概要
アニメ「おそ松さん」第2期の第20話。テレ東の本放送は2018年2月20日(19日深夜)。
今回はアバンでかつて昼を代表した某長寿番組のようなノリから始まり、イヤミが司会を担当している。そしてゲストのダヨーンを紹介した後、VTR(劇中劇)としていつものOP(まぼろしウインク)からスタートした。
時折ダヨーンのワイプが登場し、内容によって様々な反応を見せているのでこちらも必見である。
あらすじ(ネタバレ注意)
タイトル | あらすじ |
---|---|
松まん | この寒い冬にチビ太が始めた料理とは…………? |
確定申告 | チョロ松は確定申告の処理で急いでいるが………… |
カラピノ | おもちゃ屋に置かれていた少年の人形・カラピノには、ある不思議な特徴が………… |
財布 | おそ松の財布の行方は何処に…………!? |
花粉 | 空前絶後の花粉が6つ子達の住む東京に来襲する…………! |
迷路 | 散歩から果てしない迷路に迷い込んだトト子の結末は如何に…………!? |
あらいぐま十四松 | トド松が渡すさつまいもをあらいぐまの十四松は丁寧に洗うが………… |
トド松逝く | 5人の兄達に呆れたトド松が取った行動とは…………? |
社会科見学 | パン工場に見学に来た5人の園児を工場員の一松が案内するが………… |
出動!チャントシター!! | 異変を知らせるサイレンを聞いた6つ子は、急いで現場へ出動しようとするが………… |
スケルトン | 様々な異色の戦歴を持つおそ松選手の試合が今、始まる…………! |
「松まん」
いつものおでん屋台の経営と同時に、人気が出るという噂から特別なコラボ品"6つ子まん"という肉まんを売り始めたチビ太。それに対し、周りのお客さん達が屋台に立ち寄ろうともしない事に「んだよ、聞いてた話と違うなー。彼奴らもうそんな人気ねーかぁ、バーロー」とぼやいた彼だったが、それでもすぐには諦めずに肝心の中身を宣伝する事にする。
しかし、実際の中身としておそまんにはビール、一まんには暗黒物質ようなよく分からない物(チビ太曰く「何か毒。食ったらすぐ死ぬ」との事)、十四まんには宇宙、そしてカラまん&トドまん&チョロまんの3つはそもそも中身が無いというあまりにもマトモじゃない商品だった。
結局、最後は作ったチビ太本人がブチ切れておでん屋台を倒し、「誰が買うんだバーロー!クソニートがぁ!!!」と叫びながら先程割ったおそまんの半分を路上に投げ捨てた。
ちなみに肉まんを割る際、おそまんと一まんは何故か瞳が消え、十四まんは表情が変わっている(!?)。
「確定申告」
ある日、丁度この時期に迫っていた確定通告の処理を進めていたチョロ松の所に十四松がやって来る。彼がこの作業について疑問を持っている事を知ったチョロ松はじっくりと説明するが、その内容はいつも通り中身が無いライジングな物であった。
その様子を十四松が呆然としながら見ていると、背後からトド松が静かに手招きする。「ちゃんとしてるぅ~」と自画自賛するチョロ松を部屋に残して、2人はそっとその場を後にした。
補足
実際に確定申告をする際に必要な書類は青色申告または白色申告のどちらかだが、作中でチョロ松が説明で挙げた緑色申告は日本には実在しない。
ちなみに日本以外では韓国における緑色申告が日本の青色申告に相当するものである。
十四松はチョロ松に確定申告を知らないのか問われた際、「うん!知ってたはずなんだけどなんか分からなくなってきたんだよね」と答えている。
十四松は1期第14話「トド松のライン」で密かに株をやっていたり、1期第17話「十四松とコミケ」で同人誌を頒布している描写があったため、既に本当の確定申告を経験済であった可能性も考えられる。
「カラピノ」
昔々、とあるおもちゃ屋にカラピノという少年の人形が置かれていた。彼は自慢の鼻だけでなくとても不思議な特徴を持っていた。
ある日、そのおもちゃ屋に訪れた女性がカラピノを見つけて、あまりの可愛さにそっと彼を抱き寄せた......と同時に次の瞬間、突然ある反動でそのまま店外へ飛んで行ってしまった。
カラピノが引き起こした反動と彼が持っていたとても不思議な特徴.....それは、興奮すると股間の枝が伸びる事だった。
元ネタは有名な童話『ピノキオ』。なお、こちらで時々伸びる所は鼻である。
「財布」
昨日のパチンコで勝った3万円の財布が無いと気付いたおそ松は、弟達5人に疑惑をかける。皆を代表して否定するチョロ松に「俺が逆の立場で(中略)見つけたら絶対盗るもん」と言い張った後、おそ松はもう一度「正直に名乗り出て」と促すが、名乗り出る者は居なかった。
この事に怒った彼は「人でなし、ろくでなし」とか「そんなんだからバレンタインチョコも貰えないんだよ」とあれこれ罵るが、丁度その時おそ松の尻ポケットに財布が入っている事にカラ松が気付いて、慌ててコッソリと本人に指摘する。
この八つ当たりが自分の誤解だったと悟ったおそ松は脳内でパニックになり、長男にお金を恵んであげようとする弟4人の行動にいたたまれなさで涙を流す。
さらに、おそ松の財布の中身をカラ松がコッソリと確認した所、何と500円玉しか入っていなかったという事がバレてしまう。必死に許しを求める長男の姿に対し、弟達はただ呆れるばかりで何も言えなかった。
「花粉」
テレビを見ていたおそ松とトド松は、天気予報で今年の花粉は例年の8000倍以上やって来ると知った彼らは、大慌てで十四松と一緒に窓を頑丈に閉める。
その後、膨大な花粉の影響で互いに何も見えなくなったチョロ松や一松、帰宅時に全身花粉まみれになったカラ松も何とか3人の元に合流する。しかし、同時に耐え切れなかった窓から花粉が室内に押し寄せ、一面に溜まってしまう。
くしゃみの影響で脳みそが出たり、あまりのかゆさで目や鼻などを直接取り出して洗ったりしていた最中、十四松がくしゃみによって鼻水の中に閉じ込められてしまった(おそ松曰く「鼻水人間になった」との事)。
その後、5人も抑え切れないくしゃみで次々と鼻水人間になってしまうが、寧ろこの状態の方が楽だと気付いた彼らはホッと安堵するのであった。
「迷路」
ふとした散歩から果てしない迷路に迷い込んだトト子。皆に助けを求めようとするが、チョロ松と見せかけたダミーやハタ坊と見せかけた飛び出し坊やに会うばかりで、一向に頼る術が無かった。
彼女の悲痛な叫びが聞こえる中、とある塔の中ではデカパンがその様子を不敵な笑みを浮かべながら眺めていた。
「あらいぐま十四松」
とある川でトド松から貰ったさつまいもを丁寧に洗うあらいぐまの十四松。だが、手の摩擦力が強過ぎるのも故に、いつも芋はあっという間に磨り減って無くなっていく。
そして、遂にさつまいもがもう無いとトド松が言った後、今度はその代わりに彼を洗い始めた十四松であった。
元ネタは有名な実話及びアニメの『あらいぐまラスカル』。十四松がラスカル、トド松がスターリングの役として登場している。
そして、この回で流れたBGMも元作品のOP『ロックリバーへ』と似たようなメロディとなっている。
「トド松逝く」
5人の兄達の行動に呆れ、更に今ではチョロ松以上にツッコミ担当になってきた事にイライラしたトド松は「たまにはボケさせて!」と言って変身した後、作画崩壊した状態で渾身のボケを見せる。
最早本来の面影を失った突然の変貌っぷりに、5人はただ彼の名前を呼びながら戸惑う他無かった。
「社会科見学」
松野幼稚園から来た5人の園児達は、工場員の一松の案内を通してパン工場を見学していた。作業過程や彼の教えでパンの作り方をじっくりと学んだ5人だったが、見学が終わった直後にシャッターを閉め、「お前達は知り過ぎたようだな。ここで死んでもらう」と一松はいきなり彼らに拳銃を突き付ける。
「世の中には知り過ぎない方が良い事もある。それを含めての社会見学です」と言い捨てた彼に、5人はただ怯えるしか無かった。
「出動!チャントシター!!」
ある時はニート、ある時は童貞として過ごす6つ子達。だがしかし、その真の姿は鉄の勇者"チャントシター"に乗り込み悪を倒し、地球の平和を守る正義のヒーローであった。
今回もあの時と同じイヤミロボットが街を襲撃している事を探知し、金魚の照明からサイレンが鳴り響く。おそ松の「出動だ!」という声と共に家内のあらゆる物が動き始め、6人は準備を始める。
だが、いつまで経っても現場にチャントシターが現れる気配は無く、彼らの助けを待つトト子は「ちょっと遅くない!?」と半ギレ状態になる。
やがて、イヤミロボットが街を壊滅させた後も未だに松野家のギミックは規則的に動き続けたまま………出動しそうで結局何一つ変化や動きが起こらないオチだった。
「スケルトン」
とあるスケルトンの大会に出場したのは、今までの試合では全部最下位・途中退場・出禁という異色の戦歴を持つおそ松選手。勢い良くスタートで飛び出した彼だったが、走行中にどういう訳なのかヘルメットやプロテクター、スーツ、橇、そしてブリーフまで外れてしまい、全裸でコースを猛スピードで駆け抜けていく事に。
更に、先述の話から股間の枝が伸び続けているカラピノも途中から突然乱入する展開となり、僅かの差で彼が勝利をかっ攫ってしまった。
おそ松がゴールで倒れたまま動かないのもつゆ知らず、スケルトンに優勝したカラピノはサムズアップの仕草を見せながら「やったぜ」と満面の笑顔を浮かべて答えた。
ゲスト(ダヨーン)の反応
- 挨拶:「楽しみだよーん」
- OP:右下にワイプが出現。ちなみに本編では左上、EDでは右上に移動。
- 「松まん」:好評。チビ太のツッコミに笑い、屋台を倒す場面では驚いていた。
- 「確定申告」:退屈そうに鼻をほじったりあくびをしたりしていた。
- 「カラピノ」:様子が変わったカラピノに驚きっぱなし。
- 「財布」:途中で席を立ってしまいワイプが消えるが、あとで戻ってきた。オチには少し驚いていた。
- 「花粉」:冒頭の「8000倍!?」には驚いていたが、すぐ席を立って終わりまで戻らない。
- 「迷路」:なぜか激怒の表情(トイレに行きたかっただけかも)。また席を立つが戻ってきた後、無限の迷路にトト子の絶叫が響く場面でなぜか大笑い。
- 「あらいぐま十四松」:冒頭から笑う(元ネタを知っているから?)。オチまで楽しそうに見ており好評。
- 「トド松逝く」:またも退屈そうにしていて、終わり際に席を立った。
- 「社会科見学」:冒頭で戻った。ずっと鼻をほじっていたが、園児5人が「へー!」と感動している場面で突然笑い出す。急展開には驚いていた。
- 「出動!チャントシター!!」:ワイプは無し。
- 「スケルトン」:おそ松の着衣が取れる場面で笑い出し、カラピノの乱入に驚くもウケていた。
- ED:胸像が爆発する場面でびっくりしていた。
- 総評:「いまいちだったよーん」
余談
各パート余談
- 「財布」のバレンタインの件については2期19話Cパートを参照。
- 「トド松逝く」のおそ松が股間を鳴らす芸の元ネタは『オレたちひょうきん族』で渡辺正行が得意としていた「人間打楽器」。
- 「スケルトン」は丁度放送中に開催されていた平昌オリンピックの競技のパロディと思われる。おそ松が出場したこれまでの大会の名前は赤塚杯・おでん杯・おっ杯・シェー杯で、今回がパツキン杯の予選。
- ゲームアプリのたび松の衣装ガチャに「社会科見学」の6人が社会科見学松というシリーズ名で追加された。ちなみに直接の関係は無いが同作には園児松シリーズも存在する。
- その後、カラピノ・あらいぐま十四松・飼育員トド松も追加された。
チャントシター
- 第2期1話で「ちゃんとしてる六つ子」が乗っていたちゃんとした合体ロボが再登場し、"絶対英雄(ぜったいヒーロー)チャントシター"という名前が正式に付いた。
- 六つ子のチャントシター専用の色違いのヒーロー衣装も登場した。
- また、当時このメカと戦ったイヤミ風のロボットが再登場し、更に挿入歌『ちゃんとした合体のテーマ』も再放送された。
中の人関連
- デカパンの台詞がほんの少しだったからか、デカパン役の上田氏は「カラピノ」の語り(ナレーション)のほうで記載されていた。
- ハタ坊は「チャントシター」でイヤミロボットに襲われているが、台詞はほぼ無いため、ハタ坊役の齋藤氏は「花粉」のお天気お姉さんの役で記載されていた。
- EDに記載は無いが、アバンの女子アナ、「チャントシター」の語り、「スケルトン」の実況はそれぞれ、チビ太・イヤミ・ダヨーンの声優の兼役と思われる。
主なスタッフ
脚本:松原秀
作画監督:竹内アキラ、小林ゆかり、Lee jong kyong
背景:スタジオなや、他
絵コンテ:前屋俊宏、山口ひかる
演出:前屋俊宏
第1話と同様に、チャントシター原画(浅野元、小堀史絵、徳田靖)のパートがメインの作画陣と別に記載された。
関連タグ
おそ松さん / おそ松さん(アニメ) 六つ子(おそ松くん) イヤミ ダヨーン チビ太 トト子 デカパン ハタ坊 カラピノ
類似エピソード
こぼれ話集:1期3話