概要
ZUN帽は、元々は西行寺幽々子、パチュリー・ノーレッジ、レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレットの帽子を指していた。
(平たく柔らかい、裾がフリル状になった彼女らの帽子はナイトキャップと呼ばれるものである。)
その後『東方Project』の登場人物が着用している帽子を指す、非公式の総称となっている。また、ZUN本人が被っているハンチング帽が含まれることがある。
特徴
大抵が奇抜な装飾を施されており、中には形状から奇天烈なものもある、そしてその形が着用している者の個性にもなっている。
大多数は頭に乗っているだけだが、何故か弾幕ごっこをやっても落ちることはない。
種類が豊富である事に加え、同じキャラクターでも複数のパターンの帽子を着用することもあり、例えば霧雨魔理沙などはつばが非常に広くトップが縦方向に円錐状に高い帽子を愛用することが多いが、作品によって様々な帽子を着用する様子もまた描かれている。
例えば『東方茨歌仙』の魔理沙の帽子にはスタンダードな魔理沙の帽子に加えてポータータイプに近いトップスが円形のものや雨天時や変装時のレインコート風の襟元までの帽子などもみられている。また雪原行軍の際は笠を着用するなどシーンに合わせた実用性を重視したものも使用している。
シーンによってはミニハットなどのアクセサリー的な要素のより強い帽子を着用することもあるなど、作中に登場する魔理沙が愛用する帽子のバリエーションは多様である。
帽子にまつわる文化としては、入浴中でも脱帽しないといった例もみられており、例えば「文々春新報」では八雲藍が露天風呂と思しき温泉に入浴している際も着帽状態を維持している。その理由を問われた際には「 写真を撮られているから 」と冗談めかす様子が報告されている。このときのインタビュアーは射命丸文。「 写真 」(実際の書籍としては挿絵)には着帽状態で湯に浸かる藍の他、橙がやはり着帽状態で身体を冷ましている様子が捉えられている。八雲紫も湯を楽しんでいるが、こちらは足湯として利用しているため着帽状態である他服も来ており、必ずしも脱帽の必要性の要件を満たさない状況にある(『東方文果真報』)。
東方Project作中においても帽子のスタイルは多様であるが、その位置づけや取り扱いについても様々な価値観が入り混じる幻想郷文化の多様性もまた見て取れるものとなっている。
なお、妖怪は頭の上に何かを乗せることで化けるという。リグル・ナイトバグは「人間の形を取る事が、退治されにくくする事には必要なのだろう」とされ、洩矢諏訪子は「神様という特性上、姿形は殆ど意味をなさない」とされる。
二次創作においては、洩矢諏訪子の帽子(通称ケロ帽)に眼球が存在することや帽子単体が動くことからZUN帽が本体だとされることもある(ただし好みが分かれるので注意)。
余談ながら帽子にまつわる実際のマナー等として、屋内での帽子についてはTPOによっては室内でも着帽が問題とならないケースもある。例えばドレスコードへの対応(ファッションの一部=アクセサリーとして)であったり、宗教的な服装規定の理由、抗がん剤治療中など医療的事由がある場合などが一例である。
特に理由がなければ屋内では脱帽が望ましいともされるが、個々のケースに合わせてマナーなどの捉え方も柔軟になりつつあるなど形式だけでなく互いに不快でないかを問うという基本的な点の重視への価値観のシフトもみられている。
着用者
本来のZUN帽とそれに近い物
パチュリー・ノーレッジ レミリア・スカーレット フランドール・スカーレット 橙 西行寺幽々子 八雲藍 八雲紫 マエリベリー・ハーン
作品別(上記と一部重複アリ)
windows版
書籍・CD作品
登場作品 | 着用するキャラクター名 |
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三月精 | ルナチャイルド |
儚月抄 | 綿月豊姫 |
鈴奈庵 | 鈴仙・優曇華院・イナバ(鈴奈庵鈴仙) |
秘封倶楽部※ | 宇佐見蓮子 マエリベリー・ハーン |
※「ZUN's Music Collection」