーパー戦隊シリーズ第4作目にあたる電子戦隊デンジマンで俳優として緑川達也/デンジグリーン役を演じており、戦隊OB声優としては最年長。戦隊シリーズの出演は炎神戦隊ゴーオンジャーの敵怪人である「雷剱」・「雷々剱」の声を担当して以来となる。